香港とマカオ、中国本土の珠海を結ぶ、橋が着工したとのことです。
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009121501000534.html
橋が出来たらマカオが近くなります。
船で行くのと、橋で(陸路のように)つながっているのとでは、時間の短縮もそうですが、精神的な近さも比べものになりません。
でも、旅行者にとっては船で行くから楽しいというのがありますから、橋は特にいらないです。
カジノに気軽に行くということならバスで30分で行くマカオは魅力あるかもしれせん。
この橋はマカオからさらに本土の珠海へとつながります。
私が初めて珠海にはじめて行ったのは、日帰りでマカオに初めて行ったとき。たしか1989年か1991年だったと思います。
フェリーでマカオに着いて、歩くのが好きな私はどんどんどんどんどんどん歩いて、さらに歩いてどんどんどんどん歩いたら、古い町役場のような小さな建物があって、そこが中国本土への出入境の事務所でした。私は知らないうちにフェリー乗り場からマカオのはしっこの中国本土の手前まで歩いて来てしまっていたのでした。
係官に聞いたら、まだゲートは開いてるというので、パスポートを出して手続きをして予定外で中国本土の珠海に入りました。
すでに夜の8時を回っていました。
私は何の予備知識もなく、そこが珠海という名前の場所であることも知りませんでした。
街がありました。でも暗い。すごく暗かったです。たくさんの人々が歩いたり立っていたり自転車が行き交っているのは分かります。しかしあたりが暗くてなんだか、それらが「うごめいている」感じでした。
たとえて言うなら、香港の廟街の、天后廟公園の北側あたりの、しかし、電灯がほとんどなくて暗闇のなかを人々が行き交っている感じ。入境すると、いきなり裏通りという感じでした。実際は違ったのかもしれないけれど、暗くて実態がよくつかめないという印象でした。
自転車の荷台に座布団のようなものをくくりつけて、人を乗せています。タクシーのようでした。
何人かの男が話しかけてきます。私が旅行者だと知ると顔をしかめて立ち去って行きます。
小さな電気屋さんというか雑貨店みたいなものがあったので中に入ると、ショーウインドウに日本製の炊飯器が陳列されていました、私が子どもの頃の時代の古いデザインの炊飯器でした。
けっきょく、帰りのマカオから香港に戻るフェリーのこともあるし、マカオ再入境してもさらにそこからフェリー乗り場までのバスの行き方もまだわからないので不安になり、早々にゲートに戻ってマカオに再入境しました。バスでフェリー乗り場まで行き、深夜に香港に戻りました。
そして2006年、マカオに行きました。
街をブラブラして、マカオも楽しいなと再認識、では香港に戻ろうかとフェリー乗り場行きのバスに乗りました。
そのバスはてっきりフェリー乗り場が終点かと思いきやさにあらず、フェリー乗り場の停留所に着いてもたもたしていたら降りそこなってしまい、まあ、いいや終点まで乗ってそこから別のバスに乗り直そうと考えました。
バスはなかなか終点にならず、やっと着いたら巨大かつ近代的なビルがそびえています。
何かと思ったら、そこがかつて町役場のような建物があった出入境処だったのでした。
その変わりように驚きました。上の写真の手前にあるのが、かつて私が入った「町役場」の建物の残骸というかモニュメントです。
たくさんの人が珠海へ行くために(帰るために?)やってきます。
これも何かの縁、私も、彼らに続いて、また予定外で珠海に行ってみることにしました。
ゲートを越えて珠海に入ると、さっき以上に驚きました。
そこには、以前行ったときからは想像できない、大きな都市ができあがっていたからです。
入境してすぐに目の前に開けたのが、広い道路のこの景色。
入境してすぐのビルにはショッピングモールもできていました。
最初に行ったころの面影はゼロでした。
ちょっと怖いくらいの中国の底知れないパワーを感じてしまいました。
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