今から10年前の香港返還のときに行われたイベントのことが書かれたブログがあります。あの谷垣健治さんのブログです。
谷垣健治のアクションバカ万歳!
 私は、先日書いたようにこのイベントのチケットを事前に日本で手配しておいて香港で手に入れました。しかし、悩んだ末、返還の瞬間は街の中の群集といっしょに過ごしたいと思い、結局チケットは使わずにお蔵入りにしました。
 ということで、私はのちの妻とともに、香港の人々に混じって銅鑼灣のタイムズスクエア前の広場で香港返還のカウントダウンをやりました。そのあとは香港の街をあちこちふらつきました。
 そして明け方。空が白み始めた7月1日の早朝。私たちは、中環にいました。ランドマーク横の歩道に無造作に置かれていた、各スタンドに配布する前の朝刊の束を覗き込みました。そこには「香港回帰」という特大見出しが躍っていました。道端に詰まれた新聞の束のその一面記事によって、私たちは香港がイギリスから中国に返還されたことを改めて認識しました。そしてホテルに帰りました。
 ホテルに戻ったそのとき(7月1日早朝)だったか、あるいはあくる日の深夜になってからだったか忘れましたが、テレビでは私たちの行かなかった返還イベントの映像を何回も延々と放送していました。
 夜空のもと、街の中で群集に混じって香港返還の瞬間を迎えたことは正解だったな、と今でも思います。でも、身体が二つあればこのイベントにも参加したかったです。
 ちなみに、7月1日、徹夜明けで遅く起き出して疲労の身体を引きずってホテル周辺のスタンドで買った各新聞の一面はこれです。
 http://homepage2.nifty.com/hongkong/michibata-paper-top.html