家にあるマルチ対応のビデオデッキに久しぶりにスイッチを入れて、以前香港で買った中古ビデオをいろいろチェックしました。古いビデオテープがきちんと再生できるのか気になったので。
VCDが普及する前はもっぱら香港では中古ビデオを買っていました。そのうちのひとつが、これ。
『黑道福星(CARRY ON YAKUZA)』(1989年)という映画です。
ストーリーについては、さくらさんという方がこちらで写真付きで詳しく書かれています。
http://www.geocities.jp/sakulam55/oyajimovie/caony.htm
私はこの映画を2度目の香港旅行の際に、たしか佐敦の快楽戲院の午夜場で観ました。物語の半分は日本が舞台となっていてなかなか面白く、私も1000人を超える満員の香港人観客に混じって大笑いしました。
ポスターには「日本HORI公司協助」と記されています。ホリプロのことでしょうか。
主演のボクサー、チャーリーを演じるのは陳惠敏(チャーリー・チャン)です。右の人。ジャッキー・チェンの大作『プロジェクトA2』では敵役でけっこうイイ役をやっていました。
胸の入れ墨はホンモノ。背中にも立派な入れ墨が入っています。古い記憶なのですが、彼は、自分が香港の黒社会の大組織のひとつ、「14K」の構成員であると、日本の雑誌(「SAPIO」とかそんな感じの雑誌の黒社会特集)のインタビューに答えていたと思います。
日本のヤクザの人々やその家族との交流(?)を描いたこの喜劇映画、最後は子どもも交えてチャーリーがカタコトの日本語でニコニコと「ダイジョーブ!」と叫んで、ほのぼのハッピーエンド。
穏やかでやさしいメロディが流れてエンディングのクレジット。
すごいのはこれです。
ホリプロ協力もかすんでしまいます。
エンディングのクレジットの一番最初、「鳴謝」(Special Thanks)として何よりも先に画面に現れたのが、上の写真にある最初のふたつ。ぶったまげました。
陳惠敏はこの映画の監製人(プロデューサー)でもありますから、納得です。
彼はたしか雑誌のインタビューで「私が日本に行くと、関係筋の人々からものすごい手厚い歓迎を受けるよ」というようなことを語っていました。
そして、その最初のふたつが画面から消えないうちに、その5つ下には「日本航空公司」。
日航も協力しています。日本航空の社名が、最初に出てきたふたつと肩を並べて同列で画面上にクレジットされるのは、日航の歴史のなかで、あとにも先にもこれだけだと思います。
そして「鳴謝」の最後は香港映画のエンディングクレジットでおなじみ「皇家香港警察公共関係科」。香港警察も同列にクレジットされた格好です。植民地時代のRoyal Hong Kong Policeです。
この映画の監督は陳欣健(フィリップ・チャン)です。彼は元警察官という履歴の持ち主で俳優でもあります。(香港演藝人協會 陳欣健)
というわけでこの映画は、現役の黒社会構成員のプロデューサーと元警察官の監督のコンビによる作品ということになります。
もう何年も前、銀座の地下鉄コンコースでフィリップ・チャンを見かけたことがあります。英字新聞を持って歩いていました。声をかけてサインをもらえば良かったと今でも後悔しています。
一方、主演の陳惠敏には香港で見かけてサインをもらいました。
1996~1997年の年末年始に香港に行ったとき、夜、西貢で海鮮料理を食べて帰る途中、陳惠敏が道をスタスタと女性といっしょに歩いているところに遭遇しました。彼も海鮮料理を食べた帰りだったのかもしれません。
私は追いかけて行って彼が暗い駐車場に入ったところで追いつき、彼の背後から声をかけました。
暗いひと気のない駐車場で14Kの構成員でもある人間の背後へ突進していっていきなり声をかけたのですから、ひょっとして陳惠敏はギクッとしたかもしれず、いま思えば少し冷や汗ですが、彼は振り返るとニコニコと大変愛想がよく、私が日本から来たと知ると「アリガト、アリガト」を連発してくれました。
香港では私はいつも小さなノートを持ち歩きます。現地でスケジュールや映画の上映時刻などを書き込むためのメモ帳です。香港の街中でばったり有名人に遭ったときのサイン用としても役立ちます。今回もこのノートにサインしてもらいました。
でも、なんで英名が「Charlie」でなくて「Tony」なんでしょうか。香港人の英名には改名がよくあるといいますが、そのときは「トニー」だったのか?
亜州明星総覧「陳惠敏」
http://homepage3.nifty.com/asiastar/person/chanwaiman.html
(こちらでは「レイモンド・チャン」ともなっています......)
YouTube関連映像
「黑道福星」の一場面(こんな場面があったのか忘れてしまいましたが)
http://www.youtube.com/watch?v=n2XA_A1Cad8
「Chan Wai Man」
http://www.youtube.com/watch?v=Rg0wfyACzCQ
(彼が俳優だけではなかったことを、私は今この映像を見て初めて知りました)
「陳惠敏 Chan Wai Man vs 梁小龍 Bruce Liang」
http://www.youtube.com/watch?v=D7OfbW7jbaw
「飛越擂台 - 陳惠敏 Chan Wai Man」
http://www.youtube.com/watch?v=_4MqHx-Msrc
(流れる音楽が、「ロッキー」のサントラからの音源パクリです)
VCDが普及する前はもっぱら香港では中古ビデオを買っていました。そのうちのひとつが、これ。
『黑道福星(CARRY ON YAKUZA)』(1989年)という映画です。ストーリーについては、さくらさんという方がこちらで写真付きで詳しく書かれています。
http://www.geocities.jp/sakulam55/oyajimovie/caony.htm
私はこの映画を2度目の香港旅行の際に、たしか佐敦の快楽戲院の午夜場で観ました。物語の半分は日本が舞台となっていてなかなか面白く、私も1000人を超える満員の香港人観客に混じって大笑いしました。
ポスターには「日本HORI公司協助」と記されています。ホリプロのことでしょうか。
主演のボクサー、チャーリーを演じるのは陳惠敏(チャーリー・チャン)です。右の人。ジャッキー・チェンの大作『プロジェクトA2』では敵役でけっこうイイ役をやっていました。
胸の入れ墨はホンモノ。背中にも立派な入れ墨が入っています。古い記憶なのですが、彼は、自分が香港の黒社会の大組織のひとつ、「14K」の構成員であると、日本の雑誌(「SAPIO」とかそんな感じの雑誌の黒社会特集)のインタビューに答えていたと思います。日本のヤクザの人々やその家族との交流(?)を描いたこの喜劇映画、最後は子どもも交えてチャーリーがカタコトの日本語でニコニコと「ダイジョーブ!」と叫んで、ほのぼのハッピーエンド。
穏やかでやさしいメロディが流れてエンディングのクレジット。
すごいのはこれです。
ホリプロ協力もかすんでしまいます。
エンディングのクレジットの一番最初、「鳴謝」(Special Thanks)として何よりも先に画面に現れたのが、上の写真にある最初のふたつ。ぶったまげました。陳惠敏はこの映画の監製人(プロデューサー)でもありますから、納得です。
彼はたしか雑誌のインタビューで「私が日本に行くと、関係筋の人々からものすごい手厚い歓迎を受けるよ」というようなことを語っていました。
そして、その最初のふたつが画面から消えないうちに、その5つ下には「日本航空公司」。日航も協力しています。日本航空の社名が、最初に出てきたふたつと肩を並べて同列で画面上にクレジットされるのは、日航の歴史のなかで、あとにも先にもこれだけだと思います。
そして「鳴謝」の最後は香港映画のエンディングクレジットでおなじみ「皇家香港警察公共関係科」。香港警察も同列にクレジットされた格好です。植民地時代のRoyal Hong Kong Policeです。この映画の監督は陳欣健(フィリップ・チャン)です。彼は元警察官という履歴の持ち主で俳優でもあります。(香港演藝人協會 陳欣健)
というわけでこの映画は、現役の黒社会構成員のプロデューサーと元警察官の監督のコンビによる作品ということになります。
もう何年も前、銀座の地下鉄コンコースでフィリップ・チャンを見かけたことがあります。英字新聞を持って歩いていました。声をかけてサインをもらえば良かったと今でも後悔しています。
一方、主演の陳惠敏には香港で見かけてサインをもらいました。
1996~1997年の年末年始に香港に行ったとき、夜、西貢で海鮮料理を食べて帰る途中、陳惠敏が道をスタスタと女性といっしょに歩いているところに遭遇しました。彼も海鮮料理を食べた帰りだったのかもしれません。
私は追いかけて行って彼が暗い駐車場に入ったところで追いつき、彼の背後から声をかけました。
暗いひと気のない駐車場で14Kの構成員でもある人間の背後へ突進していっていきなり声をかけたのですから、ひょっとして陳惠敏はギクッとしたかもしれず、いま思えば少し冷や汗ですが、彼は振り返るとニコニコと大変愛想がよく、私が日本から来たと知ると「アリガト、アリガト」を連発してくれました。
香港では私はいつも小さなノートを持ち歩きます。現地でスケジュールや映画の上映時刻などを書き込むためのメモ帳です。香港の街中でばったり有名人に遭ったときのサイン用としても役立ちます。今回もこのノートにサインしてもらいました。
でも、なんで英名が「Charlie」でなくて「Tony」なんでしょうか。香港人の英名には改名がよくあるといいますが、そのときは「トニー」だったのか? 亜州明星総覧「陳惠敏」
http://homepage3.nifty.com/asiastar/person/chanwaiman.html
(こちらでは「レイモンド・チャン」ともなっています......)
YouTube関連映像
「黑道福星」の一場面(こんな場面があったのか忘れてしまいましたが)
http://www.youtube.com/watch?v=n2XA_A1Cad8
「Chan Wai Man」
http://www.youtube.com/watch?v=Rg0wfyACzCQ
(彼が俳優だけではなかったことを、私は今この映像を見て初めて知りました)
「陳惠敏 Chan Wai Man vs 梁小龍 Bruce Liang」
http://www.youtube.com/watch?v=D7OfbW7jbaw
「飛越擂台 - 陳惠敏 Chan Wai Man」
http://www.youtube.com/watch?v=_4MqHx-Msrc
(流れる音楽が、「ロッキー」のサントラからの音源パクリです)










懐かしい映画タイトルです。
この映画、シナリオはフィリップさんと、私の知り合いでもあった陳守強さんが書きました。
陳さんは当時東京在住のTVB日本特派員でした。ソン・チャンミン、もとい、ジャッキー・チェンさんの日本語通訳もやられてました。香港のTVガイド雑誌「香港電視」で毎週日本レポートを連載、博益出版で本も何冊か出されています。
私とは「香港通信」の前身「香港ポスト」でご一緒に仕事をしましたし、私の書いた(私のブログではクドイくらい紹介)「再来香港」にも協力してくださいました。
PMイースタンさん
シナリオは陳守強さんとの合作なのですね。
この映画には日本語のセリフが多く出てくるので、そのパートの脚本を書かれたのでしょうか。
脚本や通訳やライターなど、幅広い仕事をされているのですね。
それにしても、主演、監督、脚本、みな陳さんという名字ですね。
この映画は、日本人俳優の日本語のセリフも皆、他人による吹き替えです。
しかも、香港映画の日本語の吹き替えのエピソードとしてよく言われていたことですが、
この映画もおそらく香港に住んでいる一般の日本人による吹き替えのようで、
完ぺきに素人の吹き替えです。
地元の香港の観客にはわからないのだろうけど。