前回からの続き、今回は<No.9>。傷がいくつかついていたので修正しました。写真をクリックすると拡大します。
「No.9
天星碼頭中環夜景
スタ-フ工リ-の夜景
NIGHT VIEW OF STAR FERRY.」
フェリーの「ェ」が漢字の「工」になっています。スターやフェリーの音引きも「ー」ではなくハイフン「-」となっています。
これは私が2006年に撮った写真です。
スライドと比べると青い矢印のところ、「CENTRAL,WANCHAI」が追加されています。
行き先の2つを書き足したのでしょうが、ちょっと蛇足な感じもします。
九龍サイドから香港島に行く、ということなんだから、単に「THE “STAR” FERRY TO HONG KONG」だけのほうがずっとカッコよかったのにと思ってしまいます。
(いまはもうなくなってしまいました、中環の旧碼頭の建物のどこかに「THE “STAR” FERRY TO KOWLOON」と書かれてあったのでしょうか。私は記憶にありません)
あと、屋根のところに、いまではエアコンの室外機が置かれています。それと矢印の左下には侵入を防ぐための扇子状のネズミ返しのようなものも付いてしまいました。こうして見比べると碼頭ひとつとっても昔のほうがシンプルでやっぱりいいです。
スライドに写っている香港島の夜景のネオンサインを見ると、識別できるのは、「Mercedes Benz(メルセデス・ベンツ)」、「Sun Miguel(サンミゲル)」、「SANYO(三洋電機)」。
SANYOの左にあるのは、白くとんでますが右の文字が「Y」の形なのでおそらくで「SONY」ではないかと思います。さらにいちばん左の端っこは、欠けていますが「味の素」ではないでしょうか。
また、これらに混じって「GRUNDIG」というのが見えます。
GRUNDIGとは見慣れない名前なので検索したら、ドイツの家電メーカーでした。「グルンディッヒ」というらしい。<メーカーサイト> <ウィキペディア>
家電王国日本で売られている日本以外のブランドの欧米の家電製品といえば、私は一部のオーディオやコーヒーメーカーやシェーバー、最近では掃除機くらいしか頭に思い浮かびませんが、「世界のショールーム」と言われた香港ではスライドの写真の1960~1970年代頃はドイツはじめ欧米の家電メーカーなどもたくさん上陸していたのかもしれません。
そういえば、初めての香港(1986年)で私が泊まったフォーチュナホテルの部屋のテレビが、ドイツ(当時西ドイツ)の「テレフンケン」のでした。たまたま何かの本でこのメーカーのことを知っていたので、初海外の私は「やっぱり日本とは違うんだなあ、外国に来たんだなあ!」と感激しました。
たまたまきょうの朝日新聞朝刊の9面アジア欄に、「電飾、中国勢隆盛」と題して香港島のネオンサインについての大きな記事が出ています。かつては日本企業が香港島の電飾の主役だったのに、今では、尖沙咀から識別できる看板は、日本企業の6社に対して中国勢は14社らしいです。うーむ。日本企業、減った。
記事によると、このネオンサインの看板、「好立地だと場所代は年1500万香港ドル(約2億円)前後」とのことです。
私は日本のメーカーの看板を見るのが好きだったので、日本企業の看板が少なくなったのはちょっと寂しいです。
ところで、ネオンサイン、今ではネオンじゃなくてLEDを使っているのかもしれません。
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