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 つい先日、神田神保町にある中国関連図書専門店 「東方書店」に何かないかなといつもの「巡回」で行ったら、棚にひっそりとささっていたこんな本を見つけました。
 香港で刊行されたものかと思ってよく見たら、れっきとした日本語の書籍。
 タイトルは 『三級風雲』、副題は 『懐かしの90年代香港18禁映画時代』 です。
 どひゃ~!すごい超マニアックな本が出たもんだ、と思って奥付を見たら2005年12月31日の発行とあります。こんな本が出ていたとは知りませんでした。1900円。レジへ直行です。
 タテ297ミリ×ヨコ210ミリのA4正寸の大きめの本です。表紙は、シルバーの用紙を使って表題が(写真では黒く見えますが)白、そして赤く見えるところは実際は蛍光特色のピンクでステッカー張りという大変凝ったものです。さらにこの表紙の紙を見返しとして折り曲げてあるという、香港の書籍でよく見られる装丁にしているのが、もう単なるマニアックの域を超えています。
 編集は浦川とめ、編集協力は伊藤卓、杉山亮一となっています。香港映画関連の書籍、ミニコミ誌やネットでよくお見かけするお名前です。
 なんでこんな超マニアックな本があるのかと、家に買って帰ってネットで検索したところ、浦川とめさんのサイトに行き当たりました。この本、浦川さんが作った出版社で刊行されたもので、小部数のため通常の書籍流通ルートでは売っておらず、ネット以外では、東方書店でのみの販売ということです。私が同書店で手に入れたのは、たまたま残っていた1冊ということになります。
 中身はスー・チーをはじめとする三級片で名を馳せた女優の解説や、チョイ・ガムコンなど男優や監督のインタビューなどかなり濃い内容です。本文が三段組で209ページ、写真も多用していて情報量も多いです。
 詳しくはこちら
 http://www.netlaputa.ne.jp/~urakawat/cat3/cat3.html
 浦川とめさんのサイト
 http://www.netlaputa.ne.jp/~urakawat/
 じつはこの本は未読です。私、本を読む前にとりあえず紹介してしまう悪いクセがありますが、これって、見てない映画の紹介をするようなもんですね。でもまずは 「こんな本見つけました」 という情報ということで……。興味ある方は手に入れてみてください。読んで気が向いたら感想をアップします。