お久しぶりです。
そのようなご経験があったのですね。
終戦記念日の展示はどのような内容だったのでしょうね。

香港の映画館で、日本兵を徹底的に悪者にした香港映画を見たことがあります。
すごい駄作で題名を忘れましたが、残虐なシーンがあって、いやな内容でした。
いくつかのシーンでは香港人の観客が舌打ちをしていました。

旧博物館では、普段の常設展示で、創作されたイメージ映像として
日本兵が地面をジリジリと踏む足もとが映って
日本の香港侵略を象徴的に示したビデオ映像の上映がありました。
不気味な雰囲気のシーンでした。

この映像を見て思ったのは、香港を占領した日本は悪者扱いしてるなあと
思ったことです。それは当然のことだと思います。
けれども、こうも思いました。
そもそもイギリスだって香港を占領したじゃないかと。
でも、この日本兵の映像を見たとき、
私は、香港を植民地にしたイギリスは悪者扱いされないんだなと
あらためて思いました。
香港人はイギリスを悪者と思ってないんだなと。
香港が発展したのはイギリスのおかげだし、
そもそもこの当時の博物館は、イギリス領時代の博物館なので当然なのかもしれませんが。

現在の博物館は、イギリス植民地時代の頃の旧博物館とは事情がまったく違うし、
規模も比べものにならないほど大きくなりました。
私が行ったのはもうかなり前でしたが、この新博物館も、
常設で最後の方に現在までの香港をたどるビデオ映像の展示がありました。
ぜひ行ってみてください！

ころたさんも行かれましたか。
スライドショーは、展示を見て歩く順番の、一番最後の最後の展示物でしたね。

私、このスライドショーのことが好きで好きで、
ビデオカメラで撮影しました。

流れている曲のＣＤが欲しくて、
この撮影したビデオの音声を
油麻地の小さなＣＤショップの店員にイヤホンで聴かせたところ、

「ああ、これは……これだね」
と言って、記事冒頭の画像のＣＤを選んでくれたのでした。

とにかく、この最後のスライドショーで、私は毎回泣きました。

映し出された映像、覚えていますか？
撮影したビデオは撮りっぱなしで見直してないけど、
私は当時見た記憶のまま、いくつかの映像を覚えています。

その映像とは
香港を襲ったタイフーン・ワンダで横倒しになった車とか、
「ＲＩＯＴ！」の文字とともに出てくる暴動の映像とか、
地下鉄の開通とか、看護師さんとか、
メイド・イン・ホンコンの小さな工業製品とか、
屋台の串ものほおばる笑顔の若いお兄ちゃんとか。
そして、最後に、現在の、
親子３世代と思われる家族の、幸せそうな笑顔の集合写真。

私はいつもこの最後の笑顔の集合写真で泣けて泣けてしょうがなかった。
（いつからか、この最後の集合写真はスライドショーでは出てこなくなったけど）

そういえば、いま書きながら思い出しました。
この「凝聚毎分光」が流れる前に、
細川たかしの演歌の「わたしバカよね、おバカさんよね～」の
インストのメロディが流れました。

ある意味「はじめまして」
出ている人も風景も懐かしい！
そして歌の内容

ほんとに、がんばれ香港！加油香港！と声をかけたくなります。

今、鼻の奥がツーン状態ですよ。