mathematics.jpg 先日、世界の59ヵ国・地域の小学4年生と中学2年生の学力国際調査の結果が発表されて、テレビや新聞で報道されていました。写真は12月10日付の朝日新聞。

 「日本の学力低下に歯止めがかかった」「いやそう考えるのは時期尚早だ」というのが今回の結果についての我が国での注目ポイントらしいですが、ウチは子どもがまだ小学1年生だし、私はやっぱり香港の結果に目がいってしまいます。

 上の赤丸が香港で、青丸が日本。香港が日本を上回っているのが多いことに注目! 最新の2007年なんか小学4年生の算数は香港が堂々の第1位です。

 香港は住宅事情が悪く、勉強部屋のない子どもがたくさんいます。以前、啓徳空港があったとき、冷房の効いた空港ロビーに勉強道具を持ってきて勉強している子がたくさんいたとききます。妻にそのことを話したら、「香港ではマクドナルドでもよく中学生が宿題をやっているのを見た」と言ってました。

 そんな厳しい環境のなかで、この香港の成績はすごい立派なのではないかと思ってしまいます。ただ、日本でも難関私立中学に入る小学生が勉強部屋があるのに意外と食卓で受験勉強をしていたという例が多いそうなので、住宅事情と学力はあまり関係ないのかもしれませんが…。

 ところで、この表を一見すると香港やシンガポールや日本や韓国や台湾ばかりがランキングされているので、アジアの中だけでの調査だと勘違いしてしまいそうです。ところが、最初に書いたように調査対象は「世界59ヵ国・地域」です。表の下の方にアメリカやイングランドなどの名前もありますから、調査対象国には少なくとも欧米も入っているのです。私はアジア5ヵ国・地域の学力の高さに驚いてしまいます。

 ところで、なんでインドが一度も数学でランキングされていないのでしょうか? 調査対象国に入っていないのでしょうか?