検索結果 : ゴールデンハーベスト | 香港つめホーダイ https://kengshow.com 香港のことなら食べ物、映画から道ばたに落ちているものまでなんでも詰め放題!! Fri, 18 Sep 2020 08:10:58 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.2.5 https://kengshow.com/wp/wp-content/uploads/2017/12/cropped-site_icon03-32x32.jpg 検索結果 : ゴールデンハーベスト | 香港つめホーダイ https://kengshow.com 32 32 93693484 永遠なれ レイモンド・チョウ&ゴールデンハーベスト https://kengshow.com/2018/11/04/raymond_chow_forever/ https://kengshow.com/2018/11/04/raymond_chow_forever/#comments Sun, 04 Nov 2018 07:56:05 +0000 http://kengshow.com/?p=4710

映画会社ゴールデンハーベストの創設者にして香港映画界の巨人、レイモンド・チョウ(鄒文懐)氏が11月2日亡くなった。91歳。

私にとって香港映画とは、すなわちゴールデンハーベスト(嘉禾)の作品のことであり、ゴールデンハーベストの作品こそが私にとっての香港映画だ。

 

このオープニングには今でも心がときめく。ある年齢層の香港映画ファンなら、これには賛同してくれる人は多いのではないか。

 

私がどれだけゴールデンハーベストが好きなのかは、このブログ内で「ゴールデンハーベスト」という単語をどれだけ多く書いてきたかに如実に表れている。

< 当ブログ内の「ゴールデンハーベスト」検索結果 こちら

検索結果を数えてみたら、「ゴールデンハーベスト」という単語の出てくる記事を79本書いた(中黒が入った「ゴールデン・ハーベスト」の記事を含むと81本)。

おそらく「香港」や「九龍」に次いで多く書いた単語が「ゴールデンハーベスト」なんじゃないか。

私のPCは「か」と打って「嘉禾」と変換されるようにしてあるし、「レイモンド」と打てば「鄒文懐」と変換されるようにしてある。

 

ホームページに載せるためにオープニングロゴもイチから作ってみた。これは映画の画面を撮ったものではなくて、四角い「Gマーク」も含めて作ったもの。「嘉禾」の文字はゴールデンハーベスト直営館のチケットに印刷されていたロゴから起こして赤色を付けた。

 

このブログのトップページのヘッダー画像だって「ゴールデンハーベスト」だし、

 

ツイッターのアイコンだってそうだ(https://twitter.com/Gakugeiin_K)。

 

プリンタとアイロンを使ってTシャツも作った(これ)。

 

当ブログをスマホのホーム画面に置けば、アイコンがゴールデンハーベストの「Gマーク」になるようにしてある。

 

それと、当ブログのファビコン(PCのブラウザの上部にあるタブ)は、以前はゴールデンハーベスト映画のオープニング同様にダンダンダンダンで「Gマーク」が表れるように設定してあった(GIFアニメの画像を作成して設置した。今はブログのシステムを変えたのでアニメにできず静止画の「Gマーク」)。

 

ということで、私にとってゴールデンハーベストは特別な存在なのだ。

 

地下鉄・佐敦駅近くにあったゴールデンハーベストの直営館には最初の香港行きから通いまくった。

こちらがその直営館、ゴールデンハーベスト・シアター(嘉禾戲院)。1986年3月撮影。この映画館のスクリーンにダンダンダンダンのオープニングが流れるのを見て感激した。

古き良き時代の、一戸建ての大映画館。< 当時の映画館の様子 こちら

毎朝10時にやる旧作上映や、深夜にやる新作の先行上映にも行った。これがそのチケットの半券。1989年に行った2回目の香港で。

 

 

九龍郊外にあるゴールデンハーベストのスタジオにも行ってしまった。 こちら(記事は未完です。リンク切れあります。ご了承ください)

 

これがゴールデンハーベスト・スタジオ。これも1986年3月撮影。この古びたスタジオから香港映画黄金時代の数々の作品が生まれた。

右の「A2スタジオ」でブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」が撮影されたらしい。

 

スタジオの事務棟受付にあった、彼の名前を掲げたプレート。私にはこのプレートが本当に輝いて見えた。

 

今のスマートで洗練された作品群とは違って、植民地時代の香港の、少々雑だけど自由で底抜けにおおらかでパワフルでハチャメチャで元気いっぱいだった黄金時代の香港映画。

私にとって、その植民地時代の香港映画の総本山がゴールデンハーベストだった。

 

一度だけ、私はレイモンド・チョウ氏を東京でお見かけした。

たしかこれも1986年だったと思うのだが、東京ファンタスティック映画祭が今はなき大映画館の渋谷パンテオンで開催され、その映画祭で、私がその数ヶ月前にゴールデンハーベスト・シアターで初めて見た映画、チョウ・ユンファ主演の「奇縁」も上映された。

その上映にレイモンド・チョウ氏が駆けつけ、私のほど近くの席に来賓として座ったのだ。

上映前、司会者から彼の来場が紹介されると、彼は物腰柔らかく笑顔で皆の拍手に応えていた。

大切な私の記憶。

 

偉大なる鄒文懐。

たくさんの楽しい香港映画をありがとうございました。

これからも私はあなたが世に送り出してきたゴールデンハーベストの作品を見続けます。

 

永遠なれ、レイモンド・チョウ&ゴールデンハーベスト。

 

 

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https://kengshow.com/2018/11/04/raymond_chow_forever/feed/ 6 4710
ヤフオクでゴールデンハーベストのクッションを発見 https://kengshow.com/2018/01/14/gh_cushion/ https://kengshow.com/2018/01/14/gh_cushion/#comments Sun, 14 Jan 2018 10:18:07 +0000 http://kengshow.com/?p=4526 ゴールデンハーベスト。

嗚呼! この名前を口にしたとき唇に感じる快い響きよ。

ゴールデンハーベストのスタジオがなくなって同社が映画制作から撤退してもなお、私にとってゴールデンハーベストは香港映画そのものだ。

ウィキペディアを見たら「映画制作に再参入」とあるが、社名も変わったし最近の香港映画のことは私はほんとんど知らない。

 

そんな私は、たまに「ゴールデンハーベスト」や「GOLDEN HARVEST」「嘉禾」などのキーワードでググってみる。

 

そうしたら先日、「ヤフオク!」に「ゴールデンハーベスト クッション」なるものが出品されているのを発見した。

こちら。

サイズは30×50cm。「海外限定  激レア」とある。海外だけで売られていたものという意味なのか、海外の素材をソースにしたという意味なのか、私は知らない。

絵柄は、ゴールデンハーベストの映画の冒頭に出てくる、おなじみのオープニングロゴをあしらったもの。

これをヤフオクで見つけたとき、私は「へえ」と思ったが、すぐに「あっ!」となった。

ひょっとしてこのクッションの絵柄、以前私が作ったオープニングロゴのレプリカを使っているんじゃないか?

ゴールデンハーベストのオープニングロゴのレプリカ。

私が、画像編集ソフト「Photoshop Elements」で作ってブログにアップした画像があるのだ。

クッションは、この画像を流用したのではないか。

 

私は今から10年ほど前、ゴールデンハーベストのTシャツを自分が着るために作ったことがある。

2枚作った。

プリンタでゴールデンハーベストのオープニングロゴをアイロンプリント用のフィルムに印刷し、それをユニクロで買った無地のTシャツにプリントしたのだ。

そのときの記事はこちら

「ユニクロ&ゴールデンハーベストの「コラボTシャツ」を作ってみました」(2006年7月17日
http://kengshow.com/2006/07/17/post_15/

「ユニクロとゴールデンハーベストのコラボTシャツ 第2号製作と「『集團』の文字萌え」について」(2006年10月24日
http://kengshow.com/2006/10/24/post_24/

このときTシャツにプリントした絵柄は、DVDやYouTubeの静止画像をコピペしたものではなく、私が画像編集ソフト「Photoshop Elements」でイチから作ったものだ。

「G」をかたどったおなじみの四角いシンボルマークはまず4枚の長方形の黄色いパーツを作って、それを組み合わせた。

「嘉禾」の文字は、映画館のチケットの「嘉禾」のロゴを借用した。

かつて香港のMTR佐敦駅近くに、ゴールデンハーベスト直営の大映画館「嘉禾戲院(ゴールデンハーベストシアター)」があった。

その映画館のチケットに印刷されていた「嘉禾」の文字を、キヤノンのスキャナーでスキャンしたのだ。

これがそのチケット。当時ここの映画館で映画を見るたびにたまっていき、なんとなく捨てがたく保管していおいた半券。

このチケットの「嘉禾」のところをスキャンして拡大画像にして、文字の周りを透明にし、輪郭を調整した上で赤色にした。

そして「A GOLDEN HARVEST PRESENTATION」は、オリジナルのオープニングロゴを見てそれに似た書体を選んでテキストを打った。

 

こうして作ったオープニングロゴのレプリカは、自分でもかなり気に入っていた。映画の動画を静止画にしたものとは違ってクッキリとしている。

そこで、Tシャツ用に作ったデザインとは別に、自分のホームページやブログのヘッダー画像などに使おうと、「G」マークや「嘉禾」の大きさの比率や配置をいろいろ変えて作り直した。

そのうちのひとつがが、これ。

この画像は、8年前に当ブログの記事にもアップした。

クッションはこの画像を流用したんではないか。

アップした画像は、こちらの記事の一番下。
「嘉禾戲院(ゴールデンハーベストシアター)のチケット」(2010年5月22日付)
http://kengshow.com/2010/05/22/post_434/

このオープニングロゴは、映画で流れるオリジナルとは異なり、私がカッコイイと思う感じに勝手に四角のマークや「嘉禾」、そして「A GOLDEN~」の各パーツの大きさの比率を変えて、センターに寄せて配置し直してある。

大きなスクリーンに映し出されるとやっぱりオリジナルの方がいいけど、Tシャツもそうだが小さな絵柄なら各パーツは大きい方がいいと私は思ったから。

ちなみに映画のスクリーンに映し出されるオープニングロゴの正真正銘のオリジナルは、これ。

このオリジナルのオープニングロゴは、意図してなのかどうなのか、右の「嘉」が、左の「禾」に対して下にズレた感じになっている。

これは私が映画館のスクリーンで初めてこのオープニングロゴに遭遇したときから、ずっと気になっていたものだ。

もう、ずっと思っていた。「なんで『嘉』の位置が下にずり下がっているのだ???」

映画を見るたびに気になって気になって仕方がなかった。

香港のモノ作りの詰めの甘さを思ったりもした。

そこで私が作ったレプリカでは「嘉」の文字を「禾」と同じ高さにしてある。

 

Googleで「ゴールデンハーベスト」で検索すると、今のところ私の作ったこの画像が一番最初に表示される。赤丸の2つが私の作った画像。

Google検索結果で一番最初に表示されるこの画像をクリックしてみたら、全然知らないサイト。そこに私の作ったこの画像が貼られている。画像の下に「出典 blogs.c.yimg.jp」と私の知らないクレジットが入っている。しかし、元は私の作った画像なのだ。

 

話をクッションに戻す。

この私の作った画像が巡り巡ってクッションに使われたんじゃないか、と私は思ったのだ。

ここで、ヤフオクに出品されているクッションと、私が作ったレプリカ、そして映画の冒頭に出てくる本物のオープニングロゴを並べて比べてみる(画像をクリックすると拡大して見られます)。

クッションと私のレプリカには共通点がある。青丸のところ。

① クッションと私のレプリカは、ともに「禾」の文字が本物とは違って1画目と3画目が離れている。

今回、あらためてオリジナルのオープニングを見て知ったのだが、私がスキャンしたチケットの「嘉禾」のロゴは、映画で流れるオリジナルのオープニングロゴと同じものではなかったのだ。

そして、以下、クッションと私のレプリカは、

②「A」とその下の「H」の位置が同じ。
③「嘉」と「T」の位置が同じ。
④ 本物は「TIO」の文字の字間がきちんと詰まっているが、クッションと私のレプリカは字間があいてしまっている。

レプリカの字間があいているのは、作成時に気になったまま修正せずにしておいたものだが、クッションの方も字間があいている。

ほかにも、「G」のマークのすき間の幅がオリジナルに比べて広いことや、「嘉」の文字の「士」「口」の形が同じなど、クッションと私のレプリカには共通点がいくつもある。

そして、これらとは別に、もうひとつ決定的な箇所がある。それが赤丸の⑤と⑥だ。

実は、レプリカ作成時の私のミスで「GOLDEN HARVEST」と「PRESENTATION」はフォント(書体)が異なるのだ(ちなみに「PRESENTATION」の方はなぜかテキストをアウトライン化(画像化)してしまったので何のフォントか今となっては確認できないのだが、「GOLDEN HARVEST」のテキストにカーソルを置いてフォントを確認してみたら「HG創英角ゴシックUB ウルトラボールド」となっていた)。

2つの書体は似ているのでちょっと見には違いがわかりにくいが、「S」を見ると形が若干ちがうことがわかる。

⑤と⑥の「S」を拡大して並べるとわかりやすい。

 

⑤に比べて⑥の「S」はやや細身だ。内側の黒い部分が⑥は大きい。

クッションの方も、私がミスしたのと同じく⑥の「S」が痩せた感じとなっている。

 

ということで、以上のことから、このクッションの絵柄の出どころは、私が8年前に当ブログにアップした、私の作ったレプリカだと思う。

ただ少し不思議なのは、私がこのレプリカの画像をアップしたのは、前述のブログ記事「嘉禾戲院(ゴールデンハーベストシアター)のチケット」だけだと思うのだが、その画像データは幅が520ピクセルと小さいのだ。

こんな小さい画像を幅50cmのクッションカバーに合わせて拡大してプリントしたら、すごく絵柄が粗くなるんじゃないかと思うのだが。現物を見てないからなんとも言えない。

 

と、以上のように、なんか細かいことを執拗に指摘してしまったが、別にクッションを作った人を非難するつもりは全くない。

そもそも、私の作った画像自体が、チケットをスキャンして本家ゴールデンハーベストのものを勝手に作り直したレプリカなのだ。

以前、私の撮った香港の映画館の画像をネットにアップしたところ(こちら)、その画像が拡散して地元香港のあちこちの掲示板やブログなどでアップされ、巡り巡ってついにはそのひとつが香港の新聞の「蘋果日報」や「文匯報」などに無断で使われる事態となった(こちら)。

そんなこともあったから、私は、ネットに画像を上げたら、その画像はパブリックなものになってしまうんだと認識している。だから、今回のことも全然オッケーだ。

ただ単純に、ヤフオクに出品されているの発見して、「ほう!」と面白かったというだけなのだ。

 

この「ゴールデンハーベスト クッション」は継続的に出品されているもよう。

「ヤフオク!」の「ゴールデンハーベスト クッション

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https://kengshow.com/2018/01/14/gh_cushion/feed/ 8 4526
スマホの画面にゴールデンハーベスト https://kengshow.com/2017/12/26/smartphone_icon/ https://kengshow.com/2017/12/26/smartphone_icon/#comments Tue, 26 Dec 2017 10:58:04 +0000 http://kengshow.com/?p=4506

更新せずに2か月が過ぎてしまった!

今年もあと少しとなりました。

 

当ブログをスマホのホーム画面に置くとゴールデンハーベストのロゴがアイコンで表示されるようにしてみました。

これまでPCのブラウザのタブに表示されたのと同じく、四角い黄色の「G」のロゴです。

PCのブラウザには8年前に対応させていました(関連記事)が、スマホは未対応だったので。

単なる自己満足です。

ゴールデンハーベストのロゴは以前、Tシャツのプリントの時にPhotoshopでイチから作りました(こちらこちら)が、今回「G」の部分のみ再度イチから作り直しました。

ロゴの、4つの長方形は、オリジナルではそれぞれの縦横比が微妙に異なります。そこで、ゴールデンハーベスト映画のオープニングの、一番大きな最初の赤いロゴのときにそれを静止画にして、それをスクリーンショットしてPhotoshopで開き、4つの長方形を一枚一枚切り取っていったん別々の画像にして、それらを黄色に着色して、再度それらを一枚の画像の上で配置して組み合わせました。

こうすると簡単に輪郭のくっきりしたロゴが作れます。

今回は黒のバックの右上から少し光がさしているような感じにしました。

 

iPhoneの標準ブラウザ「Safari」の場合、当ブログを「ホーム画面に追加」でホーム画面にこのアイコンが置けます。

もしゴールデンハーベストのロゴをホーム画面に置かれたいという奇特な方がおられましたならば、どうぞ。

 

ゴールデンハーベストのオープニングの変遷
https://www.youtube.com/watch?v=Nz3oCbvPiR4

 

私にとっては香港映画といえばいまだにゴールデンハーベストなのである。

 

皆さま今年も当ブログにお越し頂きありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

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https://kengshow.com/2017/12/26/smartphone_icon/feed/ 6 4506
「ドラゴン怒りの鉄拳」の橋本力氏が逝去 https://kengshow.com/2017/10/21/mr_hashimoto/ https://kengshow.com/2017/10/21/mr_hashimoto/#respond Sat, 21 Oct 2017 06:22:30 +0000 http://kengshow.com/?p=4353 ブルース・リーの映画『ドラゴン怒りの鉄拳』(精武門/Fist of Fury、1972年、香港、ゴールデンハーベスト製作)で、敵の日本人のボス「鈴木」役で登場した元俳優の橋本力氏が、肺がんのため83歳で亡くなったという報道が、一昨日から昨日にかけてあった(下記リンク先参照)。

私が小学生のころ初めて『ドラゴン怒りの鉄拳』を名画座で見たとき、スクリーンに映った眼光鋭い日本人が日本刀を持ってブルース・リーに挑む姿に目がくぎ付けになったことを覚えている。

これがその場面(もし最初から再生されてしまう場合は、1時間33分あたりから)。

https://youtu.be/rIHRekftV5o#t=92m22s

 

これは『ドラゴン怒りの鉄拳』が撮影された、ありし日のゴールデンハーベスト・スタジオ。九龍の郊外にあった。右の「A2スタジオ」で『ドラゴン怒りの鉄拳』が撮影されたという。上のリー対鈴木の対決シーンもこのA2スタジオで撮られたのか。

この写真は『ドラゴン怒りの鉄拳』の公開から14年後の、1986年3月7日に撮影したもの。私が行ったこの日のA2スタジオではジャッキー・チェンの『サンダーアーム/龍兄虎弟』(1986年)の撮影が行われていた。クライマックスに近い場面の、敵のアジトでのバトルシーン(YouTube)を撮っていた。

上のYouTubeの『ドラゴン怒りの鉄拳』の闘いの場面で、最後にブルース・リーの蹴りを受けて鈴木が障子を突き破ってふっ飛んでいったシーンは、当時まだ無名だったジャッキー・チェンがスタントマンで演じていた。ということを、私はかなり後になってから知った。

 

橋本力氏は高校野球で甲子園に行き、プロ野球の選手でもあった。

橋本力氏演じる「鈴木」は、世界中のブルース・リーファンにとって、今なお強く印象に残っている敵役の一人だと思う。

橋本力氏のご冥福を祈ります。

 

<関連記事・日本>

産経ニュース
http://www.sankei.com/entertainments/news/171019/ent1710190007-n1.html

毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20171020/k00/00m/060/051000c

朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASKBM7JKKKBMUCLV00M.html

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20171019-OYT1T50059.html

サンケイスポーツ
http://www.sanspo.com/geino/news/20171020/geo17102005030002-n1.html

スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/10/19/kiji/20171017s00041000355000c.html

時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101901052&g=bsb

 

<関連記事・香港>

蘋果日報
http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/new/20171020/1225794/

明報
https://news.mingpao.com/pns/dailynews/web_tc/article/20171020/s00016/1508436263202

 

ウィキペディア「橋本力」

ウィキペディア「ドラゴン怒りの鉄拳」

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https://kengshow.com/2017/10/21/mr_hashimoto/feed/ 0 4353
「香港ミニチュア展」再び行ってきました https://kengshow.com/2017/10/07/miniature_02/ https://kengshow.com/2017/10/07/miniature_02/#comments Sat, 07 Oct 2017 14:56:57 +0000 http://kengshow.com/?p=4134 この記事のつづき(こちら)。

先週の土曜日に続き、また今日も丸の内のKITTEで開催されている「香港ミニチュア展」に行ってきた。

到着はお昼過ぎ。先週よりも混んでいるように思われた。

先週は急きょ私一人で行ってきたのだが、今日はカミさんと行った。

カミさんは香港ファンにしてミニチュアが好きなので、「香港ミニチュア展」はまさに直球ストライクど真ん中のイベント。

私は今回は2回目なので、気ままにアトランダムに作品を見ていった。

見ていくと気づくのだが、来場者の人々が特に感心して見入っている作品というものがある。

来場者が歓声を上げるのは、多くは食べ物のミニチュア。だが、それとは別に、皆、この作品の前で感嘆の声を上げていた。

 

「摩星嶺木屋區〈摩星嶺の木造小屋群〉」(50分の1スケール/作:黎熾明 画像をクリックすると拡大して見られます)

無計画で複雑に入り組んで建てられた住居をリアルに作り込んでいる。パンフレットの解説によれば、アルミ箔のケーキ皿を使って外壁に見立てたという。錆びて朽ちた感じもよく表現されている。確かに渾身の一作。カミさんも感心していた。

 

会場で私の隣にいた人が、この作品を見ながら「これってジャッキー・チェンの映画に出てきたやつみたいだ!」と連れの人に言っていた。

「ジャッキー・チェンの映画に出てきたやつ」とは、すなわち、「香港国際警察」(1985年)のこの場面のことか。

https://youtu.be/dzpWMAcYgzw?#t=9m15s

この映画に出てくるバラックの住宅は、撮影用にセットを組んだのではなく、立ち退きで廃墟となった実際の住居跡を使ったのか。でないとヤケにリアルだし、当時の香港映画がここまで凝ったセットを撮影所の外に作っただろうか。いくらジャッキーの映画だとしても。ただ、これが本当の住居の廃墟だとした場合、クルマが頂上から建物を壊しながら下って走行するというようなことが、はたしてできるものなのか? クルマが走れるようにバラックの中を貫通させて空洞にして道を作っておいた? 昔から謎のまま。

 

話は戻ってミニチュア作品「摩星嶺木屋」。

この作品は、私は今回初めて見た。前回の池袋では展示されていなかった。

今回のパンフレットでは、日本で初めてのお披露目となる作品には「日本初公開作品」との表示が付されている。しかし、この作品にはそれが付いていない。

そこで調べてみた。

するとどうやら大阪会場で初お披露目されていたらしいことが分かった。

こちらのブログを拝見すると、3年前の池袋と同じ年に、大阪でこの作品が展示されたようだ。
https://4travel.jp/travelogue/10868163

 

もう香港には、この作品のようなバラックの住宅は存在しないのではないか。

 

これは私が撮った写真。

山の斜面に張り付くようにびっしりと建っているバラックの住宅。

1986年3月に、私の記念すべき初めての海外旅行で行った、香港旅行のときに撮影したもの。

場所は九龍の郊外なのだが、九龍のどこかが不明。

MTR荃湾(ツェンワン)線の終点の荃湾駅の周辺か、あるいは観塘(クントン)線の鑽石山(ダイヤモンドヒル)駅の周辺のどちらかだ。

今となってはどちらか分からない。

周辺といっても駅から結構歩いたと思われる。

荃湾駅の周辺だったのであれば、それは当時書いた旅日誌によれば3月6日に「地下鉄(MTR)の終点には何があるのだろう」と思って行ってみた結果。

鑽石山駅の周辺だったのであれば、それは同じく日誌によれば明くる日の3月7日に、斧山道に当時あったゴールデンハーベスト・スタジオに行くために最寄りのMTR鑽石山駅で下りて、駅周辺を歩いたときに目に入って撮ったもの、ということになる。

もとのネガフィルムを見れば撮影した順番でいつ撮ったのか分かるのだろうが、ネガをスキャンして順不同にファイルにしてあり、ネガフィルム自体はどっかにしまい込んでいて、撮影の順番が不明。

いずれにしても、こういう住宅はさすがに今の香港には残っていないのだろうな。

2017年10月8日18時30分 追記:本記事をご覧になったツイッターのフォロワーさんから、この写真に写っているバラック住宅の場所を教えていただきました。追って別記事でお伝えします。(追記:記事をアップしました。こちら

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https://kengshow.com/2017/10/07/miniature_02/feed/ 2 4134
投稿記事が1000を超えました https://kengshow.com/2017/09/01/entry1000over/ https://kengshow.com/2017/09/01/entry1000over/#comments Fri, 01 Sep 2017 13:00:56 +0000 http://kengshow.com/?p=3728 当ブログ「香港つめホーダイ」の投稿記事数が、知らないうちに1000を超えていました。

さっきブログの管理画面を見たら、前回の記事がちょうど1000番目の記事だった。

前回の記事というのは「チョイ住みハノイ 再放送されます」。

単なる事務連絡みたいな記事で図らずも1000を迎えてしまいました……。

記事が950あたりを超えたころ、
「1000番目の記事はブログのこれまでを振り返ったお祝い記事にしよう」と思っていたのに。

 

このブログを2006年5月に始めたとき、はたして香港のネタだけでブログを続けられるのだろうか、と思っていたのだが、いざ始めてみると、ネタはいくらでも転がっていた。そのネタで書いたものが面白い記事となったかどうかは別にして、とにかくネタはたくさんあった。

ここのところ「チョイ住み」のことを書いていたので香港から離れていたけど、これまでの1000の記事のうち95%くらいは香港関連のネタだったと思います。中にはかなり強引に香港に結びつけたものもあったが。

思いついて記事が完成しないままストックしてある香港関連の記事も結構ある。ストックしているうちに古くなってお蔵入りしたものも多いが、古くならないものもあって、そういうのはこれまでいくつかアップしてきました。

 

ところで、これまで連載をいくつも思いついて始めてみたものの、一つとして完了したものが、ない。

ゴールデンハーベスト・スタジオ訪問記」は、放置状態のホームページ「香港なんでもケンショウ堂」での記事が未完だったので、それを引き継いで、このブログで連載を再スタートさせた。大幅加筆修正で挑んだのに、またもや未完。

ほかにも「香港みやげスライド」というのもやった。これはNo.34まで続いた。しかし未完。(現在、後述の理由でうまく表示されない画像もあります)

『香港通信』とはなんであったか」などという、もったいぶったタイトルの連載は、ほとんど連載にもならないまま未完。

あ、思い出した。「私の本棚 ―香港本に埋もれて―」というのもやりかけてすぐ未完。(現在、これも後述の理由で一部の画像が抜け落ちています)

これらの連載の未完状態はずーっと心の片隅で気になっているのだが、連載を再開しようかなと思ったときに限って、新しいネタが入ってきたり他に書きたいものが出てきたりで、結局ほったらかし状態が続いている。

個人でやっているブログとはいえ、やっぱりこれではダメだ。

もしかして期待されていた奇特な人がいたかもしれません。お詫びします。

いずれ再開していきます。していくつもりはあるんです。したいんです。

 

このブログは当初、Movable TypeというCMS(コンテンツ管理システム)を使って作っていた。

これがMovable Typeの頃の当ブログ。

今のブログのデザインと比べると時代を感じる。

以前はどのブログを見てもパーツがてんこ盛りでにぎやかだった。当ブログもいろんな所からブログパーツを集めたり、動画を持ってきたりして記事の両側に取り付けた。

しかし私がダウンロードしてサーバーにアップして使っていたこのMovable Typeが、やがて更新の際に頻繁にエラーを起こすようになった。システムの修復にはその都度本当に手こずった。そして何度ものエラーが出てもうダメだと思ったのと同時期くらいに、気がつくとCMSの世界ではMovable Typeに代わってWordPressが台頭してきて、知らぬ間にシェアが逆転していて、世界標準がWordPressになっていた。本屋さんのサイト製作関連本コーナーを久しぶりに覗いたら、店頭に並んでいるブログ製作のマニュアル本はWordPress一色になっていた。そこでそれまで作ったシステムを思い切って捨てて、これまで書いた記事の大引っ越しでWordPressに乗り換えた。これが2年ほど前。

今のブログのデザインは極めてシンプルなものが流行りなので、WordPressにしてからは、当ブログもそれにならった。

ところがこのときの乗り換えでの、MovableTypeからWordPressへの記事のコンテンツの移築で、過去の記事の一部の画像がうまく表示されなくなってしまった。時間があれば一つ一つ修正したいのだが、手つかずの記事が多い。

また、WordPressへの移築を機にトップページのURLを一つ上の階層に上げたため、記事中にある過去記事へのリンクがリンク切れのままとなってしまった。これも修正したいが手がつかないまま。

 

本当は日々の記事以外にも、香港関連書籍を1冊ずつ取り上げて紹介していく独立した構成のページを設けたいのだが、できないままでいる。

 

ところで、当ブログの管理画面を見ると、アクセス数でずっと連綿と上位にある記事があります。

これ。

「2022年、啓徳空港跡地に新空港が開港」
http://kengshow.com/2012/04/01/post_644/

5年前の4月1日にエイプリルフールでアップした、私の妄想から生まれた記事なのですが、いまでも毎日アクセスの上位にある。なんでこの記事が今になってもアクセスされるのか不思議に思ってました。

ところがGoogleで検索してわかった。

「啓徳空港」で検索したら、トップの「啓徳空港 Wikipedia」に続く2番目に、「2022年、啓徳空港跡地に新空港が開港」がヒットした。

 

ということで、当ブログは皆さまのおかげで記事が1000を超えました。

いつもたわいない内容にもかかわらずお立ち寄りの皆さま、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします。

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https://kengshow.com/2017/09/01/entry1000over/feed/ 10 3728
「シン・ゴジラ」のシンガポール版予告編にゴールデンハーベストのマーク https://kengshow.com/2016/09/10/shin_godzzila/ https://kengshow.com/2016/09/10/shin_godzzila/#comments Sat, 10 Sep 2016 04:08:41 +0000 http://kengshow.com/?p=2349 近所の映画館でも昨日でIMAX版が上映終了した「シン・ゴジラ」。見逃してしまった。

政治家はこの映画を見た方がいいとか言ってる人もいて、内容がすごいリアルらしい。

(ネタバレ注意。私は最後までは読んでいません)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/083000015/083100002/
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/plus/spice/20160812-OYT8T50051.html
http://thursday.jp/archives/596

2D版でいいから、今さらながら見に行こうかと思い始めた。(追記。IMAX版も3Dではなく2Dでした)

追記:
9月17日、遅ればせながら近所のシネコンで「シン・ゴジラ」をカミさんと見た。
なんなのこの映画? めちゃくちゃ面白い!
場内は満席。この中に、絶対リピーターがいるとみた。

こういう上映会もあったが、おそらく場内のほぼ全員がリピーター。
https://www.youtube.com/watch?v=t1LNLf2JGLc

追記:
9月17日に見た後、同じシネコン内で今度はより大きなスクリーンでやることを知り、24日に2回目を見た。
17日も24日も、見たのは通常版。

そうしたらその翌々日、「IMAX版を、皆さまのご要望にお応えして全国15館のIMAXで再度の追加上映決定」の発表。
追加上映のそのまた追加上映。同じシネコンにあるIMAXもその15館に入っていた。
IMAX追加上映があることを知っていたら24日に通常版は見なかったのだが。
IMAX版はとにかく見たかったので
10月1日に再々上映が開始されたIMAX版の「シン・ゴジラ」を見た。

結局、毎週末、3週連続で予期せず「シン・ゴジラ」を3回も見ることになってしまった。
またもや早々とネット予約の段階で満席になった。私は予約解禁と同時にベストな席を確保した。

IMAX版ではあるがこの作品は2D。「シン・ゴジラ」のIMAX版は3Dではない。私はメガネをかけて見る暗い画面の3Dが好きじゃないので、この作品が3Dではなくてよかった。

YouTubeで検索したら、「シン・ゴジラ」のシンガポール版の予告編の冒頭で、配給会社のマークにゴールデンハーベストの「G」のマークが出てきた。

「GOLDEN VILLAGE」という会社。ゴールデンハーベストの系列なんだろうか。

(追記:オーストラリアの会社とゴールデンハーベストの合弁企業みたいです。ウィキペディア

ところで「シン・ゴジラ」の「シン」は、「新」「真」「神」と、いろいろと想像させたいらしい。

カタカナだからそういう芸当ができる。

だが漢字だとそうはいかない。

香港でのタイトルは「真・哥斯拉」、台湾では「正宗哥吉拉」

YouTubeで検索すると、各国・地域版の予告編がたくさん出てくる。

日本版 その1

日本版 その2

香港版

台湾版

中国本土版(?)
これも「GOLDEN VILLAGE」配給。シンガポール版も同じか。

北米版
これだけ他とは違う内容の予告編。
タイトルは、まんま「SHIN GODZILLA」となっている。
でも「GODZILLA Resurgence」という英題もあるようだが。

マレーシア版

タイ版(?)

どこ版? これもタイ版?

追記:ここらへんにいくつか他のバージョンがありそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=_q0Q1ENLq7c

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https://kengshow.com/2016/09/10/shin_godzzila/feed/ 2 2349
馮克安(フォン・ハックオン)氏 逝去 https://kengshow.com/2016/04/10/fung/ https://kengshow.com/2016/04/10/fung/#comments Sun, 10 Apr 2016 06:44:27 +0000 http://kengshow.com/?p=1617 さっき、馮克安(フォン・ハックオン)氏が、食道がんのため3月2日に亡くなったということを知った。享年65歳。

PoliceStory+1985-14-b

(写真引用元 http://lamchingying.forumotion.net/t74-lam-s-peking-opera-buddies)

そのアクの強い風貌による名悪役ぶりは、彼の名前を知らなくても多くの香港映画ファンの印象に残っていると思います。

私にとってはフォン・ハックオンといえば、

なんといっても『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年)です。

ジャッキー・チェンとのガラスを使った闘いのシークエンスは、香港のアクション映画史に残るものです。

これです。(彼の登場は1:08あたりから。白のスーツ姿。ただし、これはベストな編集といわれる日本劇場公開版ではありません)


あらためて見てみたら、冒頭の写真は、ヘアスタイルや着ている衣装が同じなので、この映画のときのものらしい。

—————————————-

私は、初めての香港旅行で、九龍に当時あったゴールデンハーベストのスタジオに行きました。1986年3月のことです。

スタジオでは、ジャッキー・チェンの『サンダーアーム/龍兄虎弟の撮影をしていました。

スタジオにはジャッキー・チェンはじめスクリーンで見る俳優がたくさんいました。その中にフォン・ハックオンがいました。

この写真はそのときに撮影したものです。

写真真ん中がフォン・ハックオン。左にいるのは火星(マース)です。

fung_hak_on

この写真は、この映画の一番の見せ場であるクライマックスの、敵のアジトの洞窟でのアクションシーンのリハーサル風景です(あとで日本でこの映画を見て、これがクライマックスだったことを知った)。

フォン・ハックオンが周りの人に立ち回りのアクション指導をしています。

享年からさかのぼって数えると、当時の彼は30代のなかばだったということになります。

私はスタジオで彼を見たとき、彼の名前を知りませんでした。けれども、いつも香港映画で悪役として見てきたその顔は、「あ、あの人だ!」と私が心のなかで叫ぶほど、よく知っていました。

私が見学したとき、彼は俳優ではなくスタッフとして、そしてアクション指導として仕事をしていました。

香港映画の撮影は、俳優が裏方の仕事にもどんどん参加しているということを、私はこのとき知りました。

皆で手分けして、機材を運んだり、ライトの調整をしたり、ワイヤーアクションに使うワイヤーにスプレーを吹き付けて黒くして見えにくくしたりしていました。

ゴールデンハーベストのスタジオは、皆で協力し合ってひとつの作品を作っていく、活気ある、まさに工房といった感じでした。

そんななかで、彼もそのひとりとして、ものすごく熱心に真剣に仕事に取り組んでいました。

私には彼のそのときの姿が強く印象に残っています。

ご冥福を祈ります。

 

蘋果日報の記事(記事中の享年に誤りがあるように思います)

ウィキペディア

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https://kengshow.com/2016/04/10/fung/feed/ 4 1617
黄夏柏氏の「香港戲院搜記」 https://kengshow.com/2016/02/11/mrwong_new_book/ https://kengshow.com/2016/02/11/mrwong_new_book/#comments Thu, 11 Feb 2016 09:56:08 +0000 http://kengshow.com/?p=1294 DSC02485_re

前の記事の続き。

友人、黄夏柏(Wong Ha Pak)氏が出した「香港戲院搜記」の2冊。

今回も、私は私の撮った数点の写真と資料で少し協力しました。

香港の古き良き映画館について詳細に書かれた本です。

映画館のことはもちろん、手描き看板や新聞広告など、当時の様子を写真とともに解説しています。

私は、1980年代後半に撮った映画館や看板の写真を提供しました。

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香港の本は、本文ページのデザインがなかなか凝っています。

 

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まだ日本人が「香港映画」を知らなかったころの映画館や看板。

 

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これは私が1986年に撮った在りし日の普慶戲院。油麻地にありました。

 

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佐敦道沿いにあった快樂戲院。このはす向かいにはゴールデンハーベストの直営館、嘉禾戲院がありました。この一帯は映画館がたくさん大通り沿いに建っていました。どれも座席数は1000を超え、2階席がありました。私もこの界隈の映画館で香港人に交じってたくさんの映画を観ました。

 

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これは洋画の広告。

 

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パンフレットやチラシ類。

 

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巻末には、歴代の香港の映画館のリスト。香港最初の映画館をはじめ、各映画館の総座席数や開館年や閉館年などのデータが載っています。

私が参加していなかったとしても、本屋さんでこの本を見つけたら絶対に買っていた1冊です。

日本からは、ネット書店「香港書城」で買えると思います。以前、私はここで香港のイラスト集を買いました。
https://www.hkbookcity.com/showbook2.php?serial_no=964627

いまは、香港も東京も、シネコンの時代。

かつて、香港には大通りのあちこちに一戸建ての大映画館がありました。

この本は香港の街が映画館であふれていたころのことを思い出させてくれる貴重な1冊です。

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https://kengshow.com/2016/02/11/mrwong_new_book/feed/ 2 1294
私の本棚 -香港本に埋もれて- <その2> https://kengshow.com/2015/04/29/post_872/ https://kengshow.com/2015/04/29/post_872/#comments Wed, 29 Apr 2015 10:56:52 +0000 http://kengshow.com/2015/04/29/post_872/ hondana02.jpg

 <その1>からのつづき。(こちらが<まえがき>

 「私の本棚」、連載の第2回目。

 前回からだいぶ日にちがたってしまいました。

 毎回、香港本の背表紙の写真を載せていきます(写真はクリックすると拡大します)

 上の写真は、前回お見せした段のすぐ下の段になります。

 本棚の、手前のスライド棚ふたつのうちの、左のスライド棚の上から3段目。

 ここにも上の段と同じくソフトカバーの本が入っています。

 ここに並んだ本の中で面白いのは、なんといっても右から7冊目の

 谷垣健治氏の「香港電影 燃えよスタントマン」(小学館1998年

moeyo_stantman.jpg
 谷垣健治氏は、ジャッキー・チェンに憧れて丸腰で香港のゴールデンハーベスト・スタジオに乗り込み、そこで遭遇したジャッキー御大に自分のアクションを披露して売り込んだという、バイタリティにあふれた人。(そのとき、ジャッキーには体よくあしらわれてしまったとのことですが)

 その谷垣氏は今や日本での押しも押されぬアクション監督の第一人者です。

 ウィキペディア「谷垣健治」

 それまで日本にはなかった「アクション監督」というものを香港から凱旋で持って帰ってきて日本映画史上のエポックメイクとなった、まさにキーパーソンと言えるのが谷垣氏です。

 香港に徒手空拳で乗り込んで、現地で起こったいろんなエピソードは、感嘆するし、笑えるし、とにかく谷垣氏の魅力がビシバシ伝わってくる本です。

 香港映画が製作される様子がすごくよくわかります。

 外国人(日本人)の目から見た、香港映画の製作現場。

 中には日本やハリウッドの製作現場と比較しているところもあって、その彼我の違いが浮き彫りにされています。

 まだ中国政府や資本の影響が今ほど大きくなかった、古き良き時代の香港映画界のお話です。

 谷垣氏は何度か私のサイトの掲示板にも書き込んで下さいました。

 この本はamazonで中古本が手に入るようです。(こちら)

 続編とも言える「アクション映画バカ一代」(洋泉社/2013年)というのもあって、こちらは新品が手に入ります。
 (こちら)
 

 <その3>につづく。

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https://kengshow.com/2015/04/29/post_872/feed/ 2 1129