香港おみやげスライド<No.28>

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 香港おみやげスライド<No.28>です。(前回はコチラ。最初からまとめて見るならコチラ。)

slide-28.jpg 「No.28
  佐敦道碼頭
  カーフ工リー
  CAR FERRY」


 今はなき佐敦道碼頭です。スライドマウントに印字されている日本語表記、「カーフェリー」の「ェ」が漢字の「工」になってました。

 退色とピントが甘いのを少しだけ修正しました。写真をクリックすると拡大します(久しぶり)。

 撮影は1970年代前半か。根拠はありません。

 写真の右にトラックなどが並んでいます。多分、フェリーに乗るのだと思います。

 写真を拡大して見てみると、フェリー乗り場の建物の上の時計のところに、時計ブランドの「RADO」の文字が読めます。車両の乗り入れ口にはモンブラン万年筆の看板が見えます。

 写真右には、クルマを積む船だとひと目でわかるフェリーが湾上を進んでいます。かなり岸辺から離れているので、佐敦道碼頭ではなく屯門や大角咀碼頭などと香港島の間を往き来している船かもしれません。



    宿に帰り、シャワーを浴び、ひと休みしてから夕食をとりに出た。
   疲れているはずだったが、彌敦道を五分も歩いているうちに、店や人や
  乗り物に眼を奪われ、また新しく興奮してきた。彌敦道を北へ十分も行くと、
  佐敦道という賑やかな通りにぶつかる。私はその佐敦道を左に曲がってみた。
  大きな百貨店やレストランが続く通りが途切れると、油麻地の埠頭に出る。
  やはりフェリーのターミナルがあり、バスの発着所もある。
   そこには広大な遊びの空間があり、周辺のアパートの住民が夕涼みに
  出てきている。子供の手を曳いた若い夫婦もいれば、海からの風を利用して
  凧を上げている少年もいる。

        「深夜特急 第一便 黄金宮殿」 沢木耕太郎 (P.71/文庫版 P.88)より

 ここに出てくる「フェリーのターミナル」というのが、佐敦道碼頭のことだと思います。

 ちなみにこのあと主人公の「私」は、さらに油麻地を歩き、「信じられないような光景」として夜店に遭遇します。主人公はそこが「廟街」と呼ばれることを、あとで宿に帰ってから見た地図で知ることになります。


 私の持っているなかで一番古い地図(1991年版の「香港街道地方指南」)で見てみると佐敦道碼頭はこうなっています(赤い矢印のところ。ちょうどページの端っこで切れているのが悩ましいが)。
 
map_jordan_pier.jpg 彌敦道と佐敦道の交差点、裕華国貨デパートの前から西へ3、4分ほど歩けば、佐敦道の西の突き当たりがバスターミナルになっていて、フェリー乗り場があったのでした。


 現在のここの付近がどうなっているか、Googleマップで見てみると、こんな感じ。


大きな地図で見る

 この地図の中ほど、緑色の「城市高爾夫球會」の右あたりがフェリー乗り場とバスターミナルだったところです。

 このGoogleマップの左上の「-」ボタンでズームダウンすると、かつてフェリー乗り場がどこにあったのかよくわかります。もう、まわりは完全に埋め立てられています。


 今はもうない佐敦道碼頭。Google香港で「佐敦道碼頭」で画像検索すると写真がたくさん出てきました。今回のスライドと同じ画像もありました。

 いくつか載せておきます。

jodan_pier06.jpg  整然と並ぶバス。ファイル名には1960年代となっていました。図書館所蔵の画像がアップされて流れ流れてアップされていたもの。


jordan_pier01.jpg 上の写真はファイル名が1970年代となっていました。1枚目より古そうな感じもしますが。


jordan_pier02.jpg フェリー乗り場前のバスターミナル。なんでこんなに人がたくさんいるのでしょうか。朝の通勤で香港島からフェリーでやってきてそれぞれ九龍各地に行くためバスに乗り替えるところか? 子ども連れもいるけど。

 
jordan_pier03.jpg この写真はフェリー乗り場の道路の仕組みがよくわかります。

 フェリーに乗り込むクルマが佐敦道からやってきてストレートに乗船できるような形になっています。バスターミナルも同じように効率よく入ってきて出て行ける構造になっているのがわかります。

 たくさんのクルマが乗船待ちで並んでいます。写真の左の船は人間だけ乗る船です。右側の、乗り場に両側からはさまれた格好になっている船はクルマも積めるのだと思います。船尾からクルマが出入りするようになっています。

 このバスターミナル、写真で見るとけっこう大きいです。今もあるスターフェリー乗り場前の尖沙咀のバスターミナル以上の規模では?

 この4枚目の写真は、1~3枚目の写真と比べるとバスがゴチャゴチャしています。よく見ると、1~3枚目までは確認できるバスの「駅」というか(名称知りません)発着の屋根付き歩道が並んでいるのに4枚目にはありません。

 最初あったものが撤廃されたのか、最初なかったものがあとになって設置されたのか?

 普通に考えるとあとになって設置されたと考えるのが妥当なので、4枚目の写真は一番古いものかもしれません。

 写真の上にある大きなビルは建築中のシックス・ストリート・アパートメント(多分この名前はのちになってから使われる通称)。私は以前、一度だけ、このビルに入って探検したことがあります。



jordan_pier04.jpg これは映画の一場面か? シックス・ストリート・アパートメントを舞台にした映画がたしかありましたよね。それか?


 Googole検索でヒットした画像をいくつか見ていて、あ、と思ったのがこれ。

jordan_pier05.jpg 上の写真、つい最近たまたま記事に載せた、私が撮った下の写真と同じところが写っています。

alba.jpg 私はこれ、初めての香港旅行で1986年の3月に自分で撮ったのですが、どこで撮影したものか忘れていました。看板の文字が大きいから、てっきり、九龍城エリアの啓徳空港の近くかと思ってました。でも正解は佐敦道碼頭のバスターミナルの横だったのでした。


 ほかにも写真を見たい方はコチラをどうぞ。
 Google「佐敦道碼頭」画像検索結果


 私は、佐敦道碼頭からフェリーに乗ったことが一度だけあります。行き先は中環だったか上環だったか、それとも別のところだったか、覚えていません。

 沢木耕太郎よろしく佐敦道を西にずんずん歩いたらフェリー乗り場があったので、売店でスナックとジュースを買ってそのままフェリーに乗り込んだのです。

 どんなフェリーだったかほとんど記憶にありません。クルマを積める船だったかどうかも記憶にないです。ただ、ものすごくローカルな雰囲気ではありました。

 スナックを食べながら潮風にふかれてすごく幸せな気持ちだったことだけは覚えています。


 参考:維基百科「佐敦道碼頭」
    
     アマゾン 「深夜特急 第1巻 香港・マカオ」(たくさんのレビューあり)

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コメント(4)

私も一度だけ佐敦道碼頭から乗ったことがあります。
96年の正月あたりだったか。旺角からバスでわざわざ乗りに行った(船内で麺が食べられると言うのを本で読んだか)
碼頭でバスを降りると、うーん人気が無い、フェリーは運行していたが客が少ない、船内で売店らしきカウンターは有ったし、雲呑麺ぐらい作れそうな道具立てはあったが開店休業中・・フェリー自体はスターフェリーと違いかなりオープンなガランとした作りで車は積んでなかった二階部に階段で登ると手すりは有ったがものすごいオープントップ感。カントンロードのホテル群を裏から眺める、水面が近い、と言う記憶があります。

hongkongloverさん

船内で麺が食べられたとは知りませんでした。
やってみたかった……。

そういえば、マカオ行きのフェリーだったか、
それともヴィクトリア湾周遊フェリーだったかで、
カップヌードル付きというのがありました(多分)。

私の場合、大角咀碼頭からフェリーに乗ろうと地図を見ながら
行ってみたら、
乗り場が見あたらないので迷ったのか?、と散々あちこち歩いたら、
とっくの前にもう閉鎖されていたことにようやく気づき愕然、
という経験があります。

佐敦道埠頭....
小さい頃父さんは自動車運転をして一緒に乗った記憶が残っている

andysanさん

お父さまの自動車といっしょに乗られたご経験があるのですか。
まさに「カーフェリー」の記憶!
貴重です!

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このページは、学芸員Kが2010年1月30日 01:37に書いたブログ記事です。

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