きょう家に帰ったら、
「香港政府公函 ON GOVERNMENT SERVICE 」という文字の入った、ものものしい郵便物がエアメールで来ていました。
なんだと思って開けてみたら香港電影資料館からの献本でした。
「娛樂本色-新藝城奮鬥歲月」という、香港映画黄金時代にあった今はなき映画会社、新藝城(シネマシティ)の軌跡をたどった本です。
裏表紙の価格表示のところには、価格を隠すように上から「COMPLIMENTARY 贈 閲」のシールが貼られていました。
ちょうど今、電影資料館では新藝城の映画を特集で上映しており、この本はそれに合わせての刊行です。
https://www.lcsd.gov.hk/CE/CulturalService/HKFA/zh_TW/web/hkfa/programmesandexhibitions/highlights/highlights40.html
編者は呉君玉さんと、黄夏柏さん。
黄夏柏さんは私の朋友。
彼のこれまで出してきた本に、私が撮影した香港の映画館の写真を何度か提供してきました。
http://kengshow.com/2007/12/04/post_112/
http://kengshow.com/2009/12/09/post_356/
http://kengshow.com/2016/02/11/mrwong_new_book/
今回の「娛樂本色-新藝城奮鬥歲月」にも何枚か昔撮った香港の映画館の写真を提供しました。
この本は、電影資料館の定期刊行の「展影」などに掲載された記事をメインに収録したものだと思います。
冒頭には「英雄本色Ⅱ(男たちの挽歌2)」など、新藝城を代表する作品のポスターがカラーで15ページ載っています。
新藝城の創立に関わったカール・マックやレイモンド・ウォン、ディーン・セキのインタビューなどもあります。
巻末には新藝城ゆかりの監督や俳優の名鑑、さらに作品リストが入っています。
総ページ数は300ページ。
本体の紙の本の方は中文で、付属のCD-ROMの方には英文のファイルが入っています。
本といっしょに、香港電影資料館研究主任である呉君玉さんの手紙が添えられていました。
電影資料館への協力に対するお礼が書かれていました。
いえ、こちらこそ。
多謝、呉君玉さん 黄夏柏さん。
そういえば、新藝城の本社に一度だけ行ったことがあります。
そのときの話はこちら。
http://hongkong.my.coocan.jp/cinema-r.html
(写真はカーソルを合わせるとカラーになります)
新藝城のあったころ、それは香港映画のまさに黄金時代でした。
このオープニングの音楽を聴くと、私の頭の中は当時にタイムスリップしてしまいます。
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http://kengshow.com/?s=%E9%A6%99%E6%B8%AF%E9%9B%BB%E5%BD%B1%E8%B3%87%E6%96%99%E9%A4%A8
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