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前の記事の続き。

友人、黄夏柏(Wong Ha Pak)氏が出した「香港戲院搜記」の2冊。

今回も、私は私の撮った数点の写真と資料で少し協力しました。

香港の古き良き映画館について詳細に書かれた本です。

映画館のことはもちろん、手描き看板や新聞広告など、当時の様子を写真とともに解説しています。

私は、1980年代後半に撮った映画館や看板の写真を提供しました。

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香港の本は、本文ページのデザインがなかなか凝っています。

 

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まだ日本人が「香港映画」を知らなかったころの映画館や看板。

 

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これは私が1986年に撮った在りし日の普慶戲院。油麻地にありました。

 

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佐敦道沿いにあった快樂戲院。このはす向かいにはゴールデンハーベストの直営館、嘉禾戲院がありました。この一帯は映画館がたくさん大通り沿いに建っていました。どれも座席数は1000を超え、2階席がありました。私もこの界隈の映画館で香港人に交じってたくさんの映画を観ました。

 

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これは洋画の広告。

 

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パンフレットやチラシ類。

 

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巻末には、歴代の香港の映画館のリスト。香港最初の映画館をはじめ、各映画館の総座席数や開館年や閉館年などのデータが載っています。

私が参加していなかったとしても、本屋さんでこの本を見つけたら絶対に買っていた1冊です。

日本からは、ネット書店「香港書城」で買えると思います。以前、私はここで香港のイラスト集を買いました。
https://www.hkbookcity.com/showbook2.php?serial_no=964627

いまは、香港も東京も、シネコンの時代。

かつて、香港には大通りのあちこちに一戸建ての大映画館がありました。

この本は香港の街が映画館であふれていたころのことを思い出させてくれる貴重な1冊です。