Googleのストリートビューで香港の街をぶらつくと、たまに「ああ、そうか」と発見することがあります。実際に現場を歩いていても気がつかないかもしれない。

 たとえば、これ。

 ちょっと前にストリートビューで深水埗をぶらついていて発見。


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 この建物はどう見ても、もとは映画館ではないだろうか。

 と、思ったまま確認せずそのままにしていたが、今回「黄金戲院」の位置を確かめるために地図を見て判明しました。

 前の記事に載せた1991年版の地図を見たら、「黄金」のならびに「新樂」と表記されています。

 この建物は「新樂戲院」という映画館だったようです。

 「香港街道地方指南」の95年版(95年2月発行)まではこの映画館が載っていましたが、97年版(97年3月)では消えています。その間に閉館になったのだと思います。

 当時の「新樂戲院」の画像がないか検索してみましたが見つかりませんでした。

 それにしても上のストリートビューの景色。

 窓のないこの外壁に、かつては手描きの色とりどりの上映映画の大看板が掲げられていたのでしょう。

 それが、いまじゃ単なる「壁」!

 なんという殺風景な景色だろう。