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きのう、小学1年生の息子が入っているサッカークラブの練習が雨で流れたので、東京ビッグサイトで開催されている東京おもちゃショー2008に家族で行きました。昨年は仕事で私は行けなかったので2年ぶりです。なんか例年よりもものすごく混んでました。天候がはっきりしなかったのでディズニーランドなど屋外へのお出かけを見合わせた人々がこちらに流れてきたのではないか、とは妻の分析。無料だし。

人ごみでまっすぐ歩けない会場内を歩きながら香港のメーカーの出展がないかと探していたら、「HotToys」というメーカーのブースがありました。大人向けのフィギュアを製造しているメーカーです。以下、同社ブースでもらってきたカタログに載っている数々のフィギュアから、香港の俳優のものをピックアップ。

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左が「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」のチョウ・ユンファです。

 

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こちらは「役名状」の、右がアンディ・ラウ、左と真ん中は金城武。最初、「いずれもアンディ・ラウ」と書きましたが訂正(汗)。

 

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一番右のアンディ・ラウの顔の部分のアップ。目を細めて遠くから見てみてください。こういうフィギュアでスターが扱われる場合、あまり顔が似ていないことが通例です。でも、これは相当イイ出来です。かなり似てますよね? 美男子です。

 

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小さくすると、激似です。本人の写真みたいです。フィギュアマニアだけではなく、アンディ・ラウのファンにも見逃せないのではないでしょうか。もしブルース・リーのフィギュアをこのメーカーが作ったらぜひ見てみたいです。

 

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ついでに、これ。これは『バットマン』に登場するバットモービル。全長73cmの大型モデルです。家に帰ってカタログを見たら売り物として載っていたので驚きました。会場に展示してあったのですが、まるで博物館の展示模型(こういうのを「博物館クラス」っていうんですか?)といえるくらい出来がいいので、てっきり非売品の集客用ディスプレイだと思ってました。価格は4万9000円。これを高いとみるかどうかは、買う側次第ですね。

 

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この方がHotToysの創設者、ホワード・チャン氏。HotToysは2000年に設立されました。

HotToys Japan HP : http://www.hottoys.jp/

ヤフー香港で検索したら「玩具狂熱」という名前で出てきました。

本社HP「玩具狂熱」 : http://www.hottoys.com.hk/

「香港トイ」といえば、昔は欧米や日本のおもちゃメーカーの下請けというイメージでしたが、最近はマイケル・ラウなどによりデザインされた香港フィギュアが脚光を浴びました。以前、マニアックな店が集まる中野ブロードウェーに行ったら、香港フィギュア専門のお店もありました。

また、今回のおもちゃショーとは関係ありませんが、プラモデルの世界では、ドラゴンモデルズという香港のメーカーが、ミリタリーモデル(戦車とか)のマニアの間では有名です。

1970年代までに勢力を誇っていたアメリカのモノグラム社などのミリタリーモデルを、日本のタミヤが駆逐する形で王座に座り、以降長らくミリタリーモデルといえば日本のTAMIYAブランドの独占状態でした。そこへ、何年前ころかはよくわからないのですがドラゴンモデルズというメーカーが登場し、精巧なキットを数々とリリースして話題となりました。

このドラゴンモデルズは、タミヤの作らないモデルを穴を埋める形で企画してきました。以前、ドラゴンの社長インタビューを模型雑誌で読んだら、社長は「タミヤには尊敬の念を持っている」というようなことを言ってました。(ドラゴンのことは最近刊行された「100%香港製造」にも載っています。)

タミヤのプラモデルは、その精巧さや製品としてのセンスの良さにおいては日本や世界の他メーカーの追随を許しませんでした。しかし、最近はコンピューターによる製図や金型作成など製造技術の発達によって、新興メーカーも企画力があれば一流メーカーの製品に遜色ないものを作ることが昔よりは容易になっているのだと思われます。

で、話が脱線しましたが、以下、今回の東京おもちゃショー2008の風景。

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たくさんの人。エスカレーターに乗るにも柵に沿ってジグザグに進まねばならず、ディズニーランドみたいです。

 

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タカラトミーのブース。壁の向こうが会場です。これは午前の風景ですが、午後になると列がぐるっとブースを取り囲んで最後尾はショー会場の外にまで及びます。トップメーカーのブースだけに、これひとつでデパートの催事場のイベントがすっぽり収まる規模です。

 

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タカラトミーのライバル、バンダイのブースでひときわ目をひいたウルトラマン。

 

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なんと、ウルトラマンのフィギュアで作られています。

 

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つま先の部分。

 

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同じくバンダイ。『ゴーオンジャー』のディスプレイ。

 

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ゴーオンブルーのアップ。顔の黒い部分はゴーグルという設定なんでしょうが、ここをいったん「口」だと思ってしまうと、上のライトが目に見えて、おかしな顔に見えてしまいます。口をアングリと開けてます。最初にこの顔をテレビで見て笑ってしまいました。ちなみに小学校1年生の息子は、この2月から始まった『ゴーオンジャー』への食いつきがいまひとつで、幼稚園卒園と同時に戦隊シリーズからも卒業して、見向きもしなくなりました。

おもちゃショーに行っていつも頭に思い浮かぶ言葉は、「ああ、当てに行ってるな」です。新製品のプロモーションを見ていると、大ヒット狙いの「一発当てよう」という意気込みを感じます。どの世界も大変です。

会場の東京ビッグサイトには今年はクルマで行きましたが、空いている駐車場にたどりつくまで大変でした。こういうのはやっぱり電車を使ったほうがいいです。

おととしのおもちゃショー2006と比べるとマニアックなメーカーの出展が少なかったようで私としては残念ではありました。ちなみに東京おもちゃショー2006にはこんな香港のメーカーの出展がありました。【ココ】