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Josephから、7年前に撮ったという写真が来ました。

2008年6月7日の出来事。

あまりにもひどい雨( 黑雨)で、彼はトラムから出られなくなったとのことです。

(黑雨 = 黑色暴雨警告  black rainstorm signal)

道路が川のようです。

 

私はこれまで香港で2度、「すごい雨」に出会いました。

どちらもいつのことか忘れましたが、

ひとつは油麻地のいまはなきフォーチュナホテルに泊まったとき。

このホテルは彌敦道に面していました。

出かける前に窓を見たら雨が降ってきました。

だんだんひどくなってきたので、出かけるか部屋で大人しくしているか迷って彌敦道を見下ろしていました。

すると、みるみるうちに道路が冠水状態になり、彌敦道のタクシーやらベンツが動けなくなってしまいました。

結局そのときはホテルの近所のファストフード店(たしか大快活)に雨の中を行って、定食と、やたら甘いブルーのジュースを飲んで帰ってきました。

ところで、地下鉄の入口は、いったん必ず1、2段ステップアップしてから下に降りる形の階段になっていますが、

これは、こういう冠水から水が構内に流れ込むことを防いでいるのだと思います。

 

もうひとつは雨というか台風。

その日は朝からテレビで台風が近づいてくると情報が出ていました。が、せっかく久しぶりに香港に来たからと、(どうやって移動したか忘れたが)尖沙咀まで来ました。

ところがすでにペニンシュラホテルの前も、フェリー乗り場も、まったく、一人の人間もいませんでした。

暴風雨の中の尖沙咀。

完全なゴーストタウンになっていました。

さすがに恐くなってきてホテル(たしかこのときは旺角のグランドタワー)に戻ろうと思いましたが

せめて香港島のビル群をひと目眺めてからにしようと、プロムナードに行きました。

プロムナードでやっと二人の人間を見つけました。

それはTVBかATVの台風リポートの人と、カメラマンでした。

 

香港で大雨や台風に見舞われると、逆に、「何もしなくてもいいや」と、出掛けずに部屋でのんびりする口実ができて気分が落ち着いたりします。