blood-brothers-poster.jpg
ストーリーはココ
租界時代の上海で天下を取り、崩壊する話。この設定の物語は特に真新しいものではないですよね。話としても単純な物語です。だから気分的に落ち着いて観れました。この映画はセリフが広東語ではなく国語でした。舞台が本土だからわかりますが、それでもこれが以前の香港映画だったら、多分広東語だったのではないかと思います。
この映画は、後半、特にクライマックスに向かっては拳銃ドンパチです。今回の香港映画祭はまあ、たくさんの人が拳銃で死にました。別に、暴力映画反対というのでは100%ないのですが、映画祭最終日のこの映画のクライマックスで、どんどんどんどんテレビゲームのように人が拳銃やマシンガンで撃たれて倒れていくので、ちょっと辟易したのは事実。私はやっぱり素手のアクションのほうが好きです。
ストーリー自体は真面目。なのに、クライマックスになると多勢に無勢なのに敵をテレビゲームのようにたやすくバンバンと、撃たれた人間の痛みを感じさせない描写で撃ち殺していくので、ちょっとウーンとうなってしまいました。これが荒唐無稽な物語や設定なら、ひとりで50人やっつけようがOKなんですが……。主人公のダニエル・ウーが、物語の中でいつ射撃の名人になったのかと思うほど華麗に拳銃をぶっぱなします。
映画が終わって、2時間以上経ったのかな、と時計を見たら、たった1時間40分しか経ってなかったのでビックリしました。特に退屈したわけでもないのに、もっと長い時間観ていた感じがしたので。
ホールの華として演じるスー・チーが、個人的な印象としては、あまり魅力的に見えなかったです。映画のなかでは誰もがボーっと見惚れる女という設定ですが、どうもそうには見えなかった。私は以前香港でたまたま『色情男女』のロケ現場に遭遇して、このときにスー・チーを見ましたが、このときのスー・チーはいい意味でエッチっぽくて (え? じゃ、悪い意味のエッチっぽいってあるのかよ?(笑))、言い換えれば男好きのする雰囲気で魅力的でした。でも、この映画のスー・チーはあまり魅力が感じられないです。こういう役には向いていないのかな、と個人的には思います。
で、気になったのが、この映画の舞台となった1930年代の上海の繁華街のオープンセット。路面電車も走ります。これ、TBSドラマ『華麗なる一族』で1960年代の神戸として使われたのと同じセットなんでしょうか。題名は忘れましたが、同じく日本のテレビ番組の、1945年の広島を舞台にしたスペシャルドラマもこのセットだったと思います。この『天堂口』も、なんかこれらと同じセットのような感じがします。
とりあえず以上ここまでの記事アップします。ちょっと検索してこのセットについて調べてみて、わかったら追記で書きます。
——————————
結果、調べましたが、見つかりませんでした……。
TBSドラマ『華麗なる一族』で「1960年代の神戸」という設定で使われたセットは「上海影視楽園」のオープンセットということはわかりました。けっこう有名なオープンセットのようですね。そういえば以前このドラマの番宣番組でこのセットが紹介されていました。
しかし、結局『天堂口』の1930年代の上海の繁華街のセットについては不明です。上映のときエンディングのクレジットをもう少し注意深く見ておけばよかったですね。(でも、多分、同じこのセットが使われたと、私は、思います……)