下の記事へのコメントで、記事の写真を見て ころたさんが 「しょぼんとしたゲートを見ると子供の頃に読んだ小さな家のお話」を思い出したと書かれました。

 ころたさんが言われたのは、「ちいさいおうち」という絵本のことです。この名作絵本はご存じの方も多いと思います。第二次世界大戦中にアメリカで出版された古い作品です。今でも本屋さんの絵本コーナーで平積みされていることがよくあります。私もこの絵本はすごく好きです(実は持っています)。

 ストーリーはこちらを。http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=64

 それを思い出したと、ころたさん。

 これがその、「ちいさいおうち」の表紙。

chiisaiouchi.jpg ころたさんに言われてみて気づきました。開発されたビルの谷間にぽつんと残された、という物語もそうですが、よくみると、たたずまいもなんだか似ています。

 これが現在のマカオ-珠海の出入境処ビルの前の、しょぼんとしたゲート。記念として残された、かつての出入境処の古い建物の一部です。

 思い出の建物を残そうということなんでしょうけど、でも、巨大な近代的建築物の前で、なんだか、さらしもののようにぽつんと建っています。

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 下が絵本「ちいさいおうち」の中の一場面。

 高架を走る電車の下、まんなかに消え入りそうにあるのが、ちいさいおうち。かつて、小さな丘の上の、のどかだった周辺がすっかり開発されてしまいました。

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 しょぼんとしたゲートに寄ってみます。

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 なんだか似ていませんでしょうか。

chiisaiouchi_both.jpg よくみると、どっちも両側に樹があります……。