香港のトラムファン、朋友のJoseph先生からトラムの写真が送られてきました。
車両ナンバー172です。(ちなみに前を走るのは現役最古の120号車。Josephさん、狙って撮ったのでしょうか)
お客は乗せていません。テスト走行です。
追記:この記事への、ころたさんのコメントで教えていただいて発見。行き先表示が、従来型の布幕式から、電光表示に変わってます。気がつかなかった……。
この写真を見てください。
なにか普通のトラムと違います。
乗降口のところが密閉式になっているのです。下が従来型のトラム(4号車。この写真は私が撮影)。ドアの上半分がオープンになっています。
でもこの172号車はドアが上まであります。
「ドアが密閉されているということは、エアコンを積んだ試験車両か?」と思いました。
ところが、Josephさんに聞いたところ、エアコンは積んでいないとのこと。
ドアまわりの小さな変更はたまたまというか本質的なポイントではないらしく、この172号車は、速くて静か、という改良がなされたテスト車両なのだそうです。
ウィキペディアを見たら、この172号車のことが書かれていました。
「2009年、香港トラムとしては初めてのVVVF駆動を採用した新車として172号車が製造された。車体は、車内の換気能力に勝る第4世代車体と同じ形態のものを採用したが、1階座席は第5世代車体同様の座席配置となった。VVVF方式は、従来車と比較して機器が小型で整備も容易とされ、今後の動向が注目される。」(ウィキペディア「香港トラム」より)
ここで書かれている「第4世代」とは私たちが一番よく知っている車両で、「第5世代」はミレニアム型と呼ばれる最新型のフルモデルチェンジ車両(下の写真の左のやつ)です。
最新型と並ぶ172号車。Josephさん、狙って撮ったのかな。
で、「VVVF駆動」とはなんぞや? こちらを。<こちら>
「可変電圧可変周波数制御」か……。
よくわからないが、VVVF駆動の電車は独特の音がするというようなことが書かれています。
ページの下の方に、この音のサンプルがあったので聴いてみた。<こちら>
あ、これか!
私はふだん東急線に乗っていて、この音は毎日聞いているのです。
ということは、香港のこの172号車のトラムも同じ音を出して走るのか? 聞いてみたい。
外観はほとんど変わらない「骨董品」なのに、その中身でこういう改良を人知れずやっていたことを知り少々驚きです。
以上、照片提供は香港のJosephさんです。
Josephさん、多謝!
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