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 夕方、新宿の紀伊國屋書店新宿南店に行き、『いつも香港を見つめて』を買いました。

 この本屋さんはたいへん大きいですが、発売(6月25日)から少し経っているからか、この本は平積みではなく棚ざしで1冊だけありました。それをゲットしました。5階の国際情勢のコーナーです。

 正直いうと、書名に『往復書簡』と付いているのが、私は好きではありせん。著者がどんな人物であろうと、いや、もう少し正確にいえば、著者が「よっぽどの人」でない限り、たとえそれが当初から出版を前提にしたやりとりだったとしても、表題で「往復書簡」と銘打ち、単なる「手紙」を披露してそれに売価を付けて本にしているということに傲慢な感じがしてしまうのです。「往復書簡」というのが、編集の構成上の演出だとしても。きっちり読者に向けて書いてほしい。そこまでいうならこの本買わななければいいじゃん、ということになりますが、そこは中身が「香港」に関することなので、すみません、買ってしまいます。 

 いかにも硬そうな本なので、はなっからパスという人も多いとは思います。私も、価格が2520円と高いし、「往復書簡」なので、どうしようかなと思いました。が、迷いつつも目次を見て、買ってしまいました。

 私が買う決断をしたきっかけとなった「目次」の項目を転記しておきます。(往復書簡なので、それぞれの項目に、「四方田犬彦から也斯へ」あるいは「也斯から四方田犬彦へ」というのが入っていますが、ここでは省略します)

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「女王陛下とブルース・リー」

「香港の食べ物」

「島とフェリーボート」

「盛り場の再開発」

「旺角と新宿を比較する」

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 全部で12ある章立てのうち、私が買うきっかけとなった目次の項目は以上です。これを見る限りでは、香港ファンには面白そうですよね?

 私は、店頭でこの目次を見て買ってしまいましたが、面白いのかどうか、いまだに不安です。個人的にはやはり「往復書簡」ということにひっかかりを感じますし未読ですので、自信をもっておすすめはできません。私など、個人的には、表題に「往復書簡」と入れたら、本来なら買ってくれるはずの対象読者が興味なくして、結果、購買者の数を減らしてしまうと考えるのですが、どうでしょうか? でも、読んでもいないので、何ともいえません。往復書簡であることを生かした中身なら、ごめんなさいです。読んだあと(当分先になると思いますが)このブログでまた書きます。

 ご興味のあるかたは、本屋さんに行って現物を手にとってみてください。あるいは図書館で注文してみてくださいませ。