「香港本 VS.台湾本」これまでの記事
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今回は写真に映画「シン・ゴジラ」風のテロップ入りで。

「香港本 VS.台湾本」の対決の場、三省堂書店神保町本店。

三省堂書店神保町本店はときどき店内を模様替えする。

前回の記事からしばらくして模様替えがされて、旅行・紀行本コーナーも移動。それに伴い「台湾本コーナー」はなくなったが、それと引き替えに平積みは再び台湾本で占められるようになった。

いまから3か月前の、2017年2月10日。

台湾本が赤丸。香港本が青丸。

台湾本10冊。香港本1冊。

次。

 

2月14日の旅行・紀行本コーナーの棚の方。香港は青い矢印のところに7冊(マカオ含む)。台湾はその下の段の赤い矢印。

次。

 

おとといの5月11日。

画像をクリックすると拡大可能。

台湾本11冊。香港本1冊。

台湾本は前列左から、
願いがかなう台湾 幸運の旅: 台湾ナンバーワン占い師が教える、秘密のパワースポットめぐり』(誠文堂新光社
愛の台南』(講談社)
とっておき! 南台湾旅事情故事』(ジービー)
台南 高雄 とっておきの歩き方 台湾南部の旅ガイド (地球の歩き方GEM STONE)』(ダイヤモンド・ビッグ社)
台湾の「いいもの」を持ち帰る (講談社の実用BOOK)』(講談社)
台湾と日本を結ぶ鉄道史: 日台鉄道交流の100年』(交通新聞社)
激ウマ! 食べ台湾 ひとり旅でも大満足、食べまくりローカルフード65軒』(KADOKAWA)
k.m.p.の、台湾ぐるぐる。』(東京書籍)

後列左から
台湾を鉄道でぐるり (地球の歩き方BOOKS)』(ダイヤモンドビッグ社)
Taiwan guide 24H』(朝日新聞出版)
行く前に知っておきたい 台湾の得ワザ300』(朝日新聞出版)

台湾本には魅力的なタイトルのものが多い。

私は前列一番右の『k.m.p.の、台湾ぐるぐる。』をこの前買った。

これはタイトルではなく中身を見てレジに行った。

アマゾンのレビューの言を借りれば「イラスト・写真、多数。ちょっとした注釈、多数。の、『紙面コチャコチャ系』の本」なのだが、店頭で手にとって開いてみたら、これがなかなか良かったのだ。

なかでも読んで楽しく心温まるのが、台湾の街の人々との暖かい交流。

実際、この本は売れているらしく、この手の本にしては珍しく発売して間もなく増刷され、5月11日に店頭にあったものは第2刷となっていた。

 

いずれにせよ、平積みコーナーのしかも一番手の取りやすい最前列を台湾本が占拠。

香港本の平積みはこの1冊。

これは別の日に撮ったものだが、写真右の青い表紙の方。

HONG KONG 24 hours 朝・昼・夜で楽しむ 香港が好きになる本 (地球の歩き方BOOKS)』(ダイヤモンド・ビッグ社)。

奇しくも左の台湾本と似たタイトル。左の台湾本は朝日新聞出版刊、右の香港本はダイヤモンド・ビッグ社刊。

『HONG KONG 24 hours』のオビの、「友達が香港に来たら、こんなところに案内したい(中略)24時間に分けて案内します」は、結構いいキャッチだと思った。

 

それにしても圧倒的な台湾本の数。

書店に行くたびに店頭に新しい台湾本が平積みで置かれているのに遭遇する。

これは香港返還前の1990年代後半の香港ブームのときの香港本と同じ状況だ。

どこまで続くか台湾ブーム。

 

ところで、この書店にはいつもビル裏側の路地に面した裏口から入って、すぐ近くの旅行・紀行本コーナーに直行するのだが、そういえば、きょう5月11日は又吉直樹の第2作『劇場』(新潮社)の発売日だと思い出して、オモテの方に回ってみた。

1階の新刊書コーナーに派手な陳列があった。

正面入り口から入って一番目立つ所に、モニター付きで平積み。

レジの手前では、タワー状に積み上げて陳列。

又吉直樹の等身大パネルまであった。サインがしてあった。

エスカレーターで2階に上がる。

2階の文芸書フロアでも、一番目立つコーナーに平積み。

 

ここで、エンジ色のオビが巻かれた『劇場』の著者直筆サイン本がなぜか1冊だけすみっこに置かれていたのを発見。

もともとカミさんがこの本を読みたがっていて、出たら欲しいと言っていたので、そのサイン本を手に取りレジに行った。

レジで「当店で巻いたオビをはずしてもよろしいですか」と聞かれた。記念に付けておきたかったのでそのままにしてもらった。店員さんの様子から、なんかオビをはずすのが基本のような雰囲気だったので、あとで店頭にある他の著者のサイン本を見てみたら、どうやらこのエンジのオビはレジで回収して使い回ししているようで、角の折り目が擦れてはげているようなくたびれたものもあった。三省堂書店神保町本店ではサイン本が並んでいるのをよく見るが、オビが使い回しとは知らなかった。

又吉氏は11日の発売日のこの日、この三省堂書店神保町本店に来店したらしい。
https://twitter.com/honten_sanseido/status/862531859355271168

家に帰ってカミさんに渡したら、予期せぬサイン本だったので驚いていた。