hkidwar.jpg私がよく行く区立図書館には、リユース本コーナーがあります。図書館所蔵で不要になった書籍や、家庭で不要になって持ち込まれた書籍がここに並んでいます。欲しい人は無料で自由に持ち帰れます。

きのう図書館に本を返却しに行った帰りがけに、このコーナーを覗いて何かないか物色したら、小説本「香港独立戦争 下巻」というのが置いてありましたので、救済してきました。

中国に香港が返還される直前に日本で起きた「香港ブーム」に乗じて出版された本が多数ありましたが、この本もそのうちのひとつです。中央公論社による1997年1月の発行です。読んでないからわかりませんが、題名から察するに、香港が中国に返還されるのではなく独立する方向に向かい、そのために起きた戦争(どことどこの?)を描いたものだと思われます。

この本の上巻を私は持っています。11年前、銅鑼灣のそごうの旭屋書店(アレ?紀伊國屋書店でしたか?)の店頭に平積みで置いてあったので、ホテルで夜にでも読もうかと思って買ったのですが、深夜サンミゲルビールを飲みながらモノクロの古い香港映画をテレビで観ることを至福としていた私が読むわけもなく、最初の1ページだけ目を通してそのまま日本に持って帰りました。

その後、読もうにも下巻を持っていなかったこともあって、おそらくその下巻も絶版になっているだろうし古本を探す気力もなく、上巻はずっと本棚の中に入ったまま、その存在も忘れてました。

ということで11年のときを経て下巻が予期せぬところでタダで手に入り、「ヤッタ!」と喜んで図書館から外に出たら、道路に停めておいた我が愛車から駐車監視員2名の立ち去る姿があり、近づいて見たらフロントウインドウにこんなものが貼ってあったから、ゲゲゲッ!です。駐車違反のステッカーです。

forbidpk.jpg

昨年ウチを引っ越して図書館が少し遠くなってしまい、現在は自転車で10分くらいのところに図書館があるのですが、きのうは雨が降っていたので自転車はやめてクルマで行ったのです。

たった5分路上に停めていた間に、やられてしまいました。普段は路上駐車なんかしないのに……。印字してあるのを見たら、路上駐車確認開始時刻から違反成立の印字の時刻までわずか3分です。……3分。リユース本コーナーを覗かずに本の返却だけですぐ図書館を出たなら、おそらく違反ステッカーは貼られてなかったんじゃないかと思います。

でもまあ、とにかく、たった5分でも駐車違反をした自分が悪いのです。

法律が改正されて路上駐車が厳しくなったことは知っていましたが、以前から私は必ず有料駐車場か路上パーキングにきちんと停めてきたので、違反には無縁でした。いや、私が品行方正なドライバーということではなくて、単に、違反金が怖かったのです。大昔に痛い目にあったので。ということで今回の駐車違反は10数年ぶりです。

ステッカーには「放置駐車」とあります。放置なんかしていないのに。家に帰って、ネットでちょっと調べたら、放置駐車の違反金は1万8000円とのことです。そのあと警察署に電話して聞いたら担当の方が、2週間ほどで通知がくることや反則金と違反金の違いや支払いのシステムを懇切丁寧に教えてくれました。

中古本の「香港独立戦争 下巻」、結局1万8000円でのお買い上げとなりました。こうなったら、もう読むしかありません。11年前に上巻を買っといてよかったです。

ところで、放置駐車の違反金の金額を調べるため、Googleのツールバーに「放置」と入力したら、いきなり候補のキーワードで「放置プレイ」というのが一番上に出てきました。オイオイ。