lee_gym.jpg isolaさんから、ネットでたまたま見つけました、と教えていただきました。

 ★12月7日限定催行★ファンが案内する「ブルース・リーの歩んだ道」を行こう!
 http://www.mybus.com.cn/detail/hongkong/11141/
 

 ★JTB限定★12月8日限定催行★名作「燃えよドラゴン」ロケ地巡りツアー!!
 http://www.mybus.com.cn/detail/hongkong/11142/

 こういうツアーがあるのか。

 ファンには楽しいツアーだと思いました。しかし、もともと「燃えよドラゴン」のロケ地は、どこで撮影されたのかなどの特定をめぐって、ヘビー級の熱心なファンが、自ら探して見つけ出したり、またインターネットが普及してからは、ファン同志が皆でそれらの情報を交換したり、情報を共有したりしてきました。

 そういうこともあるので、ヘビー級のファンにとっては、こういう今までファンがひとつひとつ築いてきた情報をいただいた形のツアーはあまり面白く感じないかもしれない。

 でも、ミドル級のファンが集まって、和気あいあいとしたツアーにもなるような気がします。

 このツアーの監修もブルース・リーのファンかもしれません。 

 このツアーは、夜の食事などでもブルース・リー談義に花が咲きそうです。

 ツアーにはショコタンもいたりして。

 私はといえば、ごくライト級のファンなので、香港に行ったとき、たまたま街探索で行った所から、その場所が近ければ、ひとりで行ってみるかな、という感じです。

 「燃えよドラゴン ロケ地」で検索すると、ロケ地を紹介したサイトなどがヒットします。(こちら

 一方、ブルース・リーのゆかりの地は、以前からスポットとして言われてきたものとして、通った学校とか、道場とか、行きつけのレストランとか、また有名なところでは住んでいた旧邸宅などがあります。旧邸宅は前に当ブログでも何度か写真を載せました。

 冒頭の写真は、九龍にある、ブルース・リーが通った道場のあった雑居ビルです。

 典型的な香港の雑居ビル。学芸員K撮影。

 そして、こちら。
lee_funeral-hall.jpg これは同じく九龍の、ブルース・リーの葬儀が行われた「九龍殯儀館」です。学芸員K撮影。

 葬儀の模様(YouTube

 ところで、ブルース・リー映画の香港でのロケ地ですが、彼の主演した4作品と、彼の死後に完成された1作品では、香港をロケしたものは、アメリカのメジャー、ワーナーブラザースとの合作の「燃えよドラゴン」しかありません。(彼の子役時代や10代に出た映画のロケ地はよく知りません)

 アメリカ資本の映画が唯一、香港を舞台にしていることになります。

 ゴールデンハーベスト製作の主演第1作、「ドラゴン危機一発」は全編、タイでのロケです。
 
 第2作の「ドラゴン怒りの鉄拳」は、租界時代の上海が舞台ですが、ほぼ全編ゴールデンハーベストのスタジオでの撮影(一部外でのロケあり)。

 第3作の「ドラゴンへの道」は、イタリアのローマでのロケと、ごく一部が新界の、土むき出しの空き地でのロケ(だからこれを香港ロケと言えなくもないですが)。あと、ローマのコロシアムでのアクションは、ローマ市から撮影許可が下りなかったので、スタジオでセットを組んでの撮影。

 第4作が「燃えよドラゴン」。

 そしてブルース・リーの死後、ある意味ムリヤリ完成させた「死亡遊戯」。

 「死亡遊戯」でブルース・リーの生前に撮影してあったシーンは、スタジオで撮影されました。有名な黄色いトラックスーツでのアクション。(こちら。ただし冒頭の階段を上がっていくところは代役。またアチョーの声も他人の吹き替え)。

 なので、ロケはなし。

 「死亡遊戯」はブルース・リーの死後、代役を使って香港の市街地やマカオなどで撮影。一部ユン・ピョウがやってます(スロー再生すると顔が分かる)。

 なので、「死亡遊戯」では、ブルース・リー本人が出てくるロケのシーンはなし。

 「燃えよドラゴン」では、ブルース・リーがアバディーンで小舟に乗ったりしていますが、香港の街なかをブルース・リーが歩いたり、アクションしたりするシーンは出てきません。

 「燃えよドラゴン」のロケ地についての詳細は、その道に詳しいヘビー級マニアのサイトがいくつかあると思います。

 ところで、実は「死亡遊戯」のあとに、「燃えよドラゴン」の未使用シーンを使ったりして作られた「死亡の塔」という、とんでもない怪作もあります。これは東京の芝の増上寺や世田谷の九品仏などでロケしていますが、ブルース・リー本人とはまったく関係なし。

 いま、思えば、香港の市街地でアクションをしたりするブルース・リーを見てみたかった。

 でも、あらためて考えてみると、旺角とか銅鑼湾とか、九龍の裏通りとかの市街地や、あるいは香港映画のロケの定番でもある雑居ビルの屋上などの風景と、ブルース・リーのアクションとの取り合わせは、なんか似合わないような気もします。

 isolaさん、情報ありがとうございました。