きのうカミさんと息子と品川に行って、ここ(手頃な値段で楽しめます)でご飯を食べたあと、すぐ隣のエリアにある品川プリンスシネマで午後3時から『ベスト・キッド』(吹替版)を観ました。
面白かった。
物語のテンポが、前半部分はもう少し贅肉をそぎ落としたほうがいいかなという印象が個人的にはありましたが、最後のトーナメントはなかなか気分が盛り上がって観ることができました。
トーナメントのシーンで敵のチームが憎々しい反則を犯したとき、隣の席に座っていた息子が、「うわ、××小学校とおんなじだ」と、息子がサッカー部の試合でたびたび対戦相手となる近所の反則常習の小学校の名前を口にしたのでカミさんとふたりでウケました。
主人公のジェイデン・スミス君の演技がなかなか良かったです。このままアメリカ映画界のメインストリートのさらにど真ん中を突き進み、いろんな作品のいろんな役柄に恵まれそうな感じがします。お父さんのウィル・スミス同様になかなかハンサムです。
敵役のチョン少年を演じるワン・ツェンウェイ君が、これまた実に憎らしく、だからまた名演なのですが、顔がちょっと大仁田厚に似ています。
ポスターや前売り券の、ジャッキー・チェンの表情が無表情なのは、映画を観てその理由が分かりました。やっぱり物語では今回そういうキャラクターなのでした。
だから石丸博也の吹き替えのセリフのトーンも抑えめで、いつものジャッキーの声とは少し雰囲気が違います。
『ベスト・キッド』の原題は1984年公開のオリジナル版と同じく『The Karate Kid(カラテ・キッド)』です。
でも、ジャッキーが少年に教えるのはもちろんカンフーです。
映画の中で、ジェイデン君演じる主人公の少年が、わざわざお母さんに「カラテじゃないよ、これはカンフーだよ」と言うシーンがあります。
もしかしてこれは、「この作品の題名はいろいろ考えた結果、今回も結局『カラテ』を付けましたけど、中でやってるのがカラテじゃないのは映画作ってるこっちだって百も承知なのです。あなたが画面で今ご覧になっているのはカラテじゃなくてカンフーですので念のため」ということを、劇中のセリフを借りて観客に一応説明しておきたかったのかな?
日本では今作も前作同様に題名が『ベスト・キッド』だからいいけど、原題はこの際変更して「カンフー・キッド」にすればよかったのに、とも思うところですが、検索したら過去の記事にこんなのがありました。
「タイトルは『ザ・カンフーキッド』に変更決定」
http://www.cinematoday.jp/page/N0017524
このタイトル変更は実現しなかったということになります。
今作においては、原題の『カラテ・キッド』の「カラテ」は、日本での題名の『ベスト・キッド』の「ベスト」と同じくらいあんまり意味を持たない単語なのかもしれません。
「カンフー・キッド」で、思い出したのがこれ。
私自身、すでに観たかどうかすらの記憶もありませんが、そういえばこういう映画がありましたね。
このタイトルが日本のオリジナルなのかは知りませんが、上の画像に見える英文タイトルはキッドがきちんと複数形になってます。
台湾からこの3人のキッズが公開当時日本にプロモーションに来ていたような記憶がうっすらとあります。
あれ……よく見たらこの3人のキッズの衣装……。本当ならこっちも「カラテ・キッズ」じゃないのか?
『ベスト・キッド』の公開に便乗して8月にDVDが出ました。こういう作品にジャッキーが出ていたとは知りませんでした。(ストーリーはココに載ってます
)
バックの赤い色も紫禁城もレイアウトも『ベスト・キッド』に完全に便乗しています。
まあ、そんな周辺のことはともかく、なかなか楽しめた『ベスト・キッド』でした。今回観たのは吹替版でしたが、字幕版も観てみたいです。
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