香港のテレビ番組で、私の写真が使われることになりました。

 初めての香港旅行に行ったときに撮影した、銅鑼湾の今はなき映画館、「碧麗宮戲院/Palace Theatre」の写真。1986年3月の撮影。

 この写真です。

palace_theatre.jpg
 先週の金曜日11日、「憶記戲院記憶」の著者、Wongさんからメールが来ました。

 「憶記戲院記憶」には、私が撮った9つの今はなき大映画館の写真が載っています。

 RTHK(香港電台/Radio Television Hong Kong)のスタッフから、「憶記戲院記憶」に載っている「碧麗宮戲院」の写真を番組で使いたいという依頼が、Wongさんのところに来たとのこと。

 RTHK制作/ATV(亞洲電視)放送のもので、銅鑼湾の街を扱った番組らしい。

RTHK.jpg RTHKのスタッフがWongさんに「番組に写真を使いたい」と打診したところ、Wongさんが「その写真は私ではなく日本の知人が撮ったものだから、彼に聞いてみましょう」となったらしい。

 放送は12月12日(星期一)の夜7時だそうです。

 香港のテレビ番組に私の写真を使ってもらえるとは光栄です。

 もちろん私は「どうぞ使ってくださいとお伝えください」とWongさんに返信しました。

 

 推測するに、番組の内容は、銅鑼湾の街の変遷などを紹介しながら

 「かつてここには碧麗宮戲院という映画館がありました」

 みたいな感じのナレーションとともに、この写真が数秒出てくる……という感じなのか。

 あるいは、銅鑼湾の風景を撮った各時代の写真が一瞬フラッシュバックのようにたくさん登場する、そんな中の1枚なのかもしれない。

 そんなわずかな時間の登場だとしても、たいへん嬉しいです。

 12月12日の月曜夜7時。

 香港の各家庭のテレビの画面に、私の撮った写真が一瞬映る。

 茶餐庁に置かれたテレビにも映って、テレビを見ながら鴛鴦茶を飲んだり、咖哩飯を食べたりしている客の目になんとなく入る。
 
 そんな光景を想像すると、少し心がときめきます。

 初めての海外旅行の香港で、街を歩いていて軽い気持ちで撮った、普通の写真です。

 本に載せたいと依頼が来たときも驚きましたが、今度はテレビです。こんな展開になるとは写真を撮影したときには思ってもみませんでした。

 RTHKのスタッフから私に、「番組を録画したものを送ります」とメールが来ました。たのしみです。

 RTHKは香港の公営放送局ですが、自前では放送せずにTVBやATVに番組を供給しています。RTHK制作で私がよくホテルの部屋のテレビで目にしてきたのは、警察の活動をリポートした「警訊」という番組です。

 ●RTHK/香港電台 http://rthk.hk/

 ●ATV/亞洲電視 http://www.hkatv.com/v5/index.html

 ●私の撮った写真が世に出ることになったきっかけのページ
  http://homepage2.nifty.com/hongkong/cinema.html