aerophoto.jpg 「『地球の歩き方』の歩き方」を読んだあと、過去の「地球の歩き方 香港」をパラパラめくってみました。

 初期の「地球の歩き方 香港・マカオ」には、冒頭に三つ折りの綴じ込みで香港の航空写真(上画像)が載っていました。この写真は初版の88-89年版から92-93年版まで付いてました。(画像をクリックすると拡大して見られます)

 航空写真はいまやGoogleマップなどで簡単に、しかもズームイン/アウトもやりながら見ることができますが、九龍の西側が埋め立てられる以前の地形が見られるこの写真はなかなか貴重です。

 この航空写真には、いまは埋め立てられてなくなってしまった佐敦道碼頭や大角咀碼頭も見えます。少しわかりにくいですが啓徳空港の滑走路の左下にはあの九龍城砦もあります。

 こうしてみると、飛行場の滑走路はやっぱり大きいというか長いです。彌敦道の長さと比べるとその長さがよりハッキリ分かります。

 飛行場があって港があって高層ビルがあって山がある。飛行場は移転してしまったのが惜しいけど、香港とはまるで箱庭のような街だとこの写真を見て改めて実感。

 なんでもコンパクトに収まっているのは、だから面白くて楽しいですよね。箱庭とか盆栽とか鉄道模型のジオラマとか、女性なら「シルバニアファミリー」とか「こえだちゃんと木のおうち」とかドールハウスとか、そういう、ぎゅっとコンパクトにまとまったものに、魅力を感じてしまう人はけっこう多いと思いますが(私もそのひとり)、香港はそういう、ぎゅっとしている面も大きな魅力のひとつではないでしょうか。