本来は、きょうの記事は、きのう書けなかった香港映画祭のオープニングセレモニーや、上映された映画 『鐵三角』 の感想を書こうと思っていたのですが、きょう、思わぬハプニングがあったので、そのことを。
 タイトルにあるとおり、ツイ・ハーク氏に会ってしまいました。
 きょうの香港映画祭の上映は午後3時の『父子』です(そのあとが 『男兒本色』)。用事があって時間ギリギリになったので、足早に会場のオーチャードホールに向かって、渋谷109の横、文化村通りをズンズン歩いていたら、雑踏の前方に、銀髪&サングラスの人が……。
 最初は 「似た人」 だと思って私はさらに会場に向かってズンズン歩いていきましたが、この人物とすれ違うころには 「ああ、こりゃ多分、ツイ・ハークだ!」 と心の中で叫びました。
 すれ違って私は10メートルほど進んでしまいました。で、背中にツイ・ハーク氏がいることをドキドキ意識しながらもそのまま行ってしまおうかと思ったのですが、ここで私の心は自分が渋谷にいることを忘れ、「香港モード」にカチッとスイッチが入ってしまいました。「このまま行ってしまったら、後悔する…」。
 香港モードとは、「香港の街中で有名人に遭遇したら、躊躇せず前に進んで、サインをもらって写真をお願いする」ことです。これは、結果としては啓徳空港で見かけたとき怖そうだったので足が前に進まなかったアンソニー・ウォンさん以外には実行してきました。
 私は意を決してくるりと回れ右して、その銀髪&サングラスの人物に向かってズンズン進みました。
 すると、5メートル手前くらいで、銀髪&サングラスの人は、私の顔を見て、「ウン?」―――「あ、ファンかな?」という感じ。私の勝手な推測ですけど―――と微笑んでくれたので、私は、「ああ、こりゃホンモノのツイ・ハークだ!」と確信して、彼の前に進み、ここで私の心は香港にいるモードに完全に入って、
 「すみません、ツイ・ハークさんですか?」
 と、聞くと、
 「YES!」
 とのことでした(!)。で、この写真。OKをいただいたので撮影させていただきました。ツイ・ハークさん、プライベートの時間にスミマセン!
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 で、握手してサインしてもらいました。
 紙がなかったので、きょう上映される2本 『父子』 と 『男兒本色』 の合間に時間つぶしで読むために持参していた本のカバーに。ジュンク堂書店のカバーです。
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 私は、ツイ・ハーク氏にお礼をして会場に向かったのでした。
 で、下は香港映画祭会場のオーチャードホールのロビーにある、サインの書かれたパネルです。昨日のレッドカーペットでゲストの面々が書いたサインがここにあります。私は、あらためて、昨日ツイ・ハーク氏が書いたサインがどこにあるか探しました。すると……。
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 あ、サインの筆跡が一致した! やっぱり、さっきの銀髪&サングラスの人は、ホンモノのツイ・ハーク氏だったんだ。いや、実は、さっきの銀髪サングラスの人が99%ホンモノのツイ・ハークだと思っていたのですが、サングラスだったので、一抹の不安があったのです。でも、一致した~! これ、一致してますよね?(笑)
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 香港映画祭については、以前の記事ですでに書いたように、オープニングセレモニーの舞台挨拶で生ツイ・ハークのお顔を拝見することが、私の今回の一番の期待でした。きのう、それは遠く2階席からでしたが実現できました。が、まさかあくる日、街中でじかにツイ・ハーク氏とお会いできるとは思ってもみませんでした。
 遭遇したとき、彼の横に広東語を話す方が何人かいらっしゃったのですが、その雰囲気から、お仲間と渋谷の街中を散策していたような感じでした。
 いやー、でも、まさか御大と街中で遭遇するとは思ってもみなかったので、さすがに足が震えました。