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台湾の話は、次回。

いま放送しているNHKの朝のテレビ小説「とと姉ちゃん」では、物語中、雑誌「あなたの暮し」での商品試験で炊飯器の試験を行っている真っ最中だ。

ドラマ中、画面には各メーカー(架空)の白いボディの古い炊飯器が出てくる。

この白い炊飯器で思い出した。

こういう本がある。

「同じ釜の飯 ナショナル炊飯器は人口六八〇万の香港でなぜ八〇〇万台売れたか(平凡社刊)

私は自分のサイト「香港なんでもケンショウ堂」(ただいま放置中)でこの本のことを書いた。

もう10年以上前か。

書いた記事 http://hongkong.my.coocan.jp/book-onajikama.html

ナショナル。なつかしい。日本の家電のトップメーカー。ナショナルと言わなくなって久しい。現在のパナソニック。

この記事を書いたのは2005年。当時はまだ日本の家電メーカーが世界を牛耳っていた(と思う)。しかし、いまや世界の家電市場は韓国のサムスンやLG、中国のハイアールなどが幅をきかせている。サンヨーはなくなった。シャープはいまや台湾資本の企業となった。

それは置いといて、最近驚いたことがあった、私のこの記事が同志社大学での論文に引用されているのを発見したのだ。

こちら(PDFファイルで開きます)。
https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/15030/007000910007.pdf

論文の右上に記載のページの「P.193」(PDFファイルのページでは19ページめ)の真ん中あたりの「1959年.毎日のご飯を火を使って~」以下、注の「 34)」あたりまでが、私が書いた文章。文末は「である調」に変更されている。

一番最後に引用の(注)として

34)中野/王(2005)15-16頁,28-35頁。および,香港なんでもケンショウ堂HP(http://homepage2.nifty.com/hongkong/book-onajikama.html <注.旧URL>)(2010.10.16)を参照。

と記載されている。

要は、本来なら同書籍を参照して論文の筆者が書籍の文を要約して記載するところを、たまたま私のサイトの記事で同書籍が要約されているのを見つけたのでそれを引用したということ。

この本は、amazonでのレビューも少なく評価もさほど高くないが、古い時代の香港の庶民の様子を知りたい香港ファンにとっては「かなり」面白い本だと思うので、オススメする。

この本はすでに絶版だが、amazonなら中古品が送料込みでも500円程度と安く手に入る。
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