コクピットから見た、香港の今はなき啓徳空港への着陸シーンを、YouTubeから。
九龍の街の中に突っ込んでいきます。
滑走路の背後に山があり、直進して降りることができない。そこで啓徳空港へは山を避けて斜めから近づき、着陸直前に右急旋回を必要としました。これがいわゆる「香港カーブ」。
こちらは雨の中の着陸。ワイパーが動いている。
ドイツのルフトハンザ機のコクピットから。
夜の着陸。 しかも啓徳最後の夜らしい。
こちらは固定したカメラから見た映像。(映像埋め込み不可のためリンク張ります)
https://www.youtube.com/watch?v=wFZFFFRBejw
ほかにもあります。
前回の映像で登場のアリタリア機の強引な着陸を、
今度はコクピットから見た(ように編集した?)もの。
https://www.youtube.com/watch?v=kr0lkD4twRk
着陸の瞬間、操縦士が「ノー!」と言っていて緊迫感があります(乗客はそんなこと知らず)。
以前、九龍城地区の街で頭上を通過する航空機を何機もビデオに撮影したことがあります。
位置的には、香港カーブを終えた直後、いよいよ滑走路に照準を定めたあたり。
そのとき初めて知ったのですが、香港カーブを終えて着陸の直前なのに、飛行ルートが機体によってバラバラでした。
私はてっきり、滑走路の手前には、空の上に見えないレールというか道でも敷いてあって、どの飛行機も その上を寸分違わぬ感じで着陸までのルートとして飛行するのかと思ってました。
でも全然違ったので意外でした。
だからビルの谷間でビデオカメラを構えていて、ジェット機の金属的な爆音が本当に意外なほど直前まで聞こえてこず、ルートがバラバラなため頭上のどこから機体が現れるか見当もつかず、フレームに機体を納めるのに苦労しました。
急旋回の香港カーブが、その後の着陸直前のルートをアバウトなものにしてしまったのでしょうか。
各パイロットや航空会社によって香港カーブのやり方にクセでもあるんじゃないかと思いました。
深く入って急旋回とか、早めに旋回を始めて大きくラウンドするとか、パイロットによるそういうクセ。
そういえば、キャセイ航空が、さすが地元の意地を見せて、当時 大胆な香港カーブをやっていたというようなことを、聞いたような記憶もあったように思います(あいまい)。
話はもどって、こちらはいろいろと編集して視点を切り替えたように見せたもの。
で、こちらは啓徳空港から飛び立つ、離陸編。
客席の窓から見た着陸、先日紹介したほかにも見つけました。
もはや伝説となり香港史に燦然と輝く啓徳空港。
……そして、こちらは新しい空港(チェクラップコク国際空港)の着陸。
あまりにもスムーズでスマートな、美しい着陸です。
でもやっぱり新空港よりも、いまはなき啓徳空港の方が、「ザ・香港!」。
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