香港本の最近のブログ記事

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 通勤電車で読む本がたまたまなかったので、年末、本棚にあった沢木耕太郎の「深夜特急」の文庫本をバッグに放り込んでおきました。今日、行き帰りの電車で久しぶりに読み返しました。

 インドのデリーからロンドンまで路線バスを乗り継いで行く、という壮大な旅がこの本に描かれています。

 で、その旅の序盤ですらもないデリーの手前で、ただ単に航空券がデリーに行く途中にストップ・オーバーできるからという、それだけの理由で著者が立ち寄ったのが香港です。

 ところが著者はたまたま降り立ったその香港の魅力にはまっていきます。香港を歩き、見て、食べて、人と出会い交流するその様子を、つい私は初めて香港に行ったときの自分の姿と重ね合わせて読んでしまいます。

 私は同じ本を何度も読むことはあんまりないのですが、でもこの本だけは別です。ページを開くとついつい読み入ってしまいます。

 この「深夜特急」は、もともとは単行本としてまず第1巻(「第1便」)と第2巻(「第2便」)が1986年に出て大評判となりました。第2巻まで読んだ私は、次に出ると予告された完結編の第3巻がなかなか刊行されないので、もう出ないまま未完に終わってしまうのだと思っていました。最初のうちはいつ出るんだとヤキモキしましたが待ちくたびれていつの間にか忘れてしまいました。そうしたら6年ものブランクをあけて1992年に第3巻(「第3便」)がひょっこり出ました(写真左の3冊が単行本)。

 私は、さらにその後刊行された文庫版の第1巻「香港・マカオ」編(写真右)も出てまもなく買ってしまいました。こっちはもっぱら通勤電車用です。ちょうどうまい具合に香港とマカオのパートです。文庫版は巻末に著者の沢木耕太郎と「香港旅の雑学ノート」の山口文憲の対談も載っています。文庫版は全6巻です。

 まだ読んだことのない方は、第1巻がちょうど香港とマカオのパートとなっている文庫版がおすすめです。安いし。

 テレビドラマにもなるくらい人気があり評判も高かっただけに、一部でその内容に「嘘がある」という指摘もされていたようです。たしかに、執筆より何年も前の旅の日々が、まるで今日ついさっきあった出来事のような感じで描かれているので、そこかしこにフィクションというか創作も入っているのだろうなと思います。

 でも、この作品は理屈抜きで読んでいて楽しいです。もちろん特に香港のところが。たとえフィクションがあったとしてもそれはスパイスとして私は受け入れます。この本は混み合う通勤電車の中で私を旅の空の下にいさせてくれます(現実逃避か!)。

 先日、ブックオフに行ったら、単行本が全3巻ありました。105円コーナーに! 著者と出版社には悪いですが、新品を買わずとも、人気のあった本なので、近くのブックオフに行けば単行本はともかく文庫本のほうはけっこうな確率で手に入るのではないでしょうか。

 参考:アマゾン「深夜特急1 香港・マカオ」(読者レビューが熱いです!)
     ウィキペディア「深夜特急」

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 なんども書いてしまいますが、私にとって「香港からなくなって今でも悲しいと思うものが3つ」あります。

 それは大映画館、九龍城砦、

 そして啓德空港です。

 その啓德空港を扱った「啓徳懐想」(関根寛著、発行:TOKIMEKIパブリッシング/発売:角川グループパブリッシング)がついに発売されました。神保町の東方書店で買ってきました。

 私が行ったときはレジ前に10冊ほど平積みになっていました。さすが東方書店です。

 書店で見つけて、中身を見ずにレジへ。

 帰ってきて中身を見て驚きました。私が勝手に想像していたものとはまったく違ったから。

 私は、いわゆる一般的な構成の書籍だと思っていたのです。つまりタテ組みの、あくまで 文章をメインにして、当時の啓德空港の思い出を著者がつづったものだ、と、勝手に思っていました。出版社のサイトにカラーページが紹介されていたのですが、私はそのカラーページを「口絵」だと思ってました。

 ところが、中身を見てビックリです。

 カラー写真をふんだんに使った、ムックのような構成で、写真1点1点にキャプションが付いて、1ページ1ページ、凝ったレイアウトがされています。そしてコラムあり図表あり年表あり。

 ぱっと見ただけでも、章立ての構成を練ったり、写真を集めたり、書いたり、編集したりに相当な時間がかかったんだろう というのがわかります。  

 この本は、私にとっては今年一番の、いや少なくともここ数年で一番ビビッとシビレた香港関連本です。

 著者の関根寛氏は、mixiでは私のマイミク(mixi仲間)になっていただいているのですが、とにかくこの「啓徳懐想」は、著者の啓德空港に対する愛情 が伝わってきます。

 出版社の公式ページ

 たとえばこれが間口の広い普通の香港のガイドブックなら、たのまなくても毎年、さまざまな出版社からそれこそ何十種類と出ます。

 しかし、この本が題材とする啓德空港は閉港して10年です。 10年前になくなった空港の本が出るなどというのは、 これはある意味奇跡だと私は思いました。

 こういうコアな本は、当たり前ですがそれをやろうと思う著者とそれを引き受ける出版社がなければ実現しません。

 10年前になくなった啓德空港を詳細に紹介した本が日本から出てるのを知ったら、香港の人々は「へえ!」となると思います。  

 香港関連本アカデミー賞とでもいうものがもしあって、私が審査員になれたなら、部門別では「コア賞」、そして総合部門の「作品賞」として、私はこの本に1票を入れます。

kaitakkaisou-back.jpg  これが裏表紙。このグリーンの色は、ページを開くとトビラのタイトルや本文の見出しなどでも使われていて、いわばこの本のテーマカラーのようになっています。

 このグリーン、思うに これはキャセイパシフィック航空のコーポレートカラーをあやかったのではないでしょうか。著者の関根氏の発案で、デザイナーさんや担当編集者の方と相談して、「キャセイのグリーンで行こう!」と、決めたのではないかと。

 実は、私も自分のサイトのトップページを作るとき、タイトル周りの色やケイ線を、キャセイパシフィックのグリーンにしたのです。だから、なんか、ものすごく共感できたのでした。  

 中身の感想についてはまた折を見て。

 ●アマゾン

 ●関根寛氏のサイト  

 啓徳空港開港10周年記念出版として、『啓徳懐想 香港国際空港物語』という本が8月29日に発売される模様。発行元は、最近『100%香港製造』を出したばかりのTOKIMEKIパブリッシング。著者は関根寛さんという方。価格は1785円。

 TOKIMEKIパブリッシングのサイトにはまだ載ってませんが、グループ元の角川書店のサイトにあるこの本の内容紹介によれば、

 「かつて国際都市香港の顔として、世界中の航空ファンから親しまれた啓徳空港の開港10年を記念して、有名な香港カーブの再現や当時の面影を訪ねるなど、空港へのオマージュを高らかに謳い上げる。」

 とのこと。これは期待大です!

 【追記】 いま、発見したのですが、一番上の文、「啓徳空港開港10周年記念出版」は、間違ってますよね。この文、角川書店のサイトに載ってたテキストをそのままコピー&ペーストしたのですが...。正しくは「啓德空港開港10周年」ではなく「新空港開港10周年」ですよね。......でも、そうだとすると、内容紹介のところの 「かつて国際都市香港の顔として、世界中の航空ファンから親しまれた啓徳空港の開港10年を記念して」、というこの本の出版趣旨が成り立たなくなります。だから、内容紹介の「開港」のところが「閉港」に修正されて、この本は「啓德空港『閉港』10周年記念出版」ということになります。「私たちが親しんだ名物啓德空港が去ってちょうど10年。いまここで在りし日のカイタックを思い起こそう!」 この出版の趣旨には共感します。とにかく無事刊行されることを望みます!

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 『地球の歩き方 香港 '08~'09』、買ってきました。

 「マカオ」の表記が表紙から抜けましたが、すでに蓮花さんからのご報告のとおり、中身を見たらマカオはきっちり例年どおり入ってました。

 先日、マカオ単独版として初めて『地球の歩き方 マカオ』が刊行されたので、私はてっきり「今度出る『地球の歩き方 香港』は、香港単独版だ。なのにページ数が昨年版と同じということは、マカオの抜けた分、香港の情報が増えたんだ!」と喜びましたが、これぞまさにヌカ喜び。

 私ひとりで騒いで、ブログに書いて、そしてひとり撃沈しました。

 期待してしまった方がいたら、すみませんでした。

 ペラペラとページをめくってみました。昨年版と基本的に変わらぬ中身ですが、本文のレイアウトやデザインが、今年の版は一定周期の改変の年にあたるのか、けっこう変わりました。それにしても20年前の初版は2色刷りページが多かったこの「歩き方」もずいぶんとカラフルになりました。

 今回の版では「エンターテインメント」の項目が「エンジョイメント」の名前に変わり、香港映画の記事は一部加筆修正されています。「香港映画の行く手」の小見出しが付く文では、大騒動となったプライベート画像流出事件にも触れています。

 昨年版で少しスペースが増えた香港のパンの紹介が、さらに大きな扱いで「意外とおいしい!香港のパン『麺飽』」と題して見開き2ページいっぱいで紹介されています。

 最初のほうのページに最新のスポットが紹介されていますが、メイドカフェが銅鑼灣にできているのには笑いました。

 「地球の歩き方」はあれもこれもと内容がたくさん詰まっている分、版を重ねても修正が手付かずで古い情報のままのものが結構あるかもしれません。現に私が個人的に店主を知っているある小さなお店の記述は、20年前の初版からずっと内容が同じです。

 でも、いまはネットもあるので、まずはこの「歩き方」で各情報を仕入れておき、ネットでその最新の状況を確認したり掲示板などで質問したりすればいいと思います。そういう使い方をするなら、この「地球の歩き方」は情報のとっかかりとなる 「総覧」 として使えるガイドブックではないかなと思います。

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 「地球の歩き方 香港(&マカオ)」は1988年に最初のが出てから毎年欠かさず買ってしまいます。もう習慣です。

 写真の右上、横に寝かせてあるのはJICC(現宝島社)の「スーパーガイドアジア 香港・マカオ・広州」です。私にとっての初めての香港行きのバイブルでした。改訂版が1回出たのち絶版となってしまいました。

 この「スーパーガイドアジア 香港」と少し似たアプローチの「地球の歩き方」にいよいよ「香港偏」が出ると知り、1988年に買ったのが写真の一番左の1冊。以来、毎年出るたびに買い続けて現在20冊。この週明けに出ると思われる「08~09年版」ももちろん買います。マカオが抜けて初めての香港単独版だし。

 なお、上の写真にある背表紙のうちいくつかには「マカオ」の表記がないですが、それでも中身はマカオのページがきちんとあります。

 「地球の歩き方」は香港に行くときは必ず持っていきます。ただし現地で開くことはまずないのですが。何かあったときのために一応持っていくという感じです。

 日本の海外旅行のガイドブックは、「地球の歩き方」の登場によって大きく様変わりしたと思います。ガイドブックのサイズも皆地球の歩き方と似た感じになってしまいました。

 いま書店のガイドブックのコーナーに行くと、いろんな出版社からいろんなガイドブックが出ていますが大同小異でこれといったものがないように感じてしまいます。

 「地球の歩き方」は、売れているからこそだと思いますが、内容や情報の信用度に関して批判されることも多いです。しかしやっぱりその情報量は数あるガイドブックでは群を抜いていると思います。

 いまのところ、とりあえずという感じで「地球の歩き方 香港」を毎年買ってしまいます。

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 『地球の歩き方 香港 '08~'09』が、アマゾンによれば明日発売される模様。ただし書店の店頭に並ぶのは週明けなのかもしれません。

 今年、「マカオ」はついに独立を果たしました。今回から『地球の歩き方』では、「香港」は「マカオ」を解放して「地球の歩き方 香港 マカオ」から「地球の歩き方 香港」となります。

 マカオが抜けた分、香港単独版はページ数が少なくなるのか、と思ってました。しかし、公式サイトを見たら今回の版の総ページ数は「536ページ」となっています。昨年の『地球の歩き方香港 マカオ '07~'08』は、いま手元にないのでネットで調べたら533ページとなってました(通常、本のページ数は8の倍数なので、3ページの差というのは結局どこからどこまでをページとしてカウントするかの違いというだけで実質上はまったく同じ総ページ数だと思います)。結局マカオがなくなった分、そっくりそのページ分、香港の情報が埋まった形になります。

 さて、マカオがなくなった分、きっちり香港の情報が増えたのでしょうか? それとも水で薄めた感じになっているのでしょうか?

 みなさま本屋さんで確かめましょう!

 香港単独版になった新生『地球の歩き方 香港』、表紙の絵柄がオーソドックスにトラムのある風景なのがとてもイイです。線路を見たら単線のようなのでハッピーバレーに行く支線ですかね。ああ、トラムに乗りたい。

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 夕方、新宿の紀伊國屋書店新宿南店に行き、『いつも香港を見つめて』を買いました。

 この本屋さんはたいへん大きいですが、発売(6月25日)から少し経っているからか、この本は平積みではなく棚ざしで1冊だけありました。それをゲットしました。5階の国際情勢のコーナーです。

 正直いうと、書名に『往復書簡』と付いているのが、私は好きではありせん。著者がどんな人物であろうと、いや、もう少し正確にいえば、著者が「よっぽどの人」でない限り、たとえそれが当初から出版を前提にしたやりとりだったとしても、表題で「往復書簡」と銘打ち、単なる「手紙」を披露してそれに売価を付けて本にしているということに傲慢な感じがしてしまうのです。「往復書簡」というのは、編集の構成上の演出だったとしても、書簡であるからには、そこに書かれた文章は、もともと読者を相手にしていないのですから。そこまでいうならこの本買わななければいいじゃん、ということになりますが、そこは中身が「香港」に関することなので、すみません、買ってしまいます。 

 いかにも硬そうな本なので、はなっからパスという人も多いとは思います。私も、価格が2520円と高いし、「往復書簡」なので、どうしようかなと思いました。が、迷いつつも目次を見て、買ってしまいました。

 私が買う決断をしたきっかけとなった「目次」の項目を転記しておきます。(往復書簡なので、それぞれの項目に、「四方田犬彦から也斯へ」あるいは「也斯から四方田犬彦へ」というのが入っていますが、ここでは省略します)

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「女王陛下とブルース・リー」

「香港の食べ物」

「島とフェリーボート」

「盛り場の再開発」

「旺角と新宿を比較する」

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 全部で12ある章立てのうち、私が買うきっかけとなった目次の項目は以上です。これを見る限りでは、香港ファンには面白そうですよね?

 私は、店頭でこの目次を見て買ってしまいましたが、面白いのかどうか、いまだに不安です。個人的にはやはり「往復書簡」ということにひっかかりを感じますし未読ですので、自信をもっておすすめはできません。私など、個人的には、表題に「往復書簡」と入れたら、本来なら買ってくれるはずの対象読者が興味なくして、結果、購買者の数を減らしてしまうと考えるのですが、どうでしょうか? でも、読んでもいないので、何ともいえません。往復書簡であることを生かした中身なら、ごめんなさいです。読んだあと(当分先になると思いますが)このブログでまた書きます。

 ご興味のあるかたは、本屋さんに行って現物を手にとってみてください。あるいは図書館で注文してみてくださいませ。

 香港の中環に「雲咸街(Wyndham street/ウィンダムストリート)」という名前の通りがあります。雲咸街と聞いてピンとこなくても、中環のメインストリート皇后大道と交差する通りでその交差点に娯楽行という大きなビルが建っている、といえば「ああ、あの道か」と思い出す人も多いのではないでしょうか。フリンジクラブもこの通りにあります。

 中国のWang Gangさんという方により、この通りの歴史をたどった『An Illustrated Story of Wyndham Street』という本が今月、香港で刊行されます。

 この本には、100年にわたる雲咸街の歴史の解説とともに各時代の写真が掲載されます。その中の1枚として、1986年に私が撮った写真が載ることになりました。

 著者のWang Gangさんが1980年代の雲咸街の写真を探していて、私のサイトのページ(ココ)に行き当たりました。そして今年の1月、写真を本に使わせてもらえないかとのメールを私にくださいました。もとは単なる旅行で撮ったスナップ写真です。お役に立てるなら、ともちろん喜んでOKです!

 本に載るのはこの写真です。1986年に撮影。 

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 あるいはタテ位置のこれ。先方にふたつ送っておいたので。

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 香港に初めて行ったときに、当時あった大映画館「娯楽戲院」を撮ったものです。たまたま撮影したこの通りが雲咸街だったというわけです。

 私のサイトのページには「雲咸街」や「Wyndham Street」という語句は出てこないので、Wang Gangさんはおそらく「娯楽戲院」か「King's Theatre」で検索して、このページに行き当たったのだと思います。

 Wang Gangさんから依頼があったので、5月に、元のネガを印刷用に思いっきり大きなデータにスキャンしなおしてメールで送りました。

 ところで、なぜ「雲咸街」なのか? Wang Gangさんによれば、この雲咸街の歴史をたどると、香港の文化の起源と発展を見ることができるということです。

 この通りにはさまざまな新聞社や出版社、図書館など、香港の文化に関わる重要なものが各時代にあったらしいです。古い香港に造詣の深いishikawaさんに送っていただいた1950年代の地図を見ると、なるほど、あのサウスチャイナモーニングポストのビルもこの通りにあったことがわかります。(1950年代の古い地図は、以前載せましたコチラ〔ページの下の方〕)

 今回のいきさつについては以前書いたコチラ

 というようなわけで、去年香港で出版された『憶記戲院記憶』に続き、今回は中国本土の方が香港で出される本に私の写真が使われることとなりました。

  たまたま映画館を撮った写真だったのですが、こういう形でまたまた本に載るなんて、前回に続き少々驚いています。

  この『An Illustrated Story of Wyndham Street』は、香港ブックフェアの前に刊行されるらしいので、もうそろそろ出来上がると思います。

私がやってますサイト「香港なんでもケンショウ堂」の掲示板で、PMイースタンさんから「地球の歩き方の『マカオ』が単独で出版された」という情報をいただきました。

「地球の歩き方」の香港偏は、他のガイドブックにもあるようにこれまでは香港をメイン、マカオをサブで構成した「香港 マカオ」のコンビで出ていましたが、今回の2008~2009年版はマカオが香港から独立したことになります。

きょうたまたま三省堂書店の本店に行って見てみたら、「地球の歩き方 マカオ」がありました。ページ数は少なめでした。

「地球の歩き方 2008~2009年版」では、ということで「香港」もマカオが抜けて単独で出されます。

発売は公式サイトによれば7月18日、アマゾンではなぜか6月28日。

実は私、この地球の歩き方の香港偏は最初の1988年版から現在まで全部漏れなく買い続けています。もう習慣です。売れているだけに内容や信憑性に関して批判的な声もありますが、でも、やはりその情報量はすごいと思います。

マカオが抜けた分、昨年版よりも全体のページ数が少なくなってしまうのでしょうか。総ページ数はそのままでマカオに割いていたページの分だけ香港の情報量が増えれば嬉しいです。

以前、海外のある都市に行こうかと思ったのですが、その都市の「地球の歩き方」がすごくページが少なくて薄かったので、......やめてしまいました(汗)。

100hkpdc.jpgきょう神保町の東方書店に行って、「100%香港製造」を入手してきました。数件となりの三省堂書店本店は、ネットでは在庫表示があるのに、該当の売り場では見当たりませんでした。まさか売り切れ?

まだまったく読んでいませんが、書店で売ってます、というご報告まで。

senryoki.jpg本の話題が続きますが。

いま、この本を読んでます。2008年3月に刊行された『日本占領期 香港のこどもたち』。副題に『学びと暮らしのオーラルヒストリー』とあるので、なんとなく穏やかな感じもします。しかし、この本の原題は『十一万から三千へ』です。これは占領期に香港の学生や児童の数が11万人から3000人に激減したことを示しています。

以前、広東語を少し習っていたとき、教師が語ったのですが、香港では、単に「三年八ヶ月」といえば、それはすなわち香港が日本に占領された期間のことをさし、転じて、今でも「三年八ヶ月」は「日本占領期の香港」そのものを意味します。

日本が香港で行った蛮行は断片的に知っています。中国本土と同様、そのすべてが真実だったかはわかりませんが、当時の香港の人々が極めて大きな苦難を味わったことは事実です。

客観的にみれば、それまでのイギリスの占領から一時期日本の手に渡り、日本の敗戦により再びイギリス植民地に戻ったということになります。しかし、イギリスの植民地経営は放任主義だったので、日本の軍政による占領期の香港の人々の苦渋や困難が際立ってしまったという面があると思います。

この本には、当時小学校や中学校の生徒だった人や教師だった人が語るインタビュー集です。若くして抗日ゲリラとなった人、修道院に入り私塾のような形でボランティアで勉強を教えた人など、さまざまな人の日本占領期の様子が語られます。日本語版は凱風社より刊行されました。

このような題材を扱った書籍が翻訳されて書店に並ぶのは、小さな出版社の地道な出版活動の賜物だと思います。ネットでは得ることのできない情報が、まだ紙の本の世界には残っていると実感しました。

貴重な証言も多く、永遠の香港観光旅行客を自認するノーテンキな私の知らない香港がここで語られています。

ただひとつ、残念に思うのは、インタビューであることを意識しすぎたのか、日本語による訳文にちょっと不自然なところがあることです。 この本は、本文すべてが独白調で書かれていますが、日本語訳では、たとえば当時教師をしていた男性の語る口調が「~やったのじゃ。」などと、いまどき舞台や映画の脚本のセリフでも聞くことのない、フィクションとしての「お年寄り」の言い回しとなっています。そこがちょっと読んでいてひっかかってしまったのでした。

言い回しについては、訳者や編集者は苦労されたのだと思います。でも、読者の勝手な感想としては、原文のニュアンスとは異なるかもしれませんが、そこは翻訳として割り切って、全部「ですます調」に統一したほうが自然で、話し手の語ることが結局伝わりやすいのではなかったか、と、思うのでした。

定価4000円なのでちょっと高めの本ですが、興味のある方はどうぞ。

まだ途中までしか読んでいませんが、紹介でした。

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『100%香港製造』。さっき見つけました。この本、ちょうどきょう6日発売か、あるいは明日7日に本屋さんに並ぶ模様。公式ページでは6日発売となっているのに、アマゾンでは7日と表示されています。どっちかな? WEBで三省堂書店の在庫確認をしてみたら、在庫の表示はまだありませんでした。

追記(7日):ゲストの

【公式ページ】 http://www.tokimeki-p.com/etc/hongkong.html

どんな方向の内容なのかは公式ページからわかりましたが、どう書かれているのかに、ちょっと興味大。

香港製造、と聞いて私はフルーツ・チャン監督の映画を思い出しました。

版元のTOKIMEKIパブリッシングはアジアンカルチャーの本や雑誌を出しているところです。ちょっと前に茶餐庁の本も出しました。

あと、今月はもうひとつ、6月25日にこちらは天下の岩波書店から『往復書簡 いつも香港を見つめて』という本が出ます。著者のひとり四方田犬彦氏はいわゆる論客ですが、以前、晶文社からブルース・リーの本を出したこともある人です。本の評価はイマイチのようですが。

【公式ページ】 http://www.iwanami.co.jp/index.html (直接ページへのリンクを貼ったところ表示されませんでしたので、このトップページ右の検索窓に「いつも香港を見つめて」と入れて検索してみてください。)

ふたつとも、楽しみですね。

hkidwar.jpg私がよく行く区立図書館には、リユース本コーナーがあります。図書館所蔵で不要になった書籍や、家庭で不要になって持ち込まれた書籍がここに並んでいます。欲しい人は無料で自由に持ち帰れます。

きのう図書館に本を返却しに行った帰りがけに、このコーナーを覗いて何かないか物色したら、小説本「香港独立戦争 下巻」というのが置いてありましたので、救済してきました。

中国に香港が返還される直前に日本で起きた「香港ブーム」に乗じて出版された本が多数ありましたが、この本もそのうちのひとつです。中央公論社による1997年1月の発行です。読んでないからわかりませんが、題名から察するに、香港が中国に返還されるのではなく独立する方向に向かい、そのために起きた戦争(どことどこの?)を描いたものだと思われます。

この本の上巻を私は持っています。11年前、銅鑼灣のそごうの旭屋書店(アレ?紀伊國屋書店でしたか?)の店頭に平積みで置いてあったので、ホテルで夜にでも読もうかと思って買ったのですが、深夜サンミゲルビールを飲みながらモノクロの古い香港映画をテレビで観ることを至福としていた私が読むわけもなく、最初の1ページだけ目を通してそのまま日本に持って帰りました。

その後、読もうにも下巻を持っていなかったこともあって、おそらくその下巻も絶版になっているだろうし古本を探す気力もなく、上巻はずっと本棚の中に入ったまま、その存在も忘れてました。

ということで11年のときを経て下巻が予期せぬところでタダで手に入り、「ヤッタ!」と喜んで図書館から外に出たら、道路に停めておいた我が愛車から駐車監視員2名の立ち去る姿があり、近づいて見たらフロントウインドウにこんなものが貼ってあったから、ゲゲゲッ!です。駐車違反のステッカーです。

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昨年ウチを引っ越して図書館が少し遠くなってしまい、現在は自転車で10分くらいのところに図書館があるのですが、きのうは雨が降っていたので自転車はやめてクルマで行ったのです。

たった5分路上に停めていた間に、やられてしまいました。普段は路上駐車なんかしないのに......。印字してあるのを見たら、路上駐車確認開始時刻から違反成立の印字の時刻までわずか3分です。......3分。リユース本コーナーを覗かずに本の返却だけですぐ図書館を出たなら、おそらく違反ステッカーは貼られてなかったんじゃないかと思います。

でもまあ、とにかく、たった5分でも駐車違反をした自分が悪いのです。

法律が改正されて路上駐車が厳しくなったことは知っていましたが、以前から私は必ず有料駐車場か路上パーキングにきちんと停めてきたので、違反には無縁でした。いや、私が品行方正なドライバーということではなくて、単に、違反金が怖かったのです。大昔に痛い目にあったので。ということで今回の駐車違反は10数年ぶりです。

ステッカーには「放置駐車」とあります。放置なんかしていないのに。家に帰って、ネットでちょっと調べたら、放置駐車の違反金は1万8000円とのことです。そのあと警察署に電話して聞いたら担当の方が、2週間ほどで通知がくることや反則金と違反金の違いや支払いのシステムを懇切丁寧に教えてくれました。

中古本の「香港独立戦争 下巻」、結局1万8000円でのお買い上げとなりました。こうなったら、もう読むしかありません。11年前に上巻を買っといてよかったです。

ところで、放置駐車の違反金の金額を調べるため、Googleのツールバーに「放置」と入力したら、いきなり候補のキーワードで「放置プレイ」というのが一番上に出てきました。オイオイ。

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 パソコンの調子がよくありません。HDDが破損したのかも。昨年からやたら動作も遅いです。丸5年使ってますが、そろそろ買い替えの時期なんでしょうか? いよいよウチもVista導入か?

 『レスリー・チャンの香港』(松岡環著/平凡社)という本を読みました。

 この本は、題名のとおりレスリー・チャンの生い立ちや芸能活動の変遷と香港の社会や文化の移り変わりを重ね合わせて描いたものです。

 著者の松岡環氏が冒頭で語っているように、この本はレスリー・チャンのファンには内容的に少し物足りないと感じるかもしれませんが、レスリーの生きた同時期の半世紀近くの香港の大衆文化をたどることのできる好書だと思います。私が好きな昔の映画館のことも出てきます。私自身は、この本でレスリーの生い立ちがよくわかりました。彼が歌手引退宣言をしてから再び芸能界に戻ってくるいきさつも、初めて知りました。

 スターというのは、その華々しいスポットライトの裏に、いろいろなドラマがあります。レスリーもその例外ではないですが、この本を読んでから彼の出演映画を観たり、曲を聴けば、改めて感慨深く鑑賞できるんじゃないか思います。

 はじめて香港に行った1986年、香港の音楽についてまったく知らなかった私は、油麻地の小さなレコード店で店員さんに 「おすすめのレコードを2枚選んでください」 と言いました。そして選んでもらったうちのひとつが、レスリー・チャンの 『為妳鐘情』 というLPでした。

 その後、1990年代の半ば、銅鑼灣を歩いていたら、おびただしい数の野次馬とビデオカメラや記者が取り囲んでいるお店がありました。何事かと思って私も野次馬のひとりになって待っていたら、レスリー・チャンが出資したカフェ「為悠鐘情」のオープンでした。レスリー・チャンがお店のウインドウ越しに見えました。オープンパーティを終えると、たくさんのファンとカメラが追いかけるなか、彼は走ってクルマに飛び乗って去って行きました。

 そしていまから10年と少し前、今度は尖沙咀で映画 『色情男女』 ロケ中の彼に再び遭遇しました。サインをもらいました。サインをもらうとき「アー・ユー・コリアン?」と彼がたずねたので、私が日本人だと答えると、彼はアルファベットのサインの横にカタカナで「レスリー・チョン」と書いてくれました。いまとなっては香港での大きな思い出です。

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 もう10日ほど前になりますが、いつものように神保町の三省堂本店に行ったら、こんな本がありました。即、レジに直行。

 『ファーストフードマニア Vol.1 中国・台湾・香港偏』(社会評論社/1890円)。

 公式サイトページ

 アマゾン

 表紙は昨年話題になった中国の「マクタッキー」。マクドナルドとケンタッキーをあわせたネーミングだということで、日本のニュースやワイドショーで揶揄されたチェーン店です。

 オールカラー256ページで見ごたえがあります。香港のページでは「大家樂」や「大快活」、「元気寿司」など40店近くが紹介されています。

 毎度のことながらまだ読んでいないので、感想は書けません。でも、香港好きの方なら面白く読めると思いますので、ぜひ書店や図書館で手にとってみてください。

 ところで、この本のタイトルは「ファーストフード」となっています。でも、「FIRST」じゃなくて「FAST」なんだから「ファストフード」というのが正しい表記じゃないか。編集者や著者もそれを知っていて、でも世間でより通用している呼び方の「ファーストフード」という言い方をあえてタイトルにしたんだな、と私は思っていました。

 ところが、単純にそういうもんでもないのかなという記事を見つけました。

 http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-43.html

 この記事をみて、「九龍」のことを日本人が「クーロン」と呼ぶことについて 以前サイトのほうで私自身がこういうことを書いたのを思い出しました。
 「クーロンと呼ばないで……でも、まあいいか。」

 あと、一応これも。
 教えて!goo「ファストフード?ファーストフード?」

 参考:ウィキペディア「ファーストフード」

 茶餐廳については 『香港無印美食』 という本がありますが、香港の「ファーストフード」についてここまで詳しく書かれたものはこれまでなかったように思います。

 ここのところ、香港関連の本がちょくちょく出て少し嬉しいです。未見の方は、ぜひ書店か図書館へ!

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 きのう神保町の三省堂本店に行って、「アジア二都物語 シンガポールと香港」(岩崎育夫著 中央公論新社)という本を見つけました。

 奥付を見ると11月10日発行となっています。「プロローグ」を立ち読みしたら、筆者は私と同じ1986年に初めて香港に行ったと書いてあります。こりゃ何か因縁があるな、と勝手に思い、2600円と少々高めでしたが、買いました。

 筆者は元アジア経済研究所の研究員で、シンガポールと香港に多くの共通性を見出しています。普通に表面だけをとらえても、アジアのこのふたつの都市には、似たところがありますが、どうもそれだけではないらしいことが、書かれているようです。

 まだ読んでないので中身については書けないですが、興味がある方は、本屋さんで見てみてください。

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 本日夕方、ついに『憶記戲院記憶』が届きました。

 著者の黄さんから何冊か送っていただくことになっていたのですが、黄さんは郵送中の万一の事故による紛失を考えて、郵送代がかさむのに、あえて1冊1冊、別々に送ってくれたのでした。

 消印を見たら、本日届いたうちのひとつは10日の日付、もうひとつは11日の日付です。わざわざ、あえて日にちをずらして送ってくれたのだと思います。黄先生、多謝!

 いやあ、やっと手にすることができました。感慨深いです。

 本日届いたのは、ふたつある装丁のうちの、「特別版」の方です。表紙の右にあるスリップのようなものを引っ張ると、真ん中のスクリーンのところに、ありし日の「娯楽戲院」の写真が現れます。凝ってます。(こんな感じ

 以前の記事で特別版は「ハードカバーだ」と書きましたが、現物を見ると、いわゆる日本の書籍でいうところのハードカバーではありませんでした。日本の書籍の装丁の分類でいえばソフトカバーですが、硬めの表紙の紙をそのまま折り返しにしているところが特徴です。(ご存じの方も多いと思いますが、日本にはあまりないこの装丁は、香港の書籍でよくみられるものです)

 本文182ページでオールカラー。まさしく、今はなき大映画館についてのありし日の記憶が語られています。黄さんから依頼されて私が提供した嘉禾戲院など9つの映画館の写真のうち、8つが採用されています。 (訂正・追記 : あとでもう一度見ましたところ、9つ全部の写真が採用されていました)

 各館の開館、閉館の年月日や、それまで私には不明だったいくつかの映画館の座席数も明記されていているので、資料としても役に立ちます。

 これから慣れない中文を、少しずつ読んでいこうと思います。

 まずは現物が届きましたのでご報告でした。

 特別版の残りはおそらく来週届き、そして通常版は船便で年が明けてから届くと思います。

 ここでまた言ってしまいますが、初めての海外旅行で行った香港で、気の向くまま興味のあった映画館をいくつか写真に撮っておいたものが、めぐり巡って、およそ20年後、かの地の香港の書籍に載ることになるとは、本当に本当に思いもよりませんでした。

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 黄さんから、著書 『憶記戲院記憶』 の通常装丁版の表紙の画像がメールで届きました。前回紹介した特別版とは違って、細工はないですが、スクリーンの周りがブラックアウトされていて、実際の劇場に近い雰囲気があります。

 表紙の真ん中の写真は、特別版と同じく中環にかつてあった「娯楽戲院」です。これは1950年代でしょうか。それとも1960年代でしょうか。

 当然ながら私はこの当時の娯楽戲院は知らないのですが、写真を見ると、かつての娯楽戲院は道路と道路が交わる、いわゆる角地に建っていたことがわかります。

 一方、こちらが、私が1986年3月に撮影した、娯楽戲院の写真です。新しいビルに建て直されています。この写真を見ると、ビルはともかく娯楽戲院は少し後退したのか角地にありません。

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 香港の映画館は―――現状を見ると、今は違うと思いますが―――たしか消防法か何かにより、角地に面していなければならない、という規制があったと記憶しています。しかし、この写真を見ると、1986年当事の娯楽戲院はその規制をクリアしていないようにも思えます。あるいは、ビル自体が角地に建っているからOKということなのか。もしかしたら、同じ所有者の大きな土地の中で、申請上は角地に面した土地での建造ということでクリアしたのか。

 あるいは改築された当事は、その規制がすでになかったか、あるいは形骸化していたのか。しかし、少なくとも娯楽戲院以外の1986年当時の映画館は、私の記憶にある限りでは、たしかにみんな角地に建っていました。参考写真はここ

 そして今。この娯楽戲院は1990年ころまでに潰されて、現在の娯楽行ビルが建っているわけです。この娯楽行ビルは角地に建ってます。下の写真は2006年に撮影した娯楽行ビル(右)です。

 1986年3月に撮影した位置と同じ位置からの定点撮影。最初の撮影からちょうど20年後の2006年3月に撮りました。

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 写真右のメインビルディングを見上げると、こんな大きな建物です。

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 1986年と2006年の二つの写真を並べてみます。ちなみに、1986年の写真ではクルマが交差点で右折していますが、2006年の写真では道路が改変され歩道でふさがれていて、右折できないようになっています。

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 ところで、ちょっと前になりますが、私のサイト「香港なんでもケンショウ堂」にお越しいただいたゲストの ishikawa さんから、この界隈の古い地図の画像を送っていただきました。1958年発行の地図です。サイトのほうで掲載させていただく予定なのですが、まだできていません。ここでその地図の一部を紹介させていただきます。

 この地図に娯楽戲院が載っています。はす向かいには、先日閉館した皇后戲院があります。皇后戲院が改築されて「陸海通ビル」になるのは1961年ですから、この地図の皇后戲院はまだ一戸建ての映画館だったわけです。

 ishikawaさん、大変貴重な資料の画像をありがとうございます。

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 1958年の地図をあらためて見て発見しました。当時も「娯楽行」という名前の建物だったんですね。そして隣のビルは「サウスチャイナモーニングポスト」です。

 いちばん上の『憶記戲院記憶』の表紙写真と現在の娯楽行ビルを見比べると……やっぱり、時代の流れを感じますねえ!

 追記:本の表紙の娯楽戲院と、私が撮影した1986年の建物は、よ~く見ると、どうも細部が似ているような気もしてきました。角のところの窓の形とかが……。もしかしたら、リフォームしただけで同じビルかもしれません。機会があったらちょっと調べてみます。

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 先日お伝えした黄夏柏(Wong Ha Pak)さんの本がついに刊行されました。タイトルはその名も 『憶記戲院記憶』。今はなきありし日の香港の映画館を写真と文で紹介する本です。

 私が1986年に撮った映画館の写真がこの本に載ります。この本に私が関わることになった「事のてん末」はコチラをご覧ください。

 黄さんから日曜日にメールをいただき、表紙の画像が届きました。すごくいいデザインで感動しました。メールには、「来週店頭に並びます」とありますので、すでに売られているかもしれません。

 この本、装丁が実に凝っています。右のスリップのようなものを引っ張ると......

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 幕が開いて、スクリーンの部分に昔日の香港の映画館が現れます。中環の大映画館、「娯楽戲院」のようです。そして引っ張ったスリップのようなものは、かつての香港の映画館でよく見られた入場チケットです。こりゃ楽しい!

 まだ私の手元に現物は届いておりませんが、黄さんによればこの本は、上の写真の凝った細工のハードカバーの特別版と、細工のないソフトカバーの2種類の装丁のものが出されるようです。

 中身の画像もメールで届きました。私が撮影した写真の載ったページのうちの一部です。これらの写真は私のサイト「香港なんでもケンショウ堂」の「今はなき大映画館たち」でアップしているものです。

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 これから香港に行かれる方、また香港在住の方も、ご興味があり時間がありましたら、ぜひ書店で探してみてください。

 日本でも、東方書店などに注文すれば香港から取寄せが可能かもしれません。
 東方書店

 ちょっと検索したら、香港芸術発展局のサイトに載っていました。黄さんご本人には確認していませんが、同局のサポートを受けている書籍だと思われます。

 香港藝術發展局での紹介ページ

 黄さんから早く本が届かないかと、待ち遠しいです。

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 きょう、いつものように香港情報探しの「巡回」で神保町の東方書店に行ったら、『香港・日本映画交流史―アジア映画ネットワークのルーツを探る』 という本が新しく出ていました。このような本を平積みで何冊もレジの前に陳列しているのが、中国関連書籍専門店の東方書店ならではです。

 発行は東京大学出版会。価格を見たらなんと6800円(税込7140円)でビックリしましたが、巻末を見たら戦前からの映画界の年表や人物小伝も載っているし、思い切って買ってしまいました。

 著者の邱 淑[女亭]氏は香港中文大学で教鞭をとっていて、この本も本文がヨコ組みでいかにもおカタイ感じです。しかし、他の文献を漁っただけで作ったという感じではなく、当時の関係者にもインタビューや取材を行ったようです。

 ペラペラめくると、香港の映画界の趨勢についての貴重な情報が多数埋もれていそうに見えます。写真はほとんど載っていませんが、若き日のチャイ・ランが写った現場のスナップ写真がありました。

 かつて日本と香港の映画界はかなり密接な交流がありました。石原裕次郎や吉永小百合時代の頃の、全盛期の日活の監督が香港で「香港映画」を撮ったりしていました。また、新東宝の名キャメラマン、西本正氏が香港に行って香港のカラー映画の基礎を作り、のちにブルース・リーの 『ドラゴンへの道』 を撮ったのは有名な話です。

 戦後の香港の映画会社スタジオの変遷に興味があるので、この本は資料として役立ちそうです。かなりボリュームがあるし、読んでて途中で挫折しそうなので、必要に応じてそのつど読んでいきます。

 「へぇ~、そうだったの!? 」というのに出くわしたら、引用箇所を明確にしてこのブログでも紹介したいと思います。

 でも、7140円は、高かった……。刷り部数は1000部くらいか?

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 本日のイメージ写真。これは銅鑼灣にあった大映画館、ショウブラザース系の翡翠大戯院(ジェイド)と明珠大戯院(パール)です。映画館の上の階がアパートというのも香港らしいです。1986年撮影。いろんな変遷を経て、けっきょく規模はやっぱり小さくなって、現在の館名は 「JP銅鑼灣」 です。JP銅鑼灣のJPは、おそらく昔の館名のジェイドとパールの頭文字ですね。現在はリニューアルされて外観もかなり変わってます。

 きょう、香港で映画館の本を出す準備をしているウォンさんからメールが来ました。(そもそもの話は こちら

 ウォンさんは、私の送った写真が載るページのうち、2ページ分のデザインを添付ファイルで送ってきてくれました。

 このブログで紹介したいのですが、ウォンさんによれば、最終バージョンのデザインではないのでアップは控えてくださいとのことでした。

 送られてきた2ページは、いずれもカラーページです。写真は予想していたよりも大きく載りそうで嬉しいです。上の写真も載る予定です。

 また進展があったら、お伝えします。

 それにしても、香港の映画館の写真を撮影したときには、こんな形で日の目を見るとは思いませんでしたー!!

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 つい先日、神田神保町にある中国関連図書専門店 「東方書店」に何かないかなといつもの「巡回」で行ったら、棚にひっそりとささっていたこんな本を見つけました。
 香港で刊行されたものかと思ってよく見たら、れっきとした日本語の書籍。

 タイトルは 『三級風雲』、副題は 『懐かしの90年代香港18禁映画時代』 です。

 どひゃ~!すごい超マニアックな本が出たもんだ、と思って奥付を見たら2005年12月31日の発行とあります。こんな本が出ていたとは知りませんでした。1900円。レジへ直行です。

 タテ297ミリ×ヨコ210ミリのA4正寸の大きめの本です。表紙は、シルバーの用紙を使って表題が(写真では黒く見えますが)白、そして赤く見えるところは実際は蛍光特色のピンクでステッカー張りという大変凝ったものです。さらにこの表紙の紙を見返しとして折り曲げてあるという、香港の書籍でよく見られる装丁にしているのが、もう単なるマニアックの域を超えています。

 編集は浦川とめ、編集協力は伊藤卓、杉山亮一となっています。香港映画関連の書籍、ミニコミ誌やネットでよくお見かけするお名前です。

 なんでこんな超マニアックな本があるのかと、家に買って帰ってネットで検索したところ、浦川とめさんのサイトに行き当たりました。この本、浦川さんが作った出版社で刊行されたもので、小部数のため通常の書籍流通ルートでは売っておらず、ネット以外では、東方書店でのみの販売ということです。私が同書店で手に入れたのは、たまたま残っていた1冊ということになります。

 中身はスー・チーをはじめとする三級片で名を馳せた女優の解説や、チョイ・ガムコンなど男優や監督のインタビューなどかなり濃い内容です。本文が三段組で209ページ、写真も多用していて情報量も多いです。

 詳しくはこちら
 http://www.netlaputa.ne.jp/~urakawat/cat3/cat3.html

 浦川とめさんのサイト
 http://www.netlaputa.ne.jp/~urakawat/

 じつはこの本は未読です。私、本を読む前にとりあえず紹介してしまう悪いクセがありますが、これって、見てない映画の紹介をするようなもんですね。でもまずは 「こんな本見つけました」 という情報ということで……。興味ある方は手に入れてみてください。読んで気が向いたら感想をアップします。

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 この写真はきょう三省堂書店神保町本店で買ってきたやつを撮ったものです。

 まだ、ペラペラとしか見てません。読んだら感想を追って書きます。

 この本は、買う前に予想していた、「香港おすすめスポットガイド」ではありませんでした。むしろ私が (そしておそらく多くの香港マニアの同志の皆様が) 望んでいた、香港の人々のインタビュー集でした。

 そのことについては、「嬉しい誤算」だったので、たいへん良かったです。

 ところで、私が買う前に読んだ、版元のアスキーのHPの、この本の紹介文は

 「香港に住む、俳優やモデル、普通に生活する家族やOLまで、
  さまざまな40人が語るおすすめのスポットや、好きなお店。
  ありきたりなガイド本ではわからない、リアルな香港がそこにある!」 (太字は学芸員Kによる)

 となってます。うーん。この紹介文を読めば、どうしたって

 「香港の素敵な人のライフ紹介 【2】 : その人のおすすめのお店&スポット紹介 【8】」

 という割合の構成の本だと思ってしまいませんか? 雑誌の特集などで見かける 「在住の人々によるおすすめスポットガイド」 というやつです。
 でも、実際のところはその逆で

 「その人のライフ紹介 【9.5】 : おすすめスポット紹介 【0.5】」

 という割合で構成された本なのです。

 ということで、アスキー公式ページでのこの本の紹介文は、内容をうまく伝えていないのではないでしょうか。もしかしたら内容が予想外に 「コア」 になってしまったので、宣伝文として広く多数に訴えるように「香港ガイド」と思わせるコピーにしたのかな? だから逆に、この紹介文を読んでいわゆる香港ガイドを期待して買った人は「ありゃりゃ」と驚くかもしれません。

 各記事の雰囲気は、ひと目見たところは女性誌の香港特集などにある香港人インタビュー記事のようでもあります。気軽に読める文章量です。
 けっこういろんな分野の人々が登場しているので、香港が好きな人には「読める」内容かも。まだ読んでないので未知数ですが。
 アスキーのHPの紹介文を見て、もしかしたら、「この本は新スポット紹介の香港ガイド本だからノーチェックでいいや」、と考えている人がいるかもしれません。でも実際は上のとおり違いますので、とりあえず店頭で見てみてはいかがでしょうか。

 では、私はこれから読みたいと思います。

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 いまから21年前。1986年に初めて香港に行った私、学芸員Kは、当時香港の街のあちこちにあった大映画館の姿をカメラに納めました。上の写真はそのうちのひとつ、座席数1248席の大映画館だったときの銅鑼灣の旧・総統戯院です。今どきの映画館とはちがって映画の看板が大きいです。時代を感じます。

 このときに撮った写真の一部は、「香港なんでもケンショウ堂」の「今はなき大映画館たち」に載せています。
 http://homepage2.nifty.com/hongkong/cinema.html

 先日、かねてよりネット上で親交のあった香港の方からメールをいただきました。彼、Wong Ha Pakさんが香港の映画館に関する本を出すことになり、ついては私がサイトに載せている昔の映画館の写真をその本に使わせてもらえないか、とのことでした。

 もともとはスナップで撮った写真です。なのにこんな形で日の目を見ることができるとは思ってもいなかったので、喜んで引き受けることにしました。

 私がサイトに載せているうち、9つの映画館の写真を掲載したいとのこと。

 ということで、私は20年前に撮った写真のネガフィルムをひっぱり出し、改めて大きめのデータにスキャンしなおして、メールで彼のもとへ送りました。

 すでに彼とは約1年ほど前からネット上でやりとりをしています。
 Wong Ha Pakさんのブログ「戯院誌」
 http://talkcinema.wordpress.com/

 「戯院誌」での「香港なんでもケンショウ堂」紹介記事(2006年10月20日)はこちら
 
 本日Wongさんからもらったメールによれば、すでに原稿は書き終えていて、デザイン事務所でレイアウトしている段階とか。本が刊行されましたら、またお知らせしたいと思います。
 

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 9月14日にアスキーから 『40 LIVES in 香港 素敵なひとに会いにいく!』 という本が発売されます。

 本の題名がなにやら気になります。版元の公式サイトによれば、香港に住む市井の人から俳優など有名人まで40人の人がお勧めするスポットやお店を紹介する本とか。
 私としては、以前出された『香港の声』(晶文社)のようなインタビュー集を期待したいのですが、今回の本はどうやらジャンルとしては「香港ガイド」に入るみたいです。
 まあともかく内容が気になりますので、みなさん、9月14日に本屋さんに行ってみましょう。

 アスキー『40 LIVES in 香港 素敵なひとに会いにいく!』
 http://www.ascii.co.jp/books/books/detail/978-4-7561-5020-2.shtml