今年の東京国際映画祭の「アジアの風」は、「ブルース・リー生誕70周年」をテーマに作品を組むらしいです。
http://www.tiff-jp.net/ja/news/100825_brucelee.html
ブルース・リーの『燃えよドラゴン』や、幻の日本劇場公開版プリント(!)の『死亡遊戯』をやるらしい。
そして大注目の作品が、ブルース・リーへのオマージュが込められた、『打擂台』です。
(あ、下のサムネイルの左の人はチャーリー・チャン(陳惠敏)だ。<サインもらいました>)
この予告編で流れる音楽で私は吹き出してしまいました。
ここで流れる音楽は、ブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳<原題:精武門>』(1972)のパロディではないかと思います。
音楽のネタ元はこれだと思います。
ブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」(1971年)(日本劇場公開英語版)
知る人ぞ知る、マイク・レメディオスさんの歌う英語の主題歌。
昔やった「月曜ロードショー」の日本語吹替版。
<音楽は5分34秒あたりから>
http://www.youtube.com/watch?v=0IYKDscI-5Q
しかし、ここで疑問。
映画『ドラゴン怒りの鉄拳』で、この英語ボーカルの流れる曲のバージョンは、たしか日本の配給会社の東宝東和が独自に作った日本オリジナルの劇場公開版だったと思うのです。
香港ではこの英語ボーカルの音楽は知られていないはず。
香港ではこちらの現地オリジナルバージョンの音楽のものが公開されたと思います。
<音楽は3分15秒あたりから>
http://www.youtube.com/watch?v=u6B2tFhjKuM
(ただし、香港での公開当時の音声は北京語でした。上の映像のセリフはリメイクされて広東語音声になっています。)
メロディは同じですが、香港公開版と日本公開版は音楽がまったく違います。
香港の人々には、日本公開版の英語ボーカルバージョンは知られていないと思います。たしかアメリカなどでもこの英語ボーカルバージョンでは公開されなかったと思います。
この英語ボーカルの流れる日本公開バージョンは、ビデオやDVDでは1度も売られていないと思います。日本公開版はお宝バージョンです。(ちょっと前にジャッキー・チェンの『ファーストミッション』の日本劇場公開版DVDが発売されてファンが喜びました。そういうレアなバージョンです。)
『打擂台』で、英語バージョンの『怒りの鉄拳』のパロディの音楽を流して、香港の地元の観客には通じたのでしょうか。
ひょっとしてネタ元はほかの映画の音楽なのでしょうか。
真相を知りたいです。
『打擂台』 プロモーションサイト http://hk.promotions.yahoo.com/movie/gallants/
Focus Films Limited http://www.focusfilms.cc/
補足:厳密に言うと上のYoutubeの「ドラゴン怒りの鉄拳」の英語クレジットの映像は冒頭に中文タイトルが入っていて、オリジナル日本劇場公開版とは少し違います。オリジナル日本劇場公開版映像は「月曜ロードショー」のバージョンです。
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