バグパイプの演奏を聴いたあとは、キャセイ航空のブースでガラガラポンしてキーホルダーをもらったりして過ごしました。
で、あらかじめメールで予約しておいた、午後2時からのセミナー
「大解剖!香港夜景」に参加しました。

場所は六本木ヒルズ内のヒルズカフェ。参加者は50名ほどだったでしょうか。司会者の方によれば、けっこう早い段階で予約はいっぱいになったとのこと。
講師は夜景評論家の丸々もとお氏。世界各国の夜景を巡る、夜景ウォッチャーのプロの方です。

たくさんの解説図や写真をもとに、香港の夜景の良さやすごいところを解説されました。

夜景を分類。体系的に分類すると、なるほどと思うところがありました。香港は、特にその夜景のバリエーションが豊富なことをあらためて知りました。
そのあと各スポットから見た香港の夜景の話になりました。でも、セミナー前半部分で話された、たとえば尖沙咀から見た香港島の夜景などの説明は、香港未経験者向けの内容で、正直なところ、新しい話はあまりありませんでした。
私が思うに、このセミナーに参加している人は、これから初めて香港に行く、という人はほとんどいなかったのではないか。
こんなセミナーにわざわざ参加する人は、だいたいにおいて
酔狂な人です。おそらくだいたいが香港リピーターなのではないでしょうか。私の近くのテーブルで相席になった女性おふたりも、初対面同志で香港ファンとして意気投合されたのか、「元朗は......」とか話されていたのが耳に入ってきましたし。
今回のセミナーの前半については、丸々氏の持っている夜景評論家としてのコアなスタンスで、もっともっと香港の夜景についてディープなアプローチでのお話を、遠慮なくされても良かったのではないかな、と思いました。
だからこのセミナーの主催者(香港政府観光局?)に対して、今後開くセミナーについて、おこがましいのを承知で、私はひとつ提案したい。
私の提案は、事前アンケートをとれ、ということです。
こういう趣味的なセミナーは、メールでの応募段階で、各受講者に対して、たとえば「これまでの香港渡航回数」などのアンケートをとっておけば良かったのではないかなあ、ということです。
そのアンケートの回答で、受講者に香港未経験者が多い場合はセミナーの内容もそれに合わせ、逆にリピーターが多ければそれに合わせる、ということをすれば、効率良くピンポイントで受講者のレベルにドンピシャリの内容になったのではないかと......。
あるいは、もっと言ってしまうと、セミナーというものは、その内容のレベルが高いほうがおしなべて満足度は高いはず。受講者に背伸びさせるくらいがちょうどいいと私は思います。
初心者の受講者が仮に多かったとして、その初心者にとって難しいマニアックな話であっても、こういうセミナーに参加する人は、多分面白がってついてくると思います。
セミナーの前半は、そんなことを頭の端に思っていました。
ところが、後半に入って、だんだん夜景スポットが
マニアックにないっていきました......。
ここから話が
面白くなってきました。
これとか。

そして、丸々氏のいちばんのおすすめの夜景が、
「カオルーン・ピーク(飛鵝山観覧台)」という場所からの夜景です。

九龍の山からの夜景なら、ライオン・ロックだったら私は行ったことがありますが、そこではありませんでした。私はこんなスポットがあることを初めて知りました。
この場所を聞いただけでも、今回のセミナーは有意義でした。
丸々氏は熱く語りました。はるか向こうに見えるのは香港島の摩天楼です。しかし、丸々氏はそんな摩天楼の光には触れずに、この「カオルーン・ピーク(飛鵝山観覧台)」からの夜景の真骨頂として、その手前、九龍に広がる50階、60階のたくさんの高層住宅の光がちりばめられた夜景のすごさを語りました。
「ここからの眺めは世界に類を見ない」。
たくさんの人々が暮らしている、その証しである高層住宅の無数の灯を見て、「エネルギーを与えられる思いがする」、と丸々氏。
私は、丸々氏に深く共感を覚えました。
実は、このブログに書こうと思って先延ばしにしていたものがあります。私も夜景について、同じことを書きたかったのです。
私にとっての香港の原風景は、初めての香港で着陸前に飛行機の窓から見た香港の夜景です。
それは香港島の摩天楼で構成される派手な夜景ではありません。そのとき、飛行機の窓から摩天楼の夜景は見えていたかもしれないけど、わたしの眼にそれは入らなかった。
私が感動したのは無数のアパートの窓から漏れた、黄色い生活の灯でした。
私はこの灯を見て、「うわあ、香港だ、香港の人々が、ここに、いる!」と思ったのです。
私の勝手な解釈で共感しているだけかもしれませんが、丸々氏が「ベスト・オブ・香港夜景」として「カオルーン・ピーク(飛鵝山観覧台)」を挙げるにあたって、香港の人々の暮らす高層住宅の明かりのすばらしさを語ったその気持ちが、とてもわかるような気がしたのです。
さて、この
「カオルーン・ピーク(飛鵝山観覧台)」、ここに駐車場があるそうです。そこから夜景を見られるとのことですが、丸々氏によれば、ここに行くには
タクシー以外の交通手段はないとのこと。
タクシーに乗って行く場合も、きちんと行き先を説明する必要がある、そして、勝手にタクシーが去ってしまわないように交渉しないといけないとのことです。その場で待ってもらったほうがいい。そうじゃないと、
帰れなくなってしまう!(笑)
タクシーか、香港人の知人がいるなら、たのんでクルマを出してもらうかしか方法はなさそうです。
私がライオン・ロックに行ったのは、パンダバスの現地ツアーです。たしか、キャセイの航空券予約のときに付いてきた無料のオマケでした。現地ツアーを初めて経験しましたが、そのときの1時間前後のツアーはそれはそれで面白かったです。
で、私としては、現地ツアーの王者、パンダバスに、この
「カオルーン・ピーク(飛鵝山観覧台)」に行くプログラムを組んでほしいです。
今回の「大解剖!香港夜景」のセミナー、先に書いたように前半は香港初心者向けで受講者の求めているものと少々ギャップがあったかな、と思いましたが、後半はさすが夜景のプロフェッショナルだけあって、なかなか有意義なセミナーでした。
参考:夜景評論家 丸々もとお氏のサイト
http://www.superyakei.com/ 丸々もとお氏ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/superyakei