もとのポジの状態が悪かったのかキズが多かったので画像をちょっとだけ修正しました。
画像をクリックすると拡大して見られます。
スライドのマウントに印刷されているタイトルは
「No.32
政府廉租屋邨
政府住宅
RESATTLEMENT ESTATE」
となっています。タイトルは上から中文、日文、英文です。
たしか香港の団地の建物は、その建てられた時代ごとにスタイルが異なっていて、第1型から第6型まであったと思います。
香港の日本語新聞「香港ポスト」がかつて出していた月刊誌の「香港通信」で、香港の団地を特集した号があります。
久しぶりに本棚から引っ張り出しました。
1997年12月号(第68号)。表紙はテレサ・リー。値段は50香港ドル。日本では表参道の香港電影船や神保町の東方書店などでたしか900円で売っていました。特集のタイトルは「香港最後の魔宮 団地にいらっしゃ~い!」。

こんな誌面で14ページにわたる香港の団地特集。なんともマニアックです。「香港通信」は、もともとは「香港ポスト」の月刊版という位置づけで出されたらしく、創刊当初は地味で硬派な誌面づくりでしたが、途中から路線を変更して内容がどんどん柔らかくポップになり、扱うネタがマニアックになっていきました。
マニアック路線は号を追うごとに深まり、毎号新しいのを手に取るたびに「こんなネタの特集やって、はたして読者に需要はあるんだろうか?」と、私は不思議に思いましたが、「香港ファン」「香港オタク」にとっては、毎号、「よくぞこんなものを特集にしてくれた!」と思うような楽しい記事ばかりでした。だから香港在住の日本人よりも日本にいる香港マニアのほうにウケていたんじゃないでしょうか。
ところが、そんな超マニアックなファン向けの企画の連発が災いしたのか、この第68号から数えて6冊目の第73号をもって「香港通信」は廃刊になりました。
で、話もどって団地特集。
上の特集によれば、香港では全人口の35%が公共団地に住んでいるということです。
このスライド写真に写っている手前の薄緑の建物は、もっとも古い第1型に分類されるようです。
第1型の特徴は、周囲を外廊下が囲み、各住居は玄関を外に向けて背中合わせに並んでいたことです。だから窓は玄関扉の横にある小さなもの1つしかなかったとのこと。
第1型は、増え続ける人口のために とにかく人々に住む場所を供給するというのが目的。各住居は単なるコンクリートの箱のワンルームで、部屋の間仕切りもなにもありません。台所もトイレも共同で部屋にはなかった。
この第1型は、上の香港通信が出た1997年の段階ですでに取り壊されて現存するものがなかったそうです。
香港の団地の建物が第1型から6型まで分類されるというのは、もっとも初期に建てられた1950~60年代の建物を指してのことのようです。70年代以降に建てられたものはこれらとは区別されるそうで、私の記憶とは違っていました。
これは1971年に建てられた華富邨という団地の、ある部屋の見取り図。上の特集に載っていたイラストです(転載すみません)。
そして現在の香港の公共住宅の主流は超高層タイプで、日本でなら高級マンションと見まがうようなリッチなものになりました。空港から電車に乗って九龍に向かうときにもたくさん見かけます。そういえば香港政府観光局(まだ観光協会の頃だったかも)が企画した現地募集の無料ツアーに、香港の古い団地を見学して一般居住者のお宅を訪問する、というものがありました。今でもやっているのでしょうか。
香港の団地で思い出しました。
キャセイ航空のCM。団地が舞台です。
ついでに、団地とは関係ないけど、ここに楽しいキャセイのCMがいくつもあります。
http://www.youtube.com/watch?v=QSw-FwSSJnE
前にも書きましたが、これらのCMは以前は國泰航空60周年記念サイトにアップされていました。
あと、キャセイとは別のサイトで、映画監督のジョン・ウーがかつて住んでいた団地を訪れるシーンがある動画もどこかにあったと思うのですが、見つけられませんでした。
ところで、この外国人観光客向けのおみやげスライドに、なぜなんの変哲もない団地の写真が採用されているのか、ちょっと不思議です。他はいわゆる典型的な観光スポットの写真ばかりなのに。
そう考えると、さっき書いた観光局の団地ツアーというのも、よく考えれば不思議です。普通の団地の暮らしを「観光する」という発想、いったい観光局内部の人が企画したのでしょうか。外国人の香港マニアの要望を聞いたのか? そりゃ一部のマニアには興味がありますから。
それとも香港人には団地に対して、うまく言えないが何かこう 「外部的な視点」 とでもいうようなものがあるのか? 香港人にとっての団地に対する思いを知りたくなってきました。
ところで、この外国人観光客向けのおみやげスライドに、なぜなんの変哲もない団地の写真が採用されているのか、ちょっと不思議です。他はいわゆる典型的な観光スポットの写真ばかりなのに。
そう考えると、さっき書いた観光局の団地ツアーというのも、よく考えれば不思議です。普通の団地の暮らしを「観光する」という発想、いったい観光局内部の人が企画したのでしょうか。外国人の香港マニアの要望を聞いたのか? そりゃ一部のマニアには興味がありますから。
それとも香港人には団地に対して、うまく言えないが何かこう 「外部的な視点」 とでもいうようなものがあるのか? 香港人にとっての団地に対する思いを知りたくなってきました。













ね、どうして団地なんでしょうね。
ご自慢の団地??
でもなさそうですが…
でも、こういう香港の団地を見ると
ぐぐぐってきちゃうんですよね。
近所の団地も「ああ、香港っぽい」と感じた団地は
写真を撮ってしまいます、病気ですね。
という人が将来出てくることを見越してのピックアップでしょうか。
香港通信、この号持ってます。
何回読み直しただろう。
香港通信=吉田一郎
ですよね。
あのマニアックさは。
全号そろえたいです。
吉田一郎氏が編集長でなくなったことが
廃刊になった理由なのかな。
あるいは廃刊になるので吉田一郎氏はやめたのでしょうか。
観光協会の団地めぐり
勇気をふるって応募しようと思ったら、
すでにそのツアーはなくなっておりました。
ころたさん
そうですね!
香港通信=吉田一郎さんでした。
彼は今、さいたま市で市議会議員をやっているんですよね。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/9297/
彼の香港に対するスタンスは、
香港に対しても、香港人に対しても
ある意味、ちょっと突き放した感じがあったように思います。
けっして「アイ・ラブ・ホンコン、ホンコンヤン」ではなかった感じがします。
だから誌面が面白かったのかもしれません。
当時の香港通信の記事では
彼自身が書いた文章が一番面白かったです。
小さな世界の雑誌ではあったけど
その中で彼はスター編集長でした。
彼は一時期、九龍城砦に住んでいたことがあったんですよね(笑)。
団地ツアー、
そうですか、今はもうないんですね。
私も参加してみたかったです。
ガイドは英語オンリーだったらしいけど。