ブルース・リーの1978年の映画『死亡遊戯』(英語版=国際版)を作曲したのは、アカデミー賞を何度も受賞した大作曲家、ジョン・バリーです。
ジョン・バリーは007シリーズの作曲でも有名です。
これはそのうちのひとつ、『女王陛下の007』(1969年)の主題曲。
そしてこちらが『死亡遊戯』(国際版)です。
『死亡遊戯』の方はいかにもヒーローものっぽい感じで、旋律は007とは違うけど、でも、同じ作曲家の曲だけあって、この2つの曲はなんだか似てないでしょうか? タイトルバックの映像の雰囲気も。
私はこの2つの曲のどちらも好きです。
『死亡遊戯』を作ったゴールデンハーベストは、国際版の主題曲の作曲をジョン・バリーにたのんで、そして意識してその後ろに流れるタイトルバックの映像も007を彷彿とさせる雰囲気にしたのだと思います。CGなんかない頃の、アナログな「合成」(死語?)による手造り映像!
ちなみにこちらが『死亡遊戯』の香港公開の広東語版のタイトル。国際版とは、作品が違うんじゃないかと思えるほど、曲もタイトルバックの映像もまったく違います。
こちらはジョン・バリーはまったく関係なくて、羅文の歌うベッタベタの曲ですが、私はこれも好きです。この曲を求めて香港の中古レコード屋さんを探し回り、ある一軒のお店で店の主人に「死亡遊戯」と書いた紙を見せて、やっとのことでこの曲の収録されたLPレコードを発見。プレーヤーにかけてもらって店内にこの曲が流れたときは、感激もひとしおでした。
しかしその数年後には日本でマニア向けにCDでリリースされてしまいましたが!
さらにこれは台湾などで公開された「国語版」のタイトルです。映像は同じですが、曲がまったく違います。(ただ、このYoutube映像の音楽は国語版のオリジナル音源ではなく、CDからあてたものだと思います)
国際版と、広東語版や国語版は、これが同じ作品なのかと思うほど違います!
長くなりますが、ついでにこれ、ブルース・リーの代表作 『燃えよドラゴン』。音楽は『スパイ大作戦(ミッションインポッシブル)<純粋に聴きたい方はコチラ>』でも有名なラロ・シフリン。
これは日本はじめ世界で公開された英語版。いっぽう、こちらが同じ『燃えよドラゴン』の、香港で公開された版。
もう、同じ映画とは思えません!
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