腕時計は、いま「錶」なんですか?

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 なんか香港関連の事件が続きますな。正月早々、物騒でした。犯人が逮捕されたとの報。仲間割れとの情報もあるようです。 

 事件はともかく私が気になったのは、香港警察が押収品を並べて公表するとき、「勞力士(ROLEX)」とかメーカー名の紹介(?)の紙を置いていること。

 日本の警察は盗品などの押収物の公開でいちいちメーカー名なんか示しませんよね?


 あと、上の映像を見て気になったのは、腕時計を表す表記。広東語(国語も?)では「手表」とかあるいは単に「表」だと私は思ってましたが、今は「金」へんがつく「錶」なんでしょうか。
 映像を見ると、置かれている紙には「勞力士」とかすべて「金」へんが付いてます。

 わたしは広東語や中国語がさっぱりなのでよくわかりません。



 ちなみにこれは大昔、1986年に撮った写真。日本の腕時計のアルバの看板です。

 「表」となってます。

alba.jpg

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コメント(9)

表も錶も発音は同じですが、腕時計は錶、または手錶ですね。ちなみに表のほうは日本語の場合と意味が似通っています。外観や書式等々。電飾の雅桕表は品牌、いわゆるブランド標記なのでは?

送信して気が付いたのですが、表も錶も発音は同じなので表や手表でも手錶(腕時計)と理解できますね。手書きの文字もほとんど手表でした。
香港では基本的に発音が同じであれば文字や言葉を略してしまいますから無問題です。

阿郎さん

「表」は「ピウ」と発音するんでしょうか。
広東語の漢字表記は、時代とともに変わっていきますよね。
腕時計を表す表記も、変化があったのかなあ。

もしかしたら、もともと昔は腕時計を表すのは「錶」という字だったが、
「表」に略されるようになり、それがしばらく続き(上の私が写真を撮った1986年頃がそれ)、
しかし、ここのところの香港の「懐古主義」の流れもあって(?)、
再び「錶」という本来の表記に戻った……なんてこともあるのかな?

以前、香港で「カード(CARD)」を意味する表記は、
これは音訳の当て字だと思うのですが
「上」と「下」を合わせた「卡」という字だったと思います。
ところが、私の持っている恒生銀行のキャッシュカードが
スリにやられたので(苦笑)再発行したら、
新しく発行されたカードには大きく
「恒生[口吉]」となっていました。
カードを意味すると思われる表記が
「口」へんに「吉」の[口吉]になっていました。
カードを表す字が「卡」から「[口吉]」に変化したんだと思います。

あと、これはたしか香港通信に載っていたと思うのですが
海外から新しい言葉が入ってきたり、
たとえばアメリカで新しい映画スターが登場したりすると、
漢字での表記は最初はけっこうあちこち(たとえば各新聞)で
表記がマチマチだと聞いたことがあります。
で、最初はマチマチなんだけど、
世間が決めるのか淘汰されていって
最終的にはいちばんしっくりいく表記になるらしいです。
最後の総督のパッテンの表記も最初は各新聞でバラバラだったということです。

これは表記の文字自体の変化ではないのですが、
1986年に香港の映画館で「ロッキー4」の看板に「史泰龍」と書かれていて
何かと思ったら「シルベスター・スタローン」の「スタローン」のことでした。
おそらく、彼が最初に出た「ロッキー」第1作の頃は
フルネームで「シルベスター」も漢字表記されていたのでしょうが、
漢字で表記するのが長すぎてスタローンだけになったんじゃないかと推測。

こういう変遷も調べると面白そうですね。

>カードを表す字が「卡」から「[口吉]」に変化したんだと思います。

通常、北京語では前者、広東語では後者だと思います。

たびたびすいません。
手元の中日辞典(小学館)では、錶は表の異体字(正字)扱いになっています。繁体字では錶、簡体字では表ということになるのかと。

せんきちさん

北京語は「卡」、広東語は「[口吉]」なのですか。
勉強になりました。
ということは、香港では「カード」はもともと
北京語と同じ「卡」を使っていたけど、やがて独自路線で「[口吉]」を採用した
という経緯なのかな?
それとも私が以前見た「卡」が使われていたシーンは
文語体のなかでの表記だったのかなあ。

>繁体字では錶、簡体字では表

香港では以前は腕時計を表す簡単な表記として
簡体字というか略字を使っていたということになるのかな?
これも勉強になりました。

廣東語の表記は元々言ってみれば当て字ですから、発音が同じならば表記に拘らないところがあるようですね。たとえば、お気に入りを表す「鍾意」は「中意」でもOKのはず。もちろん「信用卡」でも「信用哠」でもどちらでも無問題。細かいことに拘っていては香港で生きていけません(笑)。
さらに香港でよく用いられるのがアルファベット。「的」はほとんどの人が「D」と書きますね。それで面白いと思ったのがD.O.G。漢字表記は住好啲。発音はまったく同じ(ただし廣東英話)。洒落ています。

ちょっと話題からずれますが香港仔の英語発音もユニークですよね。初めて宿泊した時、私はcheck in/check outって聞き取れませんでした。che in/che ouと子音を省略してしまうんです。hardはhaでお終い。いくら面倒くさがりな香港仔とは言え略しすぎですよね。
もっとも日本人の子音強調(上記の例なら、checku in/checku outo)も度を超していますが。

そんな自分たち(香港仔)の発音癖をうまく使った廣告が数年前街中に溢れていました。「one、2、free!」、香港移動通訊有限公司のキャッチフレーズです。

http://www.one2free.com/jsp/home/index.jsp?language=eng

threeの「th」の発音が「F」に転ぶ香港仔ならではセンスに脱帽です。

D.O.GではなくG.O.Dですね(^_^)

阿郎さん

そうです、まさに「鍾意」と「中意」、
以前、妻と「こっちが正しい」と言い合った思い出があるのです(笑)。

私が習った広東語(早々と挫折)では「鍾意」で習い、
妻は別の先生から「中意」と習ったらしいです。

>che in/che ouと子音を省略してしまうんです。

ほとんどうろ覚えなのですが、香港通信で香港で使われる英語の話題がありました。
映画の「金枝玉葉」だったと思うのですが、
アニタ・ユンが、「わかったの?わからないの?」と聞くシーンで英語「アンダースタンド」を使い、
「アン ン アン?」みたいなセリフがあったとか。
(相当うろ覚えなので略し方は私のデタラメです)

>threeの「th」の発音が「F」に転ぶ香港仔ならではセンスに脱帽です。

もともと香港(中国も、かな)では漢字での音訳による当て字は、
かな「柔軟」ですよね。

日本語のカタカナだって正確ではないにしても
中文表記での当て字はそれ以上ですよね。
たとえばクルマのBMWはカタカナだと
「ビーエムダブリュー」だけど
香港の中文表記は「寶馬」。
「ボーマ」と読むんでしょうか。
意味としても当てるためにこの文字が選ばれたと思いますが、
かなりもとの発音から逸脱しています。
(いや、BMW=寶馬は、意訳優先の当て字なのかな? 
知識ないまま言っているので間違っていたらスミマセン)

そういう外来語の中文表記による、
ある種「幅をもたせた発音」が浸透している土壌というか習慣があって
だから中文表記ではなくアルファベットの表記でも、
threeの「th」の発音が「F」に転ぶ「柔軟」な発想があるのかな?
(カン違いだったらご容赦を!)

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このページは、学芸員Kが2010年1月11日 18:20に書いたブログ記事です。

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