〈MTR西營盤站の構内にある大きなレリーフのひとつ。私は中環・上環の壁画アートよりもこちらの方が好きです。9月4日撮影〉

 

ここのところツイッターでつぶやくことに偏ってしまい、久々のブログの更新となってしまった。

 

先月末から今月半ばまで、香港ひとり滞在をしてきた。

2019年8月30日から9月13日までの14泊15日。

 

2019年の夏、「香港街歩き15日間」で起きたことを、自分のための備忘録として当ブログで書くことにする。

自分のための備忘録、と要は逃げを打っているのだが、記事の内容の是非を問うたり読みにくいというご批判はご勘弁願います。

海外に行くときは香港に限らず2冊のノートを持って行く。A5ノートとB7の小さなノート。

A5ノートは滞在日誌やチケットなど紙類の貼り込み用としてホテルの部屋に置いておく。

B7ノートの方はメモ帳としてポケットに入れて持ち歩く。場合によっては筆談に使ったりする。めったにないが街中でスターに出会えばサインしてもらうこともある(期待してしまう方のために言うと、今回はスター遭遇はなかった)。

街中ではスマホのメモ帳アプリに書くことも多くなったが、私はやっぱり紙の方がイイ。

今回の滞在記事は、A5の滞在日誌とB7のメモをもとに書くことにする。

 

ところで、毎回、香港に行く前はけっこう準備万端なのだ。

このB7ノートには事前にいろいろ書き込んである。

再訪問・未訪問のエリアやスポット、評判の食の店、なんか楽しそうな新しくできたショッピングモール、などなどをリストアップ。

トライすることも書き並べてある。

カミさんや息子に頼まれたお土産も書き込んである。

さらには、夜景を見るならオフィスの灯りの多い平日だからこの日、博物館はこの曜日は休業、競馬はこの日とこの日、映画の封切りはこの日、雨が降ったらココとココ……とノートに作った小さなカレンダー表に書いてある。

しかし、せっかく渡航前に時間をかけてノートに書き込むのに、いざ、現地に着いてからが行き当たりばったりなのだ。

 

今回の滞在は15日間。香港旅行としては長い。けれど、私は効率の良い行動ができないので、人が4泊5日くらいでやっていることを、倍以上の日数がかかってやることになる。

今回はひとつ効率よく回ってやろうと意気込んでホテルを出るのに、いざ街に出るとひとつのエリアをぶらぶら無目的に歩いているだけで、いや、無目的に歩いてしまうがために、半日以上が過ぎてしまう。で、夜、茶餐廳や近所の食堂からテイクアウトしてきた炒飯や酢豚をサンミゲルビールとともにいただきながら、はて、きょうは何もしなかったのではないか、と、ホテルの部屋でひとり思ってしまう。シャワーを浴びてしばらくして串揚げなど夜食の買い出しに再び出かけて戻ってくると、時刻はすでにほぼ深夜になっている。で、一日を振り返り、自分に言い聞かせるように、きょうはそれでもいろいろ見て聞いて感じて街の雰囲気自体は味わえたではないか、と思うようにして、なんとか気を取り直して次の日に臨む……それを繰り返す。

そういう滞在だった。街歩きだった。また今回も。

それに今回は従来の行き当たりばったりに加え、想定外のことが起きてしまうという現在の香港の大きな事情も重なってしまった。

 

これから少しずつ「2019夏・香港街歩き15日間」を書くことにする。

なんやかやといろいろ見て聞いて感じたではないか、と気を取り直すために、自分のために書く。

 

(追記:多分、不定期の超長期連載になります。どのくらい長期かというと、この連載の間にこの連載を読んでいる人が複数回香港に行くかもしれないぐらいのスパンです。だからネタは古くなっていきます。それと、いつものように未完で終わる可能性も高いです……と逃げを打っておきます。記事の内容は、時系列で日々の日誌記事をアップしながら、その合間に特定のエピソードに特化した記事を挟む予定です。一度アップした記事の加筆修正、別の記事との交換などのような再構成もあるかもしれません)