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 きのう仕事で横浜の、たまプラーザ駅近くに住む人に会いに行きました。たまプラーザは東急田園都市線の住宅地です。いわゆる郊外のかつての「新興住宅地」というのでしょうか。ここはたしかTBSドラマ『金曜日の妻たちへ』の舞台として話題になったところです。
 ここに来るのは20年ぶり。駅を降りて、時間に余裕があったのであたりを見たら、なにか香港の郊外の駅前に来たような錯覚を覚えました。香港禁断症状か?
 あるいは郊外の一歩手前の、MTR樂富駅の周辺のような。
 日本の首都圏の郊外駅周辺と、香港の郊外駅周辺の大きな違いは、日本が一戸建ての住宅で成り立っているのに対して、香港はやはりマンションで構成されていることです。
 前から不思議なのですが、どうして香港はマンションが好まれるのでしょうか。上に挙げた樂富駅周辺は郊外ではないからわかりますが、新界に行けば、土地だって多少はあります。いくつか一戸建てやテラスハウスの開発住宅地があるようですが、それでも、マンションがメインです。土地も東京より高いでしょうが、香港島や九龍市街地に数億円のマンションを買えるようなお金持ちの中に、郊外に一戸建てを求める人がもう少しいてもいいはず、と日本人の感覚だと思います。マンションの快適性はわかるのですが。
 駅周辺は当然、2階建ての一戸建てを10軒建てるより50階建てのマンションを一軒建てるほうが理にかなっているでしょうが、車で行く離れたところに、もっと一戸建てがあってもよさそうなものです。そもそも香港人の嗜好が我々とは違うんでしょうけど。大昔からのいくつかの集落は例外として、一戸建てをほとんど見かけません。香港人の住宅に関する感覚を知りたいです。