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 自主制作CDに近い素性のものですが、以前から欲しかった「男たちの挽歌」のCDを手に入れました。

 このCDは、「男たちの挽歌 オリジナルサウンドトラック&スコア セカンドエディション」のデジタルリマスター盤です。

 すでに私は限定版のファーストエディションというか初期盤を、たまたまリリース直後にタワーレコードで見つけて手に入れました。しかしこの初期盤には抜けている曲がありました。

 これを補完して再リリースしたセカンドエディションです。私はこれが欲しかったのです。しかしその存在を知ったときにはすでに絶版。ヤフオクでは高値が付いていたため手が出ませんでした。

 ところが、おととい、何気なく検索したら、なんとこのセカンドエディションがデジタルリマスター盤として再版されており、普通にアマゾンで購入できるではありませんか!! 見ると、発売から2年近くたっている……。こんなものが出ていたとは知りませんでした。

 アマゾン「男たちの挽歌」CD

 さっそく注文して本日届いたというわけです。

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 ジャケットの裏面。自主制作っぽい雰囲気です。「Made in TAIWAN」です。

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 これが中身。CD以外にはライナーノーツとかブックレットとかそういうものはいっさい入っていません。でも、収録曲の出来はいいと思います。

 ところで初期盤に入っていなかった曲のうち、私が 「あああ、入っていないのか!」と残念に思ったのは、2曲。

 そのひとつは、劇中、料亭で流れる「免失志」という歌謡曲と、その直後の銃撃戦で流れる、アメリカ映画『バーディ』から流用(無断借用?)された曲です。

 そこで私はまず、「免失志」の入ったCDを香港の廟街の露店で見つけて買い、そして『バーディ』の絶版サントラCDを図書館で見つけて借りダビングして、苦労してなんとか自分で補完したのです。

 しかし、あっさりセカンドエディションにこの2曲は収録されました。ファンからの要望も多かったのかもしれないし、制作した人も初期盤でのこの2曲のヌケが気になっていたのかもしれません。

 このCD、多分、版権はクリアしていないと思われますし、製造枚数も少ないでしょうから、在庫限りでいきなり絶版になるかもしれません。

 公式のサントラ盤が存在しない『男たちの挽歌』。ちなみに初期盤は、ジョン・ウーやチョウ・ユンファが気に入って持っているとか。

 なお、このCDは「オリジナルサウンドトラック盤」ではなく、「オリジナルサウンドトラック&スコア盤」です。映画のサウンドトラックを音源とした部分と、オリジナルスコアによる再演奏の部分が混在しています。

 しかしそもそも映画音楽CDの「オリジナルサウンドトラック盤」は、再演奏のものが多く、たとえば『燃えよドラゴン』のオリジナルサントラ盤も、メインタイトルなどは実際の劇中に流れるものとは大幅に違いシンセサイザーを強調してエキセントリックなものになっていますし、『ロッキー4』の試合中の音楽などは、CDではその旋律までが劇中とはまったく違ったものが収録されています。

 そういうことを踏まえると、この『男たちの挽歌』のCDは映画フィルムのサウンドトラックにかなり忠実な、オリジナルサウンドトラック盤と同等の内容だと言っていいと個人的には思います。

 『男たちの挽歌』の音楽に関しては、過去の記事もご参考ください。

 あの『男たちの挽歌』も他の映画から音楽借用

 『男たちの挽歌』で流れる中国歌謡曲

 『男たちの挽歌』オリジナルスコア盤セカンドエディション