香港のトラムファンの、Josephさんから、メールが来ました。

「リッキーさんがテレビ番組に出ました」

と、YouTubeのリンクが張ってありました。

「リッキーさん」とは、Josephさんが出したトラムの本、「叮叮傳奇 香港電車知趣 Amazing Ding Ding」の共著者です。この本には私が初香港で撮ったトラムの写真も載っています。

リッキーさんは、トラムの古いチケットのコレクターとして有名で、この本でリッキーさんはそのコレクションを披露しています。

ということで、どんな番組だろうと、Josephさんがメールに張ったYouTubeのリンクをクリック。

おとといの7日に放送されたらしい、RTHKの番組「香港故事」です。

ウン? アレ?  エ……???

オープニングに出てくる映画館の写真。
これ全部、1986年に私が撮った映画館の写真じゃないか!

頭が混乱……。

しかし、すぐに 「ああ、これか!」 と合点がいきました。

ちょっと前に、映画館研究家のHa Pak(黄夏柏)さんから、

「RTHK(香港電台)が、番組『香港故事』で、またアナタの映画館の写真を使いたいと言っている」

と頼まれて、私は、私の初香港のときに撮った映画館の写真をいくつか送っていたのです。

番組に提供したのは今回で2度目。

その番組がこれだったのです。

(ちなみに1度目のてん末はコチラコチラ。放送された番組についてはコチラ。(または公式サイトのコチラを→「獨立播放 Standalone Player」 )。

トラムファンのJosephさんと、映画館研究家のHa Pakさんは、おそらく互いに、今も昔もまったく面識がないと思います。

共通項は、二人ともそれぞれご自身の著書で私の撮った写真を使ったということです。

すなわち、Josephさんは私の撮ったトラムの写真、Ha Pakさんは私の撮った映画館の写真。どちらも1986年3月の初めての香港旅行での撮影です。

トラムファンJosephさんが 「共著者のリッキーさんが番組に出ています」 とたまたま私に紹介してくれたそのテレビ番組に、映画館研究家Ha Pakさんから頼まれて送った私の写真が使われていた、というわけです。

Josephさんは、私に紹介した番組にまさか私の撮った写真が使われているとは知らなかったと思います。(エンディングを見れば名前がクレジットされていますが)

さっそくJosephさんにこの偶然をメールで伝えました。

世の中は狭いです。

Ha Pakさんにもメールしました。するとすぐに返事が来て、写真を使用した番組はやはり7日放送の「香港故事」だとのことで、近く録画したものを送ってくれるということです。

いままで香港では現地でいろんな驚愕の偶然の出来事に出会って免疫のできている私も、遠隔地の日本でこんな偶然に遭遇するとは思ってもみませんでした。

言い忘れましたが、この番組、なかなか良い番組だと思います。

くだんのリッキーさんは、トラムのチケットのコレクターであると同時に、香港の映画館の古いチケットのコレクターでもあります。彼はこの番組では映画館の古いチケットを披露しています。

だからもしかしたら、リッキーさんを通じてJosephさんとHa Pakさんは知り合いかもしれません。

番組を見ていたら、後半、Ha Pak(黄夏柏)さん自身が出演しているので、またまた驚きました。

私の友人であるトラムマニアJosephさんから教えてもらったテレビ番組に、私のもう一方の友人の映画館研究家Ha Pakさんが出演。

世の中は狭いです。いや、香港が狭いのか。