日本軍占領下の香港のバスのキップ

＜日本軍占領下の香港のバス切符　Mr．Ricky Lau Chuen-tang 所有＞

　香港のトラムファン、Josephさんからメールが来ました。

　画像が添付されていました（上写真）。

　日本軍が香港を占領していた時代の、香港の巴士（バス）のキップです。

　Josephさんの知り合いで、Ricky Lau Chuen-tangさんという方が持っていらっしゃるコレクションだそうです。

　「香港自動車運送會社」。

　香港のバス会社を強制的に接収して日本人が運営していた……。

　「銅鑼湾～必打街　２円５０銭」。

　なんか、この運賃、どうみても当時としては、すごく高い。多分。

　メチャクチャ高いのではないでしょうか。

　ところで、バスの切符にある「必打街」とはどこなのか、疑問に思ったのでGoogleマップで探したところ、該当ナシと出てくる。

　で、単純に検索したらヒットしました。ココです。

　われわれ観光客にもなじみのある、現在のペダーストリート（畢打街）でした。　

　いずれにせよ、銅鑼湾からペダーストリートのある中環までの距離で、２円５０銭とは、凄まじく高い運賃ではないのか。

　香港占領中、日本軍は軍票を発行しました。

　この軍票の発行との因果関係はよく知りませんが、香港では占領中に物価がものすごいことになり、超インフレ状態になったようです。

　日本軍占領下の香港の物価を調べようとネットで検索してみたが、うまくヒットせず。

　そこで参考のために日本の物価を調べてみました。

　ありました。

　日本では当時のバスや都電が７銭です。タクシーは７０～８０銭です。

　（参考サイト：http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/J068.htm#E07）

　やっぱり香港のこのバス運賃、「２円５０銭」、高いです。

　やっぱり当時の香港は凄まじいインフレだったようです。

　そういえば、私も、日本軍占領時代のものをいくつか持っていることを思い出しました。

　香港で流通していた当時の軍票も１枚だけ持っています。キャットストリートのジャンクな骨董屋さんで買ったものです。

　そのときいっしょに手に入れた、日本軍占領下の香港の「水道料金支払いの領収書」などといっしょに押し入れのどっかに保管してあるはずですが、見あたりません。見つかったらスキャンして画像をアップします。