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 先日図書館で借りてきた「龍の系譜」を読んでます。500ページと分厚いので、とりあえず香港に関する第4章だけ。

 読み始めたところ、訳文がどうにもわかりづらく、途中でガマンができなくなって適当に拾い読みすることにしました。買わないで借りた本はこういうところが気軽です。

 で、適当にページをめくっていきました。何人もの、香港の黒社会に君臨する三合会の組織の大物が登場します。

 そのなかで「へえ!」と思ったのがこれ。

 要約すると、

 「香港に馬兄弟というのがいて、兄の馬惜如が1967年に麻薬の売買を始めアジアを暗躍、弟の馬惜珍は香港に残りヘロインを受け取り、入った金をマネーロンダリングで洗浄、収益を貿易会社、不動産、映画館、レストランなどに投資した。」

 と、あります。そして、私が驚いたのが、

 「加えて1969年には東亜新聞グループを設立。その看板出版物が、「東方日報」という、(のちに)香港でもっともよく読まれる(ことになる)日刊紙だった。」(同じく要約。太字とカッコは学芸員K)

 あの東方日報が、ヘロインの収益を背景にして設立された新聞社により発刊されたものだったとは驚きです。

 馬惜珍は、この本によれば「立派な実業家として社交界に出入りし、多数の慈善活動に加わった」そうです。

 また拾い読みして何かわかったら書きます。