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 図書館で予約していた沢木耕太郎の「深夜特急ノート 旅する力」の順番が回ってきて、やっと借りることができ、読みました。

 「深夜特急」を読んだ人にはおすすめです。香港のこともほんの少しですが出てきます。沢木耕太郎は長い旅の最初に訪れた香港にハマっていたんだな、と改めて思いました。

 この本では、「深夜特急」で10年も前の旅をなぜ事細かに克明に書くことができたのか、読者の一部から疑念の声もあったことに対しての、その回答というか、タネ明かしというか、執筆の舞台裏も書かれています。

 私としては、その「回答」を読んでも、それでもなお、「深夜特急」には創作があるのではないか、と思うのですが、でも、だからこそ楽しく読めたし、紀行文としての名著だと思っています。

 図書館では予約が多く入っているので借りるまでに時間がかかるかもしれませんが、興味のある方はどうぞ。