きょう渋谷のブックファーストに行ったら、
ダイヤモンド社の「地球の歩き方 香港 2006~2007年版」が書店に並んでいたので購入。
このシリーズの香港編が1988年に出てから、毎年、習慣で買ってます。
今回の表紙のイラストは、衣料品の屋台の雰囲気と看板の感じから推測するに、
深水[土歩]あたりを描いたものでしょうか。
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今年の版も真ん中にタイアップのお店のクーポン券が付いてます。
これがあるせいで、ページをペラペラめくるときに引っかかって手ざわりが非常に良くないです。

書店で隣に置いてあった上海編を見たらこのクーポン券は付いていません。
ハガキが綴じ込まれた雑誌を買ったら、まっさきにハガキを全部はずす学芸員Kにとって、
この真ん中のクーポン券はヒジョーにうっとおしいです。
「地球の歩き方」はバイブルのように普及しているため、逆に「書いてあることに誤りがあった」
などと批判されることもありますが、やはり情報量はダントツです。
毎年買っているため新しい情報というのはほとんどないに等しいのですが、
それでもチラホラ見かけないネタが入っています。
1988年、この「地球の歩き方」が本格的にシリーズとして拡大路線を打ち出して
世界各国・地域のものが順次書店の棚に並んでいきました。
インドあたりの既刊を見たらバックパッカー向けのディープな情報が載ってたので、
香港はどんな内容なのだろうとワクワクしましたが、香港編が初めて出てフタを開けてみたら
食べ物とショッピングの情報にページの多くが割かれていて、少々期待はずれでした。
こちらとしては当時あった「スーパーガイドアジア」のような、「街歩きのガイド」を
期待していたわけです。
でも、毎年改訂されていってかなり充実した内容になったと思います。
1988年版を見ると、半分以上が地味な2色ページ。現在出ているのは8割以上が4色カラーに
なっていますので隔世の感があります。
以前、香港人の知人が、学芸員Kが持っていた「地球の歩き方 香港」のページをペラペラ
をめくって、「すごい詳しい」と言って驚いていました。
ただし、このガイドブックに限らず、学芸員Kがあまり参考にしないのが、レストラン情報。
たしかに名店は美味しい料理があるとは思いますが、学芸員Kは屋台と茶餐庁、あるいは
街市の上の熟食中心のほうが心が落ち着いておいしく感じてしまうのです。
屋台で飲むビールのほうが、高級レストランで飲むよりもおいしく思えてしまうのです。
それでも一時期、レストランに凝ったことがありました。そして今でも香港に行けば一回は
中級レストランくらいには足を運びます。それでも、やっぱりB級グルメ派です。
歩き疲れて屋台の腰掛けに座り、見上げれば両側から迫るボロビルで切り取られた狭い夜空。
見下ろせば、ベタベタのテーブルにのったサンミゲルビール。 プラスチックのコップに注いで
グイッとやって、メラミンの皿に無造作に盛られたチャーハンをポロポロこぼしながらかっ込こむ。
エビのゆでたのをつまんで殻をむいて口にほうり込む……そしてまたサンミゲル。──と、
少々クサくなりましたが、でもこれが性に合ってます。