台湾の話は、次回。
パソコンで聴く音楽が枯渇したので、CDから何か取り込もうと思い、CDラックを漁っていたら、懐かしい曲に遭遇した。
さっそくパソコンに取り込んで聴いてみた。
艾敬(アイ・ジン)の「我的1997」。
私の1997。
ウィキペディアを見た。この「我的1997」は1992年の曲。(こちら)
1992年は、いまから24年前。香港はイギリスの植民地。
その当時、5年後に控えていたのが、1997年の「香港返還」(香港回収)。
当時の中国本土の女の子の、もうすぐ中国に帰ってくる憧れのHong Kongのことを想う気持ち――を綴った「我的1997」。
イギリス植民地の香港が、いよいよ中国に帰ってくるよ!
そして今は2016年。
1997年の返還から早くも19年が経過。
去年、そして今年の、キナ臭い香港の現状。
年々中国共産党の締め付けがひどくなる香港。
「我的1997」は私がすごく好きな曲だった。
広東語に比べると、艾敬の中国語の歌はすごくまろやかで耳にやさしい。
なんか、とろけそうだ。
けれども、だからこそ、今の香港の現状を見ると、
当時のビデオクリップがめちゃくちゃ不気味に感じてしまう。
曲の最後の最後に繰り返される
「イージョウジョウチー、イージョウジョウチー(1997、1997)」が
このCDを買って最初に聴いたときとは違う意味に聞こえてしまう。
香港が中国に、なんか飲み込まれそうだ。
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