2段スライド書棚の奧の方の棚に入れて保存してある、「香港通信」。
連載を始める前に、今回はまず「香港通信」の基本情報を。
「香港通信」
●発行 : パソナプレス(香港)
●発行形態 : 月刊
●サイズ/体裁 : A4サイズ/中綴じ
●ページ数 : 66ページ
●価格 : 45香港ドル、のちに50香港ドル
(日本では900円くらいで売っていたと記憶)
●創刊号 : 1992年2/3月号
●最終号 : 1998年5月号(第73号)
●日本での取扱店 : 東方書店(神保町)、香港電影船(南青山)など
「香港通信」は、香港でタブロイド版の週刊新聞「香港ポスト」を発行している、パソナプレスが発行していた月刊雑誌です。
パソナプレスは、海外でも事業を展開している人材派遣会社であるパソナの系列会社です。パソナは香港にも現地法人があり、そのパソナから派生したのがパソナプレスです。
パソナプレス http://db.soknet.com.hk/thehk2000/pasona.htm
香港ポスト http://www.hkpost.com.hk/
そういえば、今から15、6年くらい前、日本の女性が、日本でのOL生活に見切りをつけて日本を飛び出して香港で働くことが流行りました。新聞やテレビのニュースでも話題になりました。「香港で働く女性たち」みたいなドキュメンタリーもあったように記憶しています。
当時、香港のパソナでも、多くの日本人女性の香港企業への就職の橋渡しをしていたと思います。
話もどって「香港通信」。
「香港通信」は1992年の2月に創刊され1998年5月に廃刊となるまで、通算で74号発行されました。
これが最終号。
「香港通信」はそもそもは、週刊新聞である「香港ポスト」の、月刊版としての位置づけだったらしいです。 創刊当初は「香港ポスト」の定期購読者に無料で配布していたとのこと。
「香港通信」は、したがって「香港ポスト」と同様に、香港に在住、生活している日本人を対象読者としていました。
ということで初期の号は、どちらかというと地味で堅めの内容でした。
ところが、途中から、号を追うごとに、香港在住日本人ではなく「日本に住む香港マニア向け」に内容がどんどんどんどん傾いていき、表紙もポップになっていきました。
この雑誌が出ていた1990年代は、香港返還の1997年が近づくにつれて(?)日本に香港のファンが増えていった(?)のも背景にあるのかもしれません(? 完全な推測)。
今回始める連載では、その内容が変わっていった様子などもたどってみたいと思います。
それでは、不定期ではありますが、1号ずつ順を追って、表紙や特集ページを見ていきながら、「『香港通信』とはなんであったか」の連載をやっていきます。
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