香港つめホーダイ https://kengshow.com 香港のことなら食べ物、映画から道ばたに落ちているものまでなんでも詰め放題!! Fri, 18 Sep 2020 08:10:58 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.2.5 https://kengshow.com/wp/wp-content/uploads/2017/12/cropped-site_icon03-32x32.jpg 香港つめホーダイ https://kengshow.com 32 32 93693484 2019夏・香港街歩き15日間〈その6〉 https://kengshow.com/2019/10/13/http-kengshow-com-2019-10-04-2019_hk_stay_06/ https://kengshow.com/2019/10/13/http-kengshow-com-2019-10-04-2019_hk_stay_06/#comments Sun, 13 Oct 2019 10:23:01 +0000 http://kengshow.com/?p=5145

〈「Heartbeat of the City 城市脈搏」。8月30日午後、香港到着後ホテルの部屋にたどり着き、まずは、と彌敦道を見下ろすと、いきなり目に飛び込んできたのがこれ。九龍バスのセンスの良さにシビれる。当然だが路上からはバスの屋根は見えない。隠しスパイス。こんなときが香港はカッコイイと心底思う瞬間。(写真は9月10日撮影)〉

 

8月30日のつづき。

誠品書店・尖沙咀店で買った「自家茶坊」をホテルに置きにホテルに戻る。

昼間やらなかった荷物の整理をして、しばらく休憩ののち、再び街へ出る。

 

ホテルから数分の所にある廟街を歩く。

南の露店の起点から北上し、途中、天后廟のある公園を通り抜け、北の露店の終点まで、端から端まで歩いてみた。

初めての香港のときからほとんど変わらぬ光景の廟街だが、どうも人の数が少ない。大陸からの旅行客がやはり少ないのだろうか。

 

廟街と北海街が交差する角にかつてあった、大牌檔の集合体は全部取り壊され囲いで覆われていた。ビルが建つようだ。

 

かつてのここはこういう感じだった。2006年撮影。

台湾の夜市などに比べるとちょっとダークでハードな大牌檔の世界。

 

ここでビールを飲みながらの夕飯は楽しかった。

 

それが跡形もなく消えた。

こんなことなら、ここでもっと食べ、写真を撮るんだった。

 

気を取り直し、あとで夕飯をテイクアウトするためのお店に当たりをつけながら、廟街やその周辺を歩く。

これから香港ドンキに行くから、テイクアウトはかなり遅くなりそうだ。

 

再び彌敦道に戻り、南に向かってホテルから徒歩数分の所にあるミラプレイス2にオープンしたばかりの、ドン・キホーテの香港店「DON DON DONKI」に行く。24時間営業のお店。

お店には彌敦道から直接階段で下りて入るようになっていた。

下りてみたら、夜も11時になろうかというのに、すさまじい数の客でごったがえしていた。

日本のドンキの、ジャングルのような「圧縮陳列」よりはゆったりしているが、あまりの人の多さで売り場が大渋滞になっている。

生鮮食料品や弁当、お菓子などの売り場にけっこうなスペースを割いている。売っているものは日本のものが多い。

 

店に来た目的は、ホテルの部屋でビールを飲むために使う保冷タンブラーを手に入れるためだ。しかし日用品の売り場が日本に比べてことのほか小さい。

こりゃダメかと諦めかけたら、夏のシーズンだからか、保冷モノの商品がピンポイントで陳列されているのを発見。

その中にステンレスの真空保冷タンブラーがあった。

ドンキオリジナル商品で48香港ドル(≒650円)。

ドンキで保冷タンブラーを売ってるんじゃないかと踏んだ目論見が当たり、嬉しい気持ちでレジに向かう。

これだけの客の数だから、レジはさぞかし長蛇の列かと覚悟した。

ところがレジには客がほとんどおらず、あっけなく会計を済ませることができた。

帰りがけにふと見ると、入り口に買い物カゴが高く積まれていた。振り返って食品売り場を歩く客を見ると、カゴを持っている客が少ない。

もしかしたら、ここにいる客の多くは、買い物ではなく見物に来ているのかも、と思ってしまった。

 

保冷タンブラーをワンショルダーバッグに詰め、再々度ホテルに戻り、少し休憩ののち、テイクアウトの夕飯を買いに再び街へ。

きょうは何度もホテルから街へ、街からホテルへと行ったり来たりだ。

 

で、茶餐廳でテイクアウトしてきたのがこれ。

レシートを紛失してメニューの名前は不明。

ざっくり言うと左から米粉(ビーフン)、炒飯(チャーハン。なんで黒いのか忘れたが揚州炒飯でないことは確か)、蝦仁炒蛋飯(海老と玉子炒めご飯)。

これをドンキで買ったステンレス保冷タンブラーに注いだサンミゲルビールとともにいただく。

「香港初日の晩さんがこれかよ~」と思うことなかれ。

ホテルの部屋でテレビを見つつサンミゲルで一杯やりながら茶餐廳のB級グルメを味わうのが私にとっての至福のひとときなのだ。

だいたい、これがやりたいから香港に来ているようなもの。

ほんとうは、この深夜の晩さんで、テレビから流れるのが昔のようにモノクロの古い香港映画だったなら100点満点。でもそれはもう望めない。

かつては深夜0時を過ぎると無綫電視(TVB)も今は亡き亞洲電視(ATV)も、傷だらけのモノクロ香港映画を続けざまに明け方近くまで何本もやっていた。

それだけ両テレビ局とも当時は手抜き(?)の番組編成だったのかもしれない。

 

それにしても香港の物価は高くなったなあと実感。このテイクアウト3つのメニューで日本円で2000円くらいした。

 

あした8月31日にどこに行くか決めぬままベッドに入った。

香港島側に渡ることだけは決めていた。

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https://kengshow.com/2019/10/13/http-kengshow-com-2019-10-04-2019_hk_stay_06/feed/ 8 5145
2019夏・香港街歩き15日間〈その5〉 https://kengshow.com/2019/10/04/2019_hk_stay_05/ https://kengshow.com/2019/10/04/2019_hk_stay_05/#comments Fri, 04 Oct 2019 10:27:02 +0000 http://kengshow.com/?p=5024

〈尖沙咀を走るトヨタの新しいタクシー専用車。日本での車名は「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」だから、これが香港を走っていたので少し驚いた。香港での車名は従来モデルと同じ「金豊(コンフォート)」。フルネームだと「金豊混合動力的士(Comfort Hybrid Taxi)」。8月30日撮影〉

 

プロムナードを離れ、スターフェリー乗り場横を歩く。

透明のガードでしっかり手厚く保護された「九龍皇帝」こと曾灶財の「落書き」。

九龍皇帝の落書きはずっと昔、1986年に私が初めて香港に行ったときにはすでにあった。街のいろんな所で見かけた記憶がある。街のあちこちにあったから、当初私は、てっきりこれらは複数の人間が書いたもので、だからこの独特の書体が香港の落書きの定番スタイルなのかと勘違いしていた。

街のかたすみに捨て置かれた、落書きとしての扱い以外の何ものでもなかったのに、彼の晩年、世間での扱いが落書きから「アート」に昇格した。

 

これは九龍皇帝がまだ存命だった2006年に撮影したもの。まだ保護ガードは付いていない。

見比べると分かるが、保護されている方には書かれてある右1行目の下半分のアルファベット(?)がない。

このアルファベットはどう見ても九龍皇帝以外の誰かが後で書き加えたんじゃないのか。

だったら、この部分は消した上で保護すべきではないか。

九龍皇帝以外の人間が書いたものは単なる落書きでけっしてアートじゃないのだから。

 

これは当ブログのヘッダー画像のうちの一枚。

その1行目に落書きさせてもらった。

 

バスターミナル前の星光行(スターハウス)にある誠品書店に入ってみた。

カミさんが欲しいと言っていた「自家茶坊」が誠品書店にあるというのだ。

「自家茶坊」は、家で香港式ティーを楽しめるキットらしい。

カミさんからパッケージの画像だけもらっていた。中身は知らない。

探そうと店内を歩き始めたら、あっさり見つかった。

「港式早餐茶(ミルクティー)」「港式下午茶(レモンティー)」「港式鴛鴦茶(例のコーヒー+紅茶ミックス)」3種類あったのでどれがいいか写真を撮ってLINEで送って聞いたら、「鴛鴦茶」と即答してきたのでそれをレジに持って行った。

198香港ドル(≒2700円)。

これが中身。帰国後、自宅特設スタジオで。

ポットやストッキング風の茶こし、ミルクポットなどと茶葉+豆粉がセットになっていた。

 

お土産を持って歩くのは手がふさがっていやだったのでいったんホテルに戻ることにする。

MTR尖沙咀駅に向かう途中、たしか地下道に下りる所の壁にこれが貼ってあった。

 

そういえば、ホテルを出てすぐの所で、彌敦道を南下しているときにこれを見かけた。

 

日本から香港へ移動中だった私よりも、東京にいたカミさんの方が香港の情報をネットでこまめに入手していた。

そのカミさんによれば、あす8月31日のデモは警察から許可が出なかったということだが。

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https://kengshow.com/2019/10/04/2019_hk_stay_05/feed/ 4 5024
2019夏・香港街歩き15日間〈その4〉 https://kengshow.com/2019/10/02/2019_hk_stay_04/ https://kengshow.com/2019/10/02/2019_hk_stay_04/#comments Wed, 02 Oct 2019 12:26:21 +0000 http://kengshow.com/?p=4828

〈尖沙咀のアベニュー・オブ・スターズに立つブルース・リーの銅像。ブルース・リーとスターバックス。どちらもシアトルに縁がある。8月31日撮影〉

 

佐敦から尖沙咀に向かって彌敦道を南下する。

香港人の雑踏に紛れ込んで歩く。

 

左手に大きく輝く看板。

「極度乾燥(しなさい)」という意味不明な日本語。

香港の街中でよく見かける、香港人の間違った(あるいは感覚優先の)ひらがな使い(「優の良品」とか)かと思ったが、後でカミさんからイギリスのブランドだと教えられた。

調べてみたところによると、創業者のイギリス人が、日本で見かける、英語を自由に(間違って)使った商品名や店名などの表記が印象深かったので、その感覚をイギリスに逆輸入したものだという。

香港には以前から上陸していてトラムのボディ広告にもなっていたらしい。知らなかった。

商標の関係で日本には上陸しておらず、日本のIPアドレスからは公式ホームページにもアクセスできないという。

商標の関係ってアサヒビールのスーパードライのことだろうけど、そもそもスーパードライって言葉も英語としてヘンということか?

 

さらに南に向かって歩くと、彌敦道沿い左手の美麗華廣場2(ミラプレイス2)に、この7月オープンしたばかりというドン・キホーテ香港初出店の「DON DON DONKI」があった。

路面から直接地下に下りていくように階段がある。「年中無休 24時間営業」の表記。あえて日本語。正しい日本語。

香港に来る前に予定していたとおり、後でこのお店で保冷タンブラーを探してみよう。

部屋でビールを飲むために保冷タンブラーをこのお店で探そうと決めていた。

思ったよりホテルから遠くないので後でもう一度来ることにする。

 

さらに歩く。

相変わらず彌敦道の主役は2階建てバス。

 

香港から東京に帰ると、渋谷や新宿を歩いていても静かだと感じてしまうことがある。

彌敦道はうるさい。

その原因のひとつは、きっと2階建てバスの大きなエンジン音にちがいない、と思っている。

 

途中、立ち止まって写真を撮ったり、懐かしい信号のカタカタ音に聞き入って感激しながら横断歩道を渡り往く人々を眺めたりして、ふらふら南下していたら、すでに日は落ちてしまった。

おなじみ重慶大厦の前で立ち止まって、東京のカミさんにLINEのビデオ通話で付近の様子を見せたりした。

カミさんの香港デビューは、学生時代に中国をプチ放浪のすえ広州から船で入り宿をあたって重慶大厦にたどり着き招待所に投宿したという、ヤワな私がビビる経歴だ。

 

重慶大厦の彌敦道をはさんで向かい側、かつてのハイアットリージェンシーホテル南側の歩道が広くなって開放的。

 

彌敦道も、他の大通りと同じようにすっかり香港名物のネオンサインの看板が撤去されてなくなってしまった。

2階建てバスの天井をかすめるように車道に大きくはみ出して輝いていたネオンサイン。

 

1990年代、一戸建て大映画館が潮が引くようになくなっていった。

当時の香港はほとんどの映画館が1000を超える席を持っていた。

その大映画館が本当に申し合わせたかのように怒濤の勢いでなくなっていった。

当時、香港に来るたびになじみの映画館がひとつ、またひとつと消えていて、もう途中からは香港に来たらどこかの映画館が必ずなくなっていることが当たり前という感覚になっていた。

大映画館で香港映画を見ることが一大イベントだったのに!

映画館がなくなった後は改装されていかにも味気ない商場(ミニショッピングモール)になっていたり、まったく新しくホテルが建っていたり、手つかずの寒々しい更地になっていたりとさまざまだった。

けれども当時、まさかその横で輝いていたネオンサインの看板までもがいずれ消える運命にあったなどとは思いもよらなかった。

こうしてみると、香港島でいまなお走るトラムのクラシカルな姿が本当に文字通り「奇跡」に思えてしまう。

 

今回の滞在ではふたりの香港人の友人と会った。

このネオンサインの撤去について、ひとりは安全のためだと言った。けれどももうひとりは、たしかにいくつか看板の崩落事故はあったけれど安全というのはエクスキューズで本当は街の美観を求めた政府の意図的な施策だと言っていた。はたしてどちらだろう。

いまだに日本のテレビの旅モノ番組では、香港の街の景色なら車道にはみ出た看板、と固定観念があるからか、あきらめきれずに番組冒頭にムリヤリどこかの路地にある小さな看板を出してきたりする。

香港からネオンサインの看板が消えた。これは大きな損失だ。

 

ペニンシュラホテル前の横断歩道を渡る。

さあ、きょうのゴール、尖沙咀のプロムナードに来た。

 

尖沙咀のプロムナードから眺める香港島の景色。

大通りのネオンサインはなくなったけれど、この夜景は健在だ。

「嗚呼、来たんだなあ、香港に!」

やっぱりこの、ド定番の「100万ドルの夜景」を見てあらためてそう思ってしまう。

 

SF映画の近未来の世界がここにある。と、いつもこの夜景を見てそう思うようにしてきた。それがすごく楽しいので。

初めての香港のときから、ここに来ると香港島に並ぶ摩天楼の夜景を近未来の世界に見立ててひとり盛り上がってきた。

この眺めは変わらないなあ。

90年代に入ってたくさんの高層ビルが建ち並び、80年代と比べると確実に摩天楼の密度が濃くなった。しかしそこへひときわ高い国際金融中心・第二期(Two IFC)が2003年にそびえて以降は、その存在感が大きいためか景色全体の雰囲気に大きな変化は感じられない。

 

対岸の九龍から眺めると、絵画のような香港島の夜景がそこにある。

海をはさんで、ほど良い距離で摩天楼を望む、という、まるで夜景を眺める劇場みたいなこの装置は、あまりにも出来すぎじゃないかといつも感じる。

 

ああ、でも気がつくと日本企業の看板はなくなってしまった。目につくのは「Panasonic」だけだ。

初めて香港に来た1986年、ほぼ独占状態となっているいくつもの日本企業の大きな看板を見て、日本人としてただ単純に誇りに思った。

 

そんなことを考えたりしながらプロムナードでぼーっとしていたら周りに観光客が集まってきていた。

8時になってシンフォニー・オブ・ライツが始まった。

このシンフォニー・オブ・ライツは初期のころのベタな音楽とレーザービーム中心の構成の方が良かったと思う。

こういうイベントはおしゃれにしない方がいい。コテコテの方が楽しい。

ビルの頭に掲げた、対岸のこちらから見ると小さく見えるLEDパネルと、抽象的な音楽では、どうも盛り上がりに欠けるように思う。

アップデートに期待することにしよう。

 

近未来に見立てた夜景を見ながら映画「ブレードランナー」のサントラをひとりイヤフォンで聴き鳥肌を立てるという初香港から連綿と続けてきた恒例のイベントは明日以降に回すことにして、プロムナードを後にした。

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https://kengshow.com/2019/10/02/2019_hk_stay_04/feed/ 2 4828
2019夏・香港街歩き15日間〈その3〉 https://kengshow.com/2019/09/29/2019_hk_stay_03/ https://kengshow.com/2019/09/29/2019_hk_stay_03/#comments Sun, 29 Sep 2019 10:12:49 +0000 http://kengshow.com/?p=4839

〈往路CX509便(成田→香港)のエコノミークラス。超すいていた。搭乗率は2、3割か? 8月30日撮影〉

 

2019年8月30日のつづき。

さあ、部屋にはたどり着いた。衣類を収納に入れたり文具や充電器などをデスクの引き出しに整理したりするのは夜ホテルに戻ってからすることにして、とにかく街に繰り出すことにした。

たいてい、香港上陸の初日は、ホテルチェックイン後、まずはホテル最寄りの惠康(ウエルカム)か百佳(パークン)のスーパーへ、ビールやおつまみのスナックや紙のお皿などの買い出しに行くことに決めている。

けれども今回はキャッシュカードを作るためにホテルから徒歩5分ほどの恒生銀行・油麻地支店に向かった。

すでに恒生銀行のキャッシュカードは持っていたが自宅のどこかにしまい込んでしまい、どうしても見つからなかった。

再度キャッシュカードを作ろうと思ったのだ。

でも、あえなくそれは果たせず撃沈した。

案内係の女性の説明によれば、以前とは違って自分の現在の住所を英語で示すオフィシャルな文書が何かなければ口座が開けないというのだ。

やっぱりそうか。ネットの情報で知っていた。それには国際運転免許証が有効だと。けれども、以前あまりにも簡単に素早く作れたので、そんな文書がなくてもできるだろうとなぜか根拠なく高をくくっていた。

パスポートさえあれば口座はすぐ開設され、名前の入っていないキャッシュカードなら窓口で通帳とともに即時渡し。さらに名前入りのキャッシュカードが欲しければ1週間ほどのち店頭で名前無しのキャッシュカードと交換して手に入れることができた……はず。

でもネットの記事のとおりの文書が必要だった。

帰国したらあらためてキャッシュカードを探すか今度は国際免許を用意することにして、今回は諦めた。

 

とりあえずウエルカムスーパーにビールを買いに行くことにした。

冷蔵庫に早めに入れて冷やしておきたい。

 

今回の宿の近くには2軒のウエルカムがある(あとでこの2軒とは別に徒歩数分の所に24時間営業のウエルカム、さらにホテル斜め向かいにパークン系列のfusionがあることも判明)。

柯士甸道(オースチンロード)沿いの1軒と、ホテルから徒歩0分と至近の彌敦道(ネイザンロード)沿いの1軒を比べてみた。

規模は柯士甸道の方が大きいようだが、この滞在では最寄りの彌敦道の方を使うことにする。

サンミゲルビールの値段を見る。「500ml×4本パック」があってこれが30.9香港ドル(約420円)。これを2パック買った。

物価の高くなった香港でもビールは安い。いや、酒税がべらぼうな日本が諸外国と比べて特に高いんだろう。香港なら500mlのビールが日本円で1本100円程度で買えてしまう。

ビールをホテルの部屋の冷蔵庫に何本か押し込んで、ようやくきょうの街歩きに出かけた。

 

彌敦道を南下する。

嗚呼、久しぶりの香港。この活気。たくさんの香港人が歩いている。

彼らに紛れて私も歩く。

大陸からの観光客は少ないのか? なんか、みんな香港人に見える。

賑やかな彌敦道。

なんかこう、賑やかさが、力強い!

来たぞ来たぞ、香港に。

私はいま、香港にいる。

私はいま、彌敦道を歩いている。

私の身体はいま、香港の雑踏の中にひとり紛れ込んでいる。

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https://kengshow.com/2019/09/29/2019_hk_stay_03/feed/ 4 4839
2019夏・香港街歩き15日間〈その2〉 https://kengshow.com/2019/09/26/2019_hk_stay_02/ https://kengshow.com/2019/09/26/2019_hk_stay_02/#comments Thu, 26 Sep 2019 14:07:09 +0000 http://kengshow.com/?p=4826

〈灣仔の再興燒臘飯店。9月3日撮影〉

 

浦島太郎になった。

ひさびさに行った香港で。

今回、私は自分の身体を香港の雑踏にひさびさに放り込んでみて、それが本当にあまりにひさびさなため、浦島太郎になってしまった。

なってしまったけれども、その浦島太郎が香港を懐かしみながらノンキに街歩きをするには、今回は香港の状況がちょっと尋常ではなかった。

 

6月に飛行機を予約したとき、まさか人々の政府への抗議活動が8月末になっても続くとは思ってもみなかった。

少なからずそれは私の滞在中の行動に何度も影響を及ぼしたが、それはおいおい書くことにする。

 

で、2019年8月30日(金曜日)、キャセイパシフィックの509便で、成田からLet’s Go!!(ひとりだが)

 

午前9時15分、定刻で日本を離れた509便は、香港に何時ころ着いたか忘れたが、多分定刻で着いた。

8月30日(星期五)、午後の香港国際空港・到着ロビーは静かだった。

香港に来る前に連日日本のテレビのニュースで見ていた空港到着ロビーでの騒動はどこか別の国で起きていたのかと思うほど静かだった。

ロビーではなぜだか女性が数名集まっておだやかに合唱をしているのが遠くの方に見えた。

それを聞き入る人はそれほど多くはなかったが静かに拍手を送っていた。

人々の抗議活動は実は収束に向かっているんじゃないか、と感じさせるような光景だった。

 

カードで香港ドルのキャッシング、SIMカードの購入、オクトパスカードのチャージをしたのち、ホテルに向かう。

今回の宿は九龍にあるMTR佐敦駅直結の中級ホテル、恆豐酒店(プルデンシャルホテル)だ。

ホテルには電車で、機場快綫→東涌綫→荃湾綫と乗り継いで行くことにする。

バスを選択しないのは、早く香港の日常の世界にひとりこの身を放り込みたいから。

電車のこのルートでいくと、茘景駅で東涌綫から荃湾綫のMTRに乗り換えるあたりから私の周りで「香港の日常世界」がスタートする。

 

荃湾綫・茘景駅のホームに立って見上げると、ホームドアの上に荃湾綫の駅名が並んでいる。

深水埗、太子、旺角、油麻地……おおお。

空港ではまだまだ実感が薄かったが、これらの駅名をこの目で見て、一気に、いま、自分が香港にいるのだということを、しっかりと、実感した。

嗚呼、ついに、やっと、来た、香港に。

 

荃湾綫のMTRに乗り込むと、一気に自分の周りにいる乗客が、普段の生活を送っている香港の人々だ。

 

乗ったらいきなりこんな紙がきれいに貼ってあった。

 

広東語、英語で駅名を告げる懐かしい車内アナウンスにひとり感動(すまないが私には普通話のアナウンスは余計)。

停車してドアが開くたびに見えるそれぞれの駅の懐かしい色タイルの壁面のホーム。

それを数度繰り返して電車は黄緑色の壁面のホームの佐敦駅に着いた。

改札を出てすぐのところにある出口「出口E 恆豐酒店/中心」から、直結となっているローカルなショッピングモール、恆豐中心(プルデンシャルセンター)に入り、エスカレーターで4階に上がってホテルに到着。

このホテルはオープンして間もない90年代に一度だけ泊まったことがある。今回は2回目。

 

九龍いちばんの目抜き通り、彌敦道(ネイザンロード)に面したプルデンシャルホテル。

泊まる宿がにぎやかな彌敦道に面しているということは私にとっては極めて重要。

にぎやかな所に面していてほしいのだ。自分の拠点が。

この写真では閑散としているように見えるが、でもこれはたまたま撮ったときのタイミング。

 

あらかじめ希望とする部屋のリクエストはメールしておいた。それをあらためてフロントで伝えた。

全16階のうち、なんとか希望通り上層階となる14階の彌敦道ビュー&キングサイズベッドの部屋にしてもらった。結果として部屋のグレードがスーペリアからエグゼクティブに3段階のアップグレードとなった(ただし階数が上になるのと、バスローブなど一部備品が付く以外はほとんど同じ)。

オープン当初に泊まったときはグレーを基調とした凝ったインテリアだった。それがごく普通の内装の部屋になっていた。

 

部屋に入るととにかく窓に直行し、まずは喧噪の彌敦道を見下ろす。約束の儀式。

彌敦道だ。2階建てバスだ。赤いタクシーだ。道路に「巴士 站」の文字だ。

嗚呼、ついに、やっと、来た、香港に。

 

だがいきなりこれである。道路の落書き。

さっきの電車内での貼り紙を思い出した。空港での穏やかな合唱の光景を見てかすかに抱いた、実は収束に向かっているのでは、という気持ちがしぼみ、これから15日間はこんな香港に身を置くことになるのかな、と悟った。

 

以前泊まったシャムロックホテルは彌敦道を挟んで真向かいにある。シャムロックホテルのときは、角部屋にしてもらった(赤丸のところ)。窓が東の彌敦道側と北の寶靈街(ボウリンストリート)側の2面付いているので開放的だった。

 

政情不安で客が減ったためという以外に考えられない明白な理由で、ネットを見るたび香港のホテルの料金は安くなっていった。プルデンシャルホテルも例外ではなかった。

7月初旬、最初にホテルのHPから予約したときは日本円換算で1泊税別1万円ちょうどくらいだった。それが日を追うごとに下がっていった。私は下がった料金での再予約を繰り返した。結局、1泊目のキャンセルチャージが発生する期限ギリギリの渡航直前に最後のキャンセルをして、その時点までで底値となった日本円換算で1泊約5800円+税10%で再予約した(このあと、滞在中にHPを見てみたらさらに安くなっていた)。

予約サイトのagodaだと日本円表記でもっと安かったが、「後日、再度独自レートで換算して日本円払い」というのが不安だったので、いろいろ考えて直接ホテルのHPから予約した。プルデンシャルの場合、タイミングをつかむと直接予約の方が実はエクスペディアなどの予約サイトよりも安い(ホテル直接予約よりも安かったのはagodaだけ)。それに直接予約の特典としてチェックアウトが15時まで延長となる。

 

とにかく希望の部屋にようやくたどり着いた。

ここから15日間の滞在が始まる。

これから初日の行動だ。

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2019夏・香港街歩き15日間〈その1〉 https://kengshow.com/2019/09/25/2019_hk_stay_01/ https://kengshow.com/2019/09/25/2019_hk_stay_01/#comments Wed, 25 Sep 2019 06:12:55 +0000 http://kengshow.com/?p=4850

〈MTR西營盤站の構内にある大きなレリーフのひとつ。私は中環・上環の壁画アートよりもこちらの方が好きです。9月4日撮影〉

 

ここのところツイッターでつぶやくことに偏ってしまい、久々のブログの更新となってしまった。

 

先月末から今月半ばまで、香港ひとり滞在をしてきた。

2019年8月30日から9月13日までの14泊15日。

 

2019年の夏、「香港街歩き15日間」で起きたことを、自分のための備忘録として当ブログで書くことにする。

自分のための備忘録、と要は逃げを打っているのだが、記事の内容の是非を問うたり読みにくいというご批判はご勘弁願います。

海外に行くときは香港に限らず2冊のノートを持って行く。A5ノートとB7の小さなノート。

A5ノートは滞在日誌やチケットなど紙類の貼り込み用としてホテルの部屋に置いておく。

B7ノートの方はメモ帳としてポケットに入れて持ち歩く。場合によっては筆談に使ったりする。めったにないが街中でスターに出会えばサインしてもらうこともある(期待してしまう方のために言うと、今回はスター遭遇はなかった)。

街中ではスマホのメモ帳アプリに書くことも多くなったが、私はやっぱり紙の方がイイ。

今回の滞在記事は、A5の滞在日誌とB7のメモをもとに書くことにする。

 

ところで、毎回、香港に行く前はけっこう準備万端なのだ。

このB7ノートには事前にいろいろ書き込んである。

再訪問・未訪問のエリアやスポット、評判の食の店、なんか楽しそうな新しくできたショッピングモール、などなどをリストアップ。

トライすることも書き並べてある。

カミさんや息子に頼まれたお土産も書き込んである。

さらには、夜景を見るならオフィスの灯りの多い平日だからこの日、博物館はこの曜日は休業、競馬はこの日とこの日、映画の封切りはこの日、雨が降ったらココとココ……とノートに作った小さなカレンダー表に書いてある。

しかし、せっかく渡航前に時間をかけてノートに書き込むのに、いざ、現地に着いてからが行き当たりばったりなのだ。

 

今回の滞在は15日間。香港旅行としては長い。けれど、私は効率の良い行動ができないので、人が4泊5日くらいでやっていることを、倍以上の日数がかかってやることになる。

今回はひとつ効率よく回ってやろうと意気込んでホテルを出るのに、いざ街に出るとひとつのエリアをぶらぶら無目的に歩いているだけで、いや、無目的に歩いてしまうがために、半日以上が過ぎてしまう。で、夜、茶餐廳や近所の食堂からテイクアウトしてきた炒飯や酢豚をサンミゲルビールとともにいただきながら、はて、きょうは何もしなかったのではないか、と、ホテルの部屋でひとり思ってしまう。シャワーを浴びてしばらくして串揚げなど夜食の買い出しに再び出かけて戻ってくると、時刻はすでにほぼ深夜になっている。で、一日を振り返り、自分に言い聞かせるように、きょうはそれでもいろいろ見て聞いて感じて街の雰囲気自体は味わえたではないか、と思うようにして、なんとか気を取り直して次の日に臨む……それを繰り返す。

そういう滞在だった。街歩きだった。また今回も。

それに今回は従来の行き当たりばったりに加え、想定外のことが起きてしまうという現在の香港の大きな事情も重なってしまった。

 

これから少しずつ「2019夏・香港街歩き15日間」を書くことにする。

なんやかやといろいろ見て聞いて感じたではないか、と気を取り直すために、自分のために書く。

 

(追記:多分、不定期の超長期連載になります。どのくらい長期かというと、この連載の間にこの連載を読んでいる人が複数回香港に行くかもしれないぐらいのスパンです。だからネタは古くなっていきます。それと、いつものように未完で終わる可能性も高いです……と逃げを打っておきます。記事の内容は、時系列で日々の日誌記事をアップしながら、その合間に特定のエピソードに特化した記事を挟む予定です。一度アップした記事の加筆修正、別の記事との交換などのような再構成もあるかもしれません)

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永遠なれ レイモンド・チョウ&ゴールデンハーベスト https://kengshow.com/2018/11/04/raymond_chow_forever/ https://kengshow.com/2018/11/04/raymond_chow_forever/#comments Sun, 04 Nov 2018 07:56:05 +0000 http://kengshow.com/?p=4710

映画会社ゴールデンハーベストの創設者にして香港映画界の巨人、レイモンド・チョウ(鄒文懐)氏が11月2日亡くなった。91歳。

私にとって香港映画とは、すなわちゴールデンハーベスト(嘉禾)の作品のことであり、ゴールデンハーベストの作品こそが私にとっての香港映画だ。

 

このオープニングには今でも心がときめく。ある年齢層の香港映画ファンなら、これには賛同してくれる人は多いのではないか。

 

私がどれだけゴールデンハーベストが好きなのかは、このブログ内で「ゴールデンハーベスト」という単語をどれだけ多く書いてきたかに如実に表れている。

< 当ブログ内の「ゴールデンハーベスト」検索結果 こちら

検索結果を数えてみたら、「ゴールデンハーベスト」という単語の出てくる記事を79本書いた(中黒が入った「ゴールデン・ハーベスト」の記事を含むと81本)。

おそらく「香港」や「九龍」に次いで多く書いた単語が「ゴールデンハーベスト」なんじゃないか。

私のPCは「か」と打って「嘉禾」と変換されるようにしてあるし、「レイモンド」と打てば「鄒文懐」と変換されるようにしてある。

 

ホームページに載せるためにオープニングロゴもイチから作ってみた。これは映画の画面を撮ったものではなくて、四角い「Gマーク」も含めて作ったもの。「嘉禾」の文字はゴールデンハーベスト直営館のチケットに印刷されていたロゴから起こして赤色を付けた。

 

このブログのトップページのヘッダー画像だって「ゴールデンハーベスト」だし、

 

ツイッターのアイコンだってそうだ(https://twitter.com/Gakugeiin_K)。

 

プリンタとアイロンを使ってTシャツも作った(これ)。

 

当ブログをスマホのホーム画面に置けば、アイコンがゴールデンハーベストの「Gマーク」になるようにしてある。

 

それと、当ブログのファビコン(PCのブラウザの上部にあるタブ)は、以前はゴールデンハーベスト映画のオープニング同様にダンダンダンダンで「Gマーク」が表れるように設定してあった(GIFアニメの画像を作成して設置した。今はブログのシステムを変えたのでアニメにできず静止画の「Gマーク」)。

 

ということで、私にとってゴールデンハーベストは特別な存在なのだ。

 

地下鉄・佐敦駅近くにあったゴールデンハーベストの直営館には最初の香港行きから通いまくった。

こちらがその直営館、ゴールデンハーベスト・シアター(嘉禾戲院)。1986年3月撮影。この映画館のスクリーンにダンダンダンダンのオープニングが流れるのを見て感激した。

古き良き時代の、一戸建ての大映画館。< 当時の映画館の様子 こちら

毎朝10時にやる旧作上映や、深夜にやる新作の先行上映にも行った。これがそのチケットの半券。1989年に行った2回目の香港で。

 

 

九龍郊外にあるゴールデンハーベストのスタジオにも行ってしまった。 こちら(記事は未完です。リンク切れあります。ご了承ください)

 

これがゴールデンハーベスト・スタジオ。これも1986年3月撮影。この古びたスタジオから香港映画黄金時代の数々の作品が生まれた。

右の「A2スタジオ」でブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」が撮影されたらしい。

 

スタジオの事務棟受付にあった、彼の名前を掲げたプレート。私にはこのプレートが本当に輝いて見えた。

 

今のスマートで洗練された作品群とは違って、植民地時代の香港の、少々雑だけど自由で底抜けにおおらかでパワフルでハチャメチャで元気いっぱいだった黄金時代の香港映画。

私にとって、その植民地時代の香港映画の総本山がゴールデンハーベストだった。

 

一度だけ、私はレイモンド・チョウ氏を東京でお見かけした。

たしかこれも1986年だったと思うのだが、東京ファンタスティック映画祭が今はなき大映画館の渋谷パンテオンで開催され、その映画祭で、私がその数ヶ月前にゴールデンハーベスト・シアターで初めて見た映画、チョウ・ユンファ主演の「奇縁」も上映された。

その上映にレイモンド・チョウ氏が駆けつけ、私のほど近くの席に来賓として座ったのだ。

上映前、司会者から彼の来場が紹介されると、彼は物腰柔らかく笑顔で皆の拍手に応えていた。

大切な私の記憶。

 

偉大なる鄒文懐。

たくさんの楽しい香港映画をありがとうございました。

これからも私はあなたが世に送り出してきたゴールデンハーベストの作品を見続けます。

 

永遠なれ、レイモンド・チョウ&ゴールデンハーベスト。

 

 

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香港トラムの公式HPにJosephのトラム本が登場 https://kengshow.com/2018/05/14/tram_hp_joseph/ https://kengshow.com/2018/05/14/tram_hp_joseph/#comments Mon, 14 May 2018 13:21:56 +0000 http://kengshow.com/?p=4674

香港のトラム王、朋友Josephからメールが来た。

香港トラムの公式ホームページで、Josephが出した2つの本が買えるようになったとのこと。

写真の2冊。

すごいじゃないかJoseph。

トラムの会社の公式HPで取り扱われることになったのだから。

右の「叮叮傳奇 香港電車知趣 Amazing Ding Ding」は私もほんの少しだけ写真で協力させてもらった。

こちらがその公式HP。この2冊の本のほかミニチュアモデルなどたくさんのグッズが並んでいる(ページ下の「Load more」をクリックするとさらにたくさんのグッズが見られる)
https://hktramways.com/en/tram-souvenirs/

本の中身はコチラの過去記事を。
http://kengshow.com/2012/07/08/post_668/

本を紹介しているJosph。
https://youtu.be/liydXRMxADM

Josephは、香港のテレビ・ラジオはもちろん、NHK BSの「2度目の香港」にも出演を果たした、超ヘビー級の香港トラムマニア。
http://kengshow.com/2016/05/21/joseph_nhk/

当ブログのJoseph関連の記事
http://kengshow.com/?s=Joseph

 

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https://kengshow.com/2018/05/14/tram_hp_joseph/feed/ 2 4674
テレビ朝日「家政夫のミタゾノ」に!! https://kengshow.com/2018/05/12/mitazono/ https://kengshow.com/2018/05/12/mitazono/#respond Sat, 12 May 2018 14:01:41 +0000 http://kengshow.com/?p=4645

きのう、テレビ朝日の「家政夫のミタゾノ」を見た。

TOKIOの松岡昌宏が女装して主演の深夜ドラマ。

毎週金曜の夜に楽しく見ている。

きのうの第4話はウチでは放送中にレコーダーの後追い再生でカミさんと見ていた。

 

あるシーン。

イタリアのスーパーカー、ランボルギーニ。

ボンネットの先端にあるランボルギーニのエンブレム。

なぜかそのエンブレムが隠されている。理由は不明(物語とは特に関係ない)。

本来はこんな感じなはず。

あれ?

アップにして見ると!?

これはもしや?

反転してるけど。

 

第4話はこちらでフルで見られます(テレビ朝日公式。期間限定)。
http://www.tv-asahi.co.jp/douga/mitazono_02_cu/2529/?official=1

「家政夫のミタゾノ」公式ページ
http://www.tv-asahi.co.jp/mitazono/

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ヤフオクでゴールデンハーベストのクッションを発見 https://kengshow.com/2018/01/14/gh_cushion/ https://kengshow.com/2018/01/14/gh_cushion/#comments Sun, 14 Jan 2018 10:18:07 +0000 http://kengshow.com/?p=4526 ゴールデンハーベスト。

嗚呼! この名前を口にしたとき唇に感じる快い響きよ。

ゴールデンハーベストのスタジオがなくなって同社が映画制作から撤退してもなお、私にとってゴールデンハーベストは香港映画そのものだ。

ウィキペディアを見たら「映画制作に再参入」とあるが、社名も変わったし最近の香港映画のことは私はほんとんど知らない。

 

そんな私は、たまに「ゴールデンハーベスト」や「GOLDEN HARVEST」「嘉禾」などのキーワードでググってみる。

 

そうしたら先日、「ヤフオク!」に「ゴールデンハーベスト クッション」なるものが出品されているのを発見した。

こちら。

サイズは30×50cm。「海外限定  激レア」とある。海外だけで売られていたものという意味なのか、海外の素材をソースにしたという意味なのか、私は知らない。

絵柄は、ゴールデンハーベストの映画の冒頭に出てくる、おなじみのオープニングロゴをあしらったもの。

これをヤフオクで見つけたとき、私は「へえ」と思ったが、すぐに「あっ!」となった。

ひょっとしてこのクッションの絵柄、以前私が作ったオープニングロゴのレプリカを使っているんじゃないか?

ゴールデンハーベストのオープニングロゴのレプリカ。

私が、画像編集ソフト「Photoshop Elements」で作ってブログにアップした画像があるのだ。

クッションは、この画像を流用したのではないか。

 

私は今から10年ほど前、ゴールデンハーベストのTシャツを自分が着るために作ったことがある。

2枚作った。

プリンタでゴールデンハーベストのオープニングロゴをアイロンプリント用のフィルムに印刷し、それをユニクロで買った無地のTシャツにプリントしたのだ。

そのときの記事はこちら

「ユニクロ&ゴールデンハーベストの「コラボTシャツ」を作ってみました」(2006年7月17日
http://kengshow.com/2006/07/17/post_15/

「ユニクロとゴールデンハーベストのコラボTシャツ 第2号製作と「『集團』の文字萌え」について」(2006年10月24日
http://kengshow.com/2006/10/24/post_24/

このときTシャツにプリントした絵柄は、DVDやYouTubeの静止画像をコピペしたものではなく、私が画像編集ソフト「Photoshop Elements」でイチから作ったものだ。

「G」をかたどったおなじみの四角いシンボルマークはまず4枚の長方形の黄色いパーツを作って、それを組み合わせた。

「嘉禾」の文字は、映画館のチケットの「嘉禾」のロゴを借用した。

かつて香港のMTR佐敦駅近くに、ゴールデンハーベスト直営の大映画館「嘉禾戲院(ゴールデンハーベストシアター)」があった。

その映画館のチケットに印刷されていた「嘉禾」の文字を、キヤノンのスキャナーでスキャンしたのだ。

これがそのチケット。当時ここの映画館で映画を見るたびにたまっていき、なんとなく捨てがたく保管していおいた半券。

このチケットの「嘉禾」のところをスキャンして拡大画像にして、文字の周りを透明にし、輪郭を調整した上で赤色にした。

そして「A GOLDEN HARVEST PRESENTATION」は、オリジナルのオープニングロゴを見てそれに似た書体を選んでテキストを打った。

 

こうして作ったオープニングロゴのレプリカは、自分でもかなり気に入っていた。映画の動画を静止画にしたものとは違ってクッキリとしている。

そこで、Tシャツ用に作ったデザインとは別に、自分のホームページやブログのヘッダー画像などに使おうと、「G」マークや「嘉禾」の大きさの比率や配置をいろいろ変えて作り直した。

そのうちのひとつがが、これ。

この画像は、8年前に当ブログの記事にもアップした。

クッションはこの画像を流用したんではないか。

アップした画像は、こちらの記事の一番下。
「嘉禾戲院(ゴールデンハーベストシアター)のチケット」(2010年5月22日付)
http://kengshow.com/2010/05/22/post_434/

このオープニングロゴは、映画で流れるオリジナルとは異なり、私がカッコイイと思う感じに勝手に四角のマークや「嘉禾」、そして「A GOLDEN~」の各パーツの大きさの比率を変えて、センターに寄せて配置し直してある。

大きなスクリーンに映し出されるとやっぱりオリジナルの方がいいけど、Tシャツもそうだが小さな絵柄なら各パーツは大きい方がいいと私は思ったから。

ちなみに映画のスクリーンに映し出されるオープニングロゴの正真正銘のオリジナルは、これ。

このオリジナルのオープニングロゴは、意図してなのかどうなのか、右の「嘉」が、左の「禾」に対して下にズレた感じになっている。

これは私が映画館のスクリーンで初めてこのオープニングロゴに遭遇したときから、ずっと気になっていたものだ。

もう、ずっと思っていた。「なんで『嘉』の位置が下にずり下がっているのだ???」

映画を見るたびに気になって気になって仕方がなかった。

香港のモノ作りの詰めの甘さを思ったりもした。

そこで私が作ったレプリカでは「嘉」の文字を「禾」と同じ高さにしてある。

 

Googleで「ゴールデンハーベスト」で検索すると、今のところ私の作ったこの画像が一番最初に表示される。赤丸の2つが私の作った画像。

Google検索結果で一番最初に表示されるこの画像をクリックしてみたら、全然知らないサイト。そこに私の作ったこの画像が貼られている。画像の下に「出典 blogs.c.yimg.jp」と私の知らないクレジットが入っている。しかし、元は私の作った画像なのだ。

 

話をクッションに戻す。

この私の作った画像が巡り巡ってクッションに使われたんじゃないか、と私は思ったのだ。

ここで、ヤフオクに出品されているクッションと、私が作ったレプリカ、そして映画の冒頭に出てくる本物のオープニングロゴを並べて比べてみる(画像をクリックすると拡大して見られます)。

クッションと私のレプリカには共通点がある。青丸のところ。

① クッションと私のレプリカは、ともに「禾」の文字が本物とは違って1画目と3画目が離れている。

今回、あらためてオリジナルのオープニングを見て知ったのだが、私がスキャンしたチケットの「嘉禾」のロゴは、映画で流れるオリジナルのオープニングロゴと同じものではなかったのだ。

そして、以下、クッションと私のレプリカは、

②「A」とその下の「H」の位置が同じ。
③「嘉」と「T」の位置が同じ。
④ 本物は「TIO」の文字の字間がきちんと詰まっているが、クッションと私のレプリカは字間があいてしまっている。

レプリカの字間があいているのは、作成時に気になったまま修正せずにしておいたものだが、クッションの方も字間があいている。

ほかにも、「G」のマークのすき間の幅がオリジナルに比べて広いことや、「嘉」の文字の「士」「口」の形が同じなど、クッションと私のレプリカには共通点がいくつもある。

そして、これらとは別に、もうひとつ決定的な箇所がある。それが赤丸の⑤と⑥だ。

実は、レプリカ作成時の私のミスで「GOLDEN HARVEST」と「PRESENTATION」はフォント(書体)が異なるのだ(ちなみに「PRESENTATION」の方はなぜかテキストをアウトライン化(画像化)してしまったので何のフォントか今となっては確認できないのだが、「GOLDEN HARVEST」のテキストにカーソルを置いてフォントを確認してみたら「HG創英角ゴシックUB ウルトラボールド」となっていた)。

2つの書体は似ているのでちょっと見には違いがわかりにくいが、「S」を見ると形が若干ちがうことがわかる。

⑤と⑥の「S」を拡大して並べるとわかりやすい。

 

⑤に比べて⑥の「S」はやや細身だ。内側の黒い部分が⑥は大きい。

クッションの方も、私がミスしたのと同じく⑥の「S」が痩せた感じとなっている。

 

ということで、以上のことから、このクッションの絵柄の出どころは、私が8年前に当ブログにアップした、私の作ったレプリカだと思う。

ただ少し不思議なのは、私がこのレプリカの画像をアップしたのは、前述のブログ記事「嘉禾戲院(ゴールデンハーベストシアター)のチケット」だけだと思うのだが、その画像データは幅が520ピクセルと小さいのだ。

こんな小さい画像を幅50cmのクッションカバーに合わせて拡大してプリントしたら、すごく絵柄が粗くなるんじゃないかと思うのだが。現物を見てないからなんとも言えない。

 

と、以上のように、なんか細かいことを執拗に指摘してしまったが、別にクッションを作った人を非難するつもりは全くない。

そもそも、私の作った画像自体が、チケットをスキャンして本家ゴールデンハーベストのものを勝手に作り直したレプリカなのだ。

以前、私の撮った香港の映画館の画像をネットにアップしたところ(こちら)、その画像が拡散して地元香港のあちこちの掲示板やブログなどでアップされ、巡り巡ってついにはそのひとつが香港の新聞の「蘋果日報」や「文匯報」などに無断で使われる事態となった(こちら)。

そんなこともあったから、私は、ネットに画像を上げたら、その画像はパブリックなものになってしまうんだと認識している。だから、今回のことも全然オッケーだ。

ただ単純に、ヤフオクに出品されているの発見して、「ほう!」と面白かったというだけなのだ。

 

この「ゴールデンハーベスト クッション」は継続的に出品されているもよう。

「ヤフオク!」の「ゴールデンハーベスト クッション

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