isolaさんから、メールで香港に関する情報をいくつかいただきました。
その中のひとつに、
「東京の飯田橋に茶餐庁がオープンして、ネットでも評判のようです」
という旨の情報がありました。
(ご参考 ウィキペディア「茶餐廳」)
私はまったく知らなかったのでした。
さっそくネットで検索してみると、3月にオープンしたとのこと。
その名も「香港贊記茶餐廳」。
これはなんとしても行かねば!
カミさんに伝えるとたいそう興奮。
なんか私よりも興奮しております。
isolaさん、教えていただきましてありがとうございます。
ということで本日、カミさんと二人でこの香港贊記茶餐廳に行ってきました。
ウチからは東急線と東京メトロ南北線を使っておよそ40分。
ネットの情報によると、ランチタイムが開店の11時半から2時までとのこと。
お昼前に到着。
この装飾。香港っぽいです。
店内はほどよく混んでます。
香港ファンとおぼしき人がちらほら。
ときどき耳に入ってくる会話の内容から香港ファンだとわかります。
香港人と思われるお客さんもいて、店員さんに声をかけてなごやかに広東語で話していました。
奧の方の席に座っていらした女性のお二人は、マニアっぽく香港のことを話されているようでした。なんとなく口調からお二人が普段会っている友人ではなく、ひさしぶりに会っての香港ファンの小さなオフ会なのだろうな、と思われました。
私たちのお隣に座った男性客は日本人でしたが、広東語でオーダー。
この方も、おそらく香港マニアとお見受けしました。
しばらくしたら、「あっ」とこの男性が立ち上がって、近づいてきた別の席の女性とあいさつ。
この男性、やっぱりおそらく香港マニアとみた。女性のほうも。
なんか、これらと似た光景をどこかで見たなあと既視感にとらわれました。
ああ、そうだ。
東京国際映画祭での香港映画祭など、香港映画の上映イベントの会場でも、こういう光景をいままで何度も見かけました。
おお、香港迷同志よ。
ということで店内では広東語がけっこう聞こえてきます。
行く前に予想していた以上にお客さんの血中香港濃度が高いです。
席に座るとテーブルのティッシュの箱の洗礼を受けます。これが香港の大牌檔だとトイレットペーパーになります。
茶餐庁とは何かを説明した紙がテーブルのガラスの下に敷いてあります。(画像をクリックすると拡大して見られます)
ランチは日替わりで、きょうのメニューはこれ。ドリンクとセットになっています。
私がBの可楽鶏翼飯と香港咖啡のアイス、妻がAの蠔皇豆腐肉粉碎飯と鴛鴦茶(コーヒーミルクティー)のホットを選びました。
こちらが可楽鶏翼飯。けっこうイケます。コーラの味は特に感じなかったけれども。手羽先は手でつかんで食べました。私は香港の茶餐庁でこういうメニューは食べたことがありませんでしたが、カミさんによれば「現地のメニューで見たことあるよ」とのこと。
蠔皇豆腐肉粉碎飯のほうはごく普通の味でしたが、香港の茶餐庁レベルと思っていただければと思います。
ご飯が長粒米 (いわゆるタイ米) ではないところが惜しいと感じましたが、パサパサの長粒米は客を選んでしまうのとコストの面で難しいのでしょうか。
でも、ほかのランチも食べてみたいと思いました。
こちらは香港咖啡。地元のものに比べるとアッサリしていますが、コンデンスミルクの味はきちんとしました。
カミさんのたのんだ鴛鴦茶はしっかり香港の味がしました。
こういうウンチクもあります。(画像をクリックすると拡大して見られます)
これがメニュー。(画像をクリックすると拡大して見られます)
このお店に来る前から、タマゴサンドイッチも頼もうと思ってたのですが、なんとランチタイムはサンドイッチはやっていないとのこと。
そこで私は菠蘿油(バターを挟んだパイナップルパン)、カミさんが蛋撻(エッグタルト)をオーダーしました。あと、ドリンクは私が阿華田(オバルティン)、カミさんが奶茶(ミルクティー)。
最初のランチは日本語でオーダーしていたカミさんは、お隣の男性が広東語を使ったから張り合ったのか、途中から広東語に切り替えてオーダーしてました。
蛋撻と菠蘿油が来ました。
菠蘿油がたいへん美味。パイナップルパンの甘さがほど良く、上の甘い部分にはサクサク感があって、中に挟んだバターの塩味もほんのり効いています。これぞ菠蘿油。香港を思い出させてくれました。220円はリーズナブルと感じました。
蛋撻はタマゴの部分のフィリング(っていうんですか?)が、香港の街中で買うものに比べて私には固めに感じましたが、カミさんがいうには、150円でこの出来は及第点ではないかということです。
これは阿華田。いわゆる麦芽飲料。香港ではかなり普及しています。
固定のイスがいかにも茶餐庁です。
香港の写真が掲げてあるところは、かつて麻布にあった飲茶レストランの香港ガーデンを思い出しました。
菠蘿油を2つ、蛋撻3つを持ち帰りで追加オーダー。
いろいろな味を堪能しました。
ということで、初めて来た今回は
<フード>
・ランチAの可楽鶏翼飯
・ランチBの蠔皇豆腐肉粉碎飯
・菠蘿油
・蛋撻
<ドリンク>
・香港咖啡(ランチとセット)
・鴛鴦茶(ランチとセット)
・阿華田
・奶茶
<持ち帰り>
・蛋撻 3つ
・菠蘿油 2つ
しめて3580円。
香港気分を2人で気軽に味わえてなかなかリーズナブルだと思いました。
場所は、私たちが使った東京メトロ南北線の飯田橋駅や、JRの飯田橋駅などから徒歩数分。東京メトロ東西線の飯田橋駅だとA5の出口から1分くらいです。
住所は東京都千代田区飯田橋3-4-1。
電話は03-6261-3365。
家でもおいしく頂きました。
お持ち帰りは袋に入れてくれますが、数が多いと箱になります。
今回、ランチタイムではやっていなかったサンドイッチを食べられませんでしたので、次回は、1時半すぎに行ってまずはランチを食べて、ランチタイムが終わった2時になったらサンドイッチを注文しよう、などとカミさんと画策しております。
もし近くに行くことがあれば、お客さんの多いランチタイムをはずしてちょっと立ち寄って、店内に響く広東語をBGMにしてカフェとしてのんびり過ごすのも悪くないと思いました。鴛鴦茶(280円)と菠蘿油(220円)なら、税込み500円のワンコインで香港気分が味わえます。
ところで、この店を訪れた香港マニアの多くも感じたのではないかと思いますが、先ほど書いたように、私はランチのご飯が香港のように長粒米であればいいと思いました。
けれども、本格派にすればするほど、先鋭的になって間口が狭くなってしまい、一部の香港マニア以外の大多数の人々からのウケが悪くなるかもしれず、難しいところなんだろうと思いました。
特にパサパサが特徴の長粒米ともなるとハードルが一気に上がって客を選んでしまうのかもしれません。
だから、もしできれば、長粒米で食べたい人は、オーダーのときにたとえば200円プラスとかで選択できるようにしたらいいのではないか、とも思いました。難しいでしょうか。
メニューのお品書きは、中文が先で日本語の方を小さく後に書けば、香港の現地の茶餐庁のようになって地元感がさらに味わえると思いました(実際、写真にあるようにこのお店でもランチのメニューは漢字先行になっています)。
あと、お会計の紙も、香港のものを仕入れて使ったら、雰囲気がアップするのではないかと思いました。
メニューに、茶餐庁定番の、例のフニャフニャのマカロニスープを取り入れればいいかなあ、とも思いましたが、おいしくない評判がたってしまうから、これはいくらなんでも危険か。
なんかあれこれ要望が多くなってしまいましたが、このお店が香港マニアだけじゃなくて一般のお客さんにも評判になって長く続いてほしいと思っています。
このゴールデンウィーク期間中、お休みは5月6日のみとのことです。
みんなでこのお店を盛り上げよう!
加油、香港贊記茶餐廳!
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