『燃えよドラゴン』のブルーレイが、今までの製品の販売をストップして、なぜ、12月7日に再販(アマゾン
)されるのかが、判明。
中に収録されている特典映像のひとつの、ドキュメンタリー映像の権利が期限切れとなってしまうことが理由とのことです。
こちらのブログで解説されています。
http://ameblo.jp/bdmeister/entry-10645616749.html
で、この特典映像をカットしたものが再販されるとのこと。
うわ、じゃあ青いパッケージじゃなくなるのを待たずに(私はブルーレイの青いパッケージが嫌いです。このパッケージは過渡期のものだと推測)、特典映像完全収録のこれを手に入れないと! と、思い、アマゾンに行ったが、当然というか、在庫なし。
ないと分かると、手に入れたい!と思ってしまう。あちこち探したが、ことごとく「在庫無し」「完売」「再入荷の予定無し」の文字が。
やっと1軒、disk unionで在庫有り。
値引きなしの定価でしたが、注文してしまいました。
実は、この特典映像の入った、まったく同じ内容のDVDの『燃えよドラゴン』を、すでに私は持っています。
しかも、このブルーレイでは特典映像自体はブルーレイの画質ではなくDVDレベルだという。
だったら、特にあわててこれを買う必要もないのかもしれませんが、でも、特典映像の完全収録のブルーレイが絶版、と聞くと、欲しくなってしまうという、マニア心が久しぶりに出てしまいました。
それにしても、私は『燃えよドラゴン』のビデオ、VCD(ビデオCD)、DVDを何本、何枚買ってきたことか。
こちらの方(コチラ)には負けるが、それでも記憶にあるだけでも私がこれまでに買った『燃えよドラゴン』を挙げてみると、
【VHS】
●おそらく『燃えよドラゴン』の初めてのビデオソフトと思われるものを1本。アメリカ製。
たしかFOXスクリーンフレンドという、雑誌「ロードショー」の広告を見ての通販で。
いたいけな少年が大枚はたいて買いました。
●香港で買った、PAL方式のVHSビデオ。
オープニングクレジットがこれまで見たのとはまったく違うのでぶったまげた香港公開版。
●ロンドンで買った、PAL方式のイギリス版ビデオ。
ヌンチャクのシーンが、おそらくイギリスの基準を超える「暴力的描写」ということで
バッサリとカットされているので驚いた。詐欺にあったみたいだった。
●ロサンゼルスのCDショップに行ったとき、カミさんがふと棚を見て発見してくれた、
『燃えよドラゴン』25周年記念の限定コレクターズBOX。
中身はディレクターズカット版。
ビデオと同梱の「限定版完全オリジナルサウンドトラックCD」が
後になって価値が出た。
●上記BOXの日本版。渋谷の「すみや」で。
【VCD】
●香港で買った、オープニングクレジットがメイキングシーンというとんでもないバージョン。
●上のVCDでショックを受けて、再度香港で買った、新しく出たVCD。
オープニングが香港公開版のもの。
香港劇場公開時の中英文フィルム焼き込み字幕付きで気分は香港の映画館。
【DVD】
●1500円で買った、通常の劇場公開版。
●特別版。特典映像が満載。本編はディレクターズカット版。初回限定パッケージ版。
以上、記憶があるだけで9本ありました。そして10本目が今回のブルーレイということになります。
今回注文したブルーレイの中身は、最後に買ったDVD特別版と中身はまったく同じと思われます(詳しく調べていません)。
コレクションする気はまったくないのですが、結果的に同じ映画を何本も買い続けてきてしまいました。こういうのはだいたい、他人から見ると「よくやるよなあ」ということですよね。
ちなみに、さっき書いた香港版オープニングは、日本やアメリカでの公開版とはこんなに違います。
【日本やアメリカでの公開版(ただしこのYouTubeの映像は、速度が実際よりも速いです)】
【香港公開版】
もう 『燃えよドラゴン』のソフト、今回で打ち止めにしたいです(笑)。
3Dバージョンがいつか出るかも知れないが、来月ウチにやってくるテレビは3Dじゃないので。
ところで今回のブルーレイを買ったdisk union、たしかに在庫となっているのですが、表示が少し気になります。
「取引先在庫あり」……。
「在庫あり」じゃなくて「取引先在庫あり」という場合、あとになって「申し訳ありません、取引先に在庫がなく、すでに完売となっておりました。あしからずご了承ください。」というメールが来たりするんですよね。
まあ、そのときはそのときです。本当に見たいのは、ブルーレイ画質の本編なのです。なけりゃ新しく出るのを手に入れます。今見たら業者がオークションにも定価で出しているし。
いま、ウィキペディア「燃えよドラゴン」を見たら、 「アメリカ国立フィルム登録簿」に、この『燃えよドラゴン』が登録されているとのことです。
アメリカ国立フィルム登録簿は、「発表から最低10年以上経った『文化的、歴史的、芸術的』に重要なフィルムが年に最大25本登録される」 というものらしい。
『燃えよドラゴン』が文化的、芸術的に重要とは私には思えないので、歴史的に重要ということなのでしょうか。
『燃えよドラゴン』は、はっきり言ってしまうと、アメリカ映画としては予算的には完全にB級映画です。ブルース・リーが世界的スターとなる前に作られた作品です。エキストラの
気のない演技など、ツメの甘い演出も目立ちます。
世界がブルース・リーの存在をこの映画で知ったとき、すでに彼はこの世にいませんでした。
もしブルース・リーがあと2年長く生きていたら、と私は思うことがあります。せめてあと2年長く生きていたら、『燃えよドラゴン』の世界中での大ヒットを受けて、大予算でブルース・リーのハリウッド映画主演第2作目が作られたはずです。大作なら完成まで3年必要かもしれませんが。
大予算で作ったからといって、作品が成功するとは限りません。
でも、あと2年長く生きていたら、なにより彼自身が、自分が世界のスーパースターになったことを生前知ることができた。
まあ、しかし、「もし」、は、言っても仕方がありません。
もうこういうスターは出てこないと思います。
アメリカの雑誌「TIME」は、「20世紀の100人」の中に、アインシュタインやガンジーやヘレン・ケラーと並べて「20世紀のヒーロー」のジャンルでブルース・リーを入れています。
Time 100: The Most Important People of the Century
これからも、音楽を聴くように、私はこの映画を見続けると思います。
<YouTube(ここからたどると『燃えよドラゴン』の全編が見られます)>
http://www.youtube.com/watch?v=a274OwEjP4Y
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