香港のトラムファンの友人、Joseph先生から珍しいトラムの写真がメールで送られてきました。
深夜に走る、線路メンテ用トラムです。車両ナンバーは「200」。トラムは、たしか現在の車両ナンバーはNo.1からNo.170あたりまでなので、200番台は、番外というか作業車のナンバーということかもしれません。
2階の後部、オープンとなっている部分が、スロープになっているのがわかります。ほかの車両にはない特徴のようです。
同じNo.200、もう1枚。
向こうのほうにテールランプをつけた停車中のタクシーが1台。街灯に照らされた路面。ただ1台走るトラム。真夜中の香港島の雰囲気が伝わってきます。
Joseph先生のメールによれば
「車両No.200は作業車です。1956年に造られましたが一度解体され、1997年に新しい1台がリビルトされました」
とのことです。
Joseph先生には聞いていませんが、このトラムが線路のメンテをどう行うのか知りたいところです。単にメンテ用の工具を積んだ車両なのか。あるいは、走ると自動的に線路の状態がチェックできたりするのか。
ところで、上の写真では、車両正面の行き先掲示のところが白くとんでいます。何が書いてあるのか気になりました。
そこで画像編集ソフトでこの部分をグリグリと焼き込んでみたら、「Private Hire 私人租用」という文字が浮かび上がってきました。
貸し切りのオープントラムもこの表示、「Private Hire 私人租用」だったような気がします。
このメンテ用トラムにおいては、「非営業」という意味あいで使っているのだと思います。
ところで、こんな作業用のトラムにも、ボディに絵柄を入れて、白フチの赤い文字で広告のように「路軌保養」と大きく表示しているのがなんとも香港のトラムらしいです。
もう1枚。ナンバーなしの、Joseph先生によれば、これも作業車で昨年造られた車両とのことです。
私は香港の夜中は泊まっているホテルの関係でもっぱら九龍側、たいていは旺角にいるので、真夜中の香港島はほとんど知りません。だからこのようなトラムは見たことがありませんでした。
Joseph先生、多謝多謝!
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