トラムファンの香港のJosephさんから引き続き写真が届きました。「美食王國 九州」。
「うまいものたくさんあるよ」というアピールを、食べ物をバン、バン!と置いて訴えているのが直接的でわかりやすいです。
絵柄が鮮明な写真印刷となっていて、いかにも現在のトラム広告の典型です。デザインが大味ですが、むしろこちらの方がきのうの記事で載せた3つの広告よりもトラムらしくて、私は断然こちらのほうが好きです。
「美食王國 九州」の丸い文字は、たしか「スーボ」という名の昔からある書体で、日本の写研という会社が元は写植文字として作ったものです。日本ではいま、特に広告ではこのような装飾的な書体はあまり使われていないと思います。スーボは日本人の今の感覚からするとかなりベタな書体ですが、だからトラムなどで見かけると「異国情緒」があって楽しいです。(スーボなどの装飾的な書体は、香港よりもさらに台湾の雑誌などで多く好まれて使われているのを見かけます)
「香港トラム車両広告全クロニクル」みたいなタイトルで大昔からの写真がカラーで載っている本があったら、高価でも私はゼッタイ買ってしまうと思いますが、ないんでしょうか。多分、街を走るトラムの車両広告をほとんどすべて撮り続けている酔狂な人が何人かいるはずだと思うのですが(聞いていないがJosephさんはもしかしてそうなのかな?)、そういう人が本をだしてくれないかなと期待してしまいます。
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