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 香港のJosephさんから、彼が撮影した全面広告ボディの新型トラムの写真がメールで送られてきました。
 Josephさんは香港人の方で、トラムのファンです。昨年の秋ころ、私のサイトの「香港の街の顔 2階建てトラム」を検索で発見したとのことで、彼からメールをいただき、それ以来何度もトラムの情報や写真を送ってもらっています。
 新型トラムは千禧新電車(ミレニアム型)と呼ばれ、その名のとおり2000年に登場しました。ミレニアム型については私はいままで広告のない標準カラーの濃いグリーンの車両を見たり乗ったりしましたが、広告入りの車両を見るのはこの写真が初めてです。ちょっと香港にご無沙汰しているうちに、こんなものが出現していたのですね。
 上の写真が車両ナンバー168で下が169。ともに同じイベント「香港繽紛冬日節」の全面広告です。168は右サイドが写っていて英文、169は左サイドで中文。おそらくふたつの車両とも両サイドで中英文のバイリンガルになっているようです。これはトラムの広告でよくとられてきた手法です。
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 街の中をこういう広告を載せてのんびりガタゴトと走っているのを見ると、やはり楽しいものです。香港滞在中に見たとしたら、「ああ、いま香港にいるんだなあ」 とあらためて感じたことでしょう。写真の169が走っているのは徳輔道西(デボーロードウエスト)です。
 下の車両ナンバー170はパシフィックプレイスとアメリカンエクスプレスのコラボ(?)の全面広告。
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 昔はトラムの車両広告といえばペイント描きが多かったのでしょうが、今は技術が発達したせいで全面広告といえども特大のステッカー張りなのがちょっと惜しいです。
 ステッカーの素材や印刷の技術が進んだおかげで、現在のトラムの広告は雑誌の広告のような絵柄の繊細なものや写真を多用したものが増えました。これはこれで洗練されていて良いのかもしれないけれど、一方でなにか味気ないといえば味気ない気もしますし、きめの細かい絵柄や写真は、この新型ならともかく、古い無骨なシルエットの従来型の車両広告にはあまり合わないような感じもします。
 ところで、トラムに広告を出すとき、ミレニアムの新型は広告料金が従来型よりも高いんですかね。私がもしトラムに広告を出すなら、現役最古の車両の、ナンバー120の車両に出稿したいです。
 Josephさん、電車照片、多謝多謝!
 参考:香港トラム公式サイト
 http://www.hktramways.com/b5/home.html