『レスリー・チャンの香港』

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 パソコンの調子がよくありません。HDDが破損したのかも。昨年からやたら動作も遅いです。丸5年使ってますが、そろそろ買い替えの時期なんでしょうか? いよいよウチもVista導入か?

 『レスリー・チャンの香港』(松岡環著/平凡社)という本を読みました。

 この本は、題名のとおりレスリー・チャンの生い立ちや芸能活動の変遷と香港の社会や文化の移り変わりを重ね合わせて描いたものです。

 著者の松岡環氏が冒頭で語っているように、この本はレスリー・チャンのファンには内容的に少し物足りないと感じるかもしれませんが、レスリーの生きた同時期の半世紀近くの香港の大衆文化をたどることのできる好書だと思います。私が好きな昔の映画館のことも出てきます。私自身は、この本でレスリーの生い立ちがよくわかりました。彼が歌手引退宣言をしてから再び芸能界に戻ってくるいきさつも、初めて知りました。

 スターというのは、その華々しいスポットライトの裏に、いろいろなドラマがあります。レスリーもその例外ではないですが、この本を読んでから彼の出演映画を観たり、曲を聴けば、改めて感慨深く鑑賞できるんじゃないか思います。

 はじめて香港に行った1986年、香港の音楽についてまったく知らなかった私は、油麻地の小さなレコード店で店員さんに 「おすすめのレコードを2枚選んでください」 と言いました。そして選んでもらったうちのひとつが、レスリー・チャンの 『為妳鐘情』 というLPでした。

 その後、1990年代の半ば、銅鑼灣を歩いていたら、おびただしい数の野次馬とビデオカメラや記者が取り囲んでいるお店がありました。何事かと思って私も野次馬のひとりになって待っていたら、レスリー・チャンが出資したカフェ「為悠鐘情」のオープンでした。レスリー・チャンがお店のウインドウ越しに見えました。オープンパーティを終えると、たくさんのファンとカメラが追いかけるなか、彼は走ってクルマに飛び乗って去って行きました。

 そしていまから10年と少し前、今度は尖沙咀で映画 『色情男女』 ロケ中の彼に再び遭遇しました。サインをもらいました。サインをもらうとき「アー・ユー・コリアン?」と彼がたずねたので、私が日本人だと答えると、彼はアルファベットのサインの横にカタカナで「レスリー・チョン」と書いてくれました。いまとなっては香港での大きな思い出です。

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このページは、学芸員Kが2008年5月11日 09:21に書いたブログ記事です。

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